プラチナベイビーがやってくる

最初の会話


結婚式といっても初めて会話したのは3次会。

2次会から3次会に行く途中、私は友達としょうもない話をしながら3次会の場所へ歩いてた。
「3次会ってどこですんのぉ?」
「知らな~い。前の人らについていったらいけるやろー」
「そやね。ついていこー」
と前の人らについていってた。

その「前の人ら」とは男と女のカップルだった。
男の隣にはなんか妙に小派手な女の子がいて、手をつないでいた。
カップルを見るとすぐに分析したがる私・・・
カップル評論家の私は、すかさず分析!
「前の二人さー、手はつないでるけど絶対付き合ってはないよね。
うん。絶対付き合ってない!あの手のつなぎ方は恋人同士ではないねん。
でも、エッチはありかもー。アハハー」
全く結婚願望なんて無かった私だけど、さすがに年齢的に「そろそろ結婚相手を探さないと」と思い始めてたときだったので、
「こういう誰とでも手をつないじゃう男とは絶対付き合えないわ。絶対あかん。」と力説。
そんな力説をしながら、ぞろぞろとついて歩いてた。
15分くらい歩いたところで、少し歩き疲れた私達の中の友達が
「なぁ、いつまで歩いたら3次会の場所に着くの?」
「あの、前の二人が先頭やし、場所知ってるやろ。聞いてみよか?」ということになり、なぜか私が彼に尋ねた。

私「すいませーん。3次会の場所ってどこなんですか?」
彼「知らんねん。適当に歩いてるねん」
何だとーーーー!あんた、一番前歩いてるやん。一体どこ向かってるねん。
みんなついて来てるで。と、のどまで出掛かったセリフを飲み込み笑うしか無かった私。
「ホラ、やっぱあの男、いい加減やろ?」とまたまた友達に力説してた。

これが、私と彼の一番最初にかわした会話で、私が彼に抱いた、第一印象だった。

き

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