女子高生Aの日記(仮)

女子高生Aの日記(仮)

明りとビー玉

明りとビー玉

ピンク色のプラスチック おもちゃの時計を
ずっと巻き戻してきた あの日から
戻しても 戻しても 無くしたものが戻るわけじゃない
そんなの知ってた
だけど
私にはもう 他に何も残ってなかったから
手の中にあったのは 壊れてしまったビー玉の欠片だけ


隣に灯った小さな明りに気付いたとき

やっと君が記憶の1つになって
失くしたものを追う足を止めて


思い出って本当にキレイ…


手を伸ばせばこの指先が 愛しい人に触れる幸せ
あったかいその色が 粉々になったガラスにも映って淡く光ってる

帰る場所があると 人ってこんなにもすべてを許せるんだね


たくさんの昼と夜がすぎたけど
今 本当に 私から君に言えるよ
つたないけれど できるだけの真心と優しさと感謝をこめて


「さよなら」




© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: