ゼラチンの話

ゼラチンの話

 ムースやババロアが大好きな私は、ゼラチンを欠かした事がありません。特に材料がない時などは、缶ジュースを買ってきてそれだけを固めたりして。


 ここではゼラチンの扱いについての基本的な注意点をご紹介。慣れてしまえば応用自在です。



☆コーヒーゼリーで基本を☆

 市販のコーヒーゼリーは寒天やアガーで固めたものが多いですが、ゼラチンを使うと弾力のあるプルルンとした食感が楽しめます。硬さや味もお好み次第。まずは作ってみましょう。



 <材料> 一人分
インスタントコーヒー(粉末) 大さじ1
水 150cc
砂糖 小さじ1
粉ゼラチン 5g
水 大さじ1
ラム酒 小さじ2分の1

 <作り方>

①ゼラチンを水に振り込んでふやかします。


小さな容器に水大さじ1を入れ、ここに粉ゼラチンを振り入れてよく混ぜます。ゼラチンが先だとよく混ざらない事があるので、水に入れるほうが無難です。ゼラチンにはしっかり水を吸収させておくのがポイント。ムラなく混ぜておきましょう。

②小鍋に水を入れてコーヒーを溶き、砂糖を加えて煮溶かします。


③砂糖がすっかり溶けて沸騰したら火を止め、ふやかしておいたゼラチンを加えて手早く混ぜます。


ゼラチンは水を吸って半透明になり、容器から手ではずせるくらいの硬さになっています。これを火を止めた鍋に加え、木べらなどでかき混ぜながら余熱で溶かします。ゼラチンを入れてからぐらぐら煮立てると固まる力が弱まるので、加える時は火を止めてから。また液が冷めてしまってから加えたのではきれいにゼラチンが溶けないので、必ず熱いうちに加えます。

④少し冷めてから好みでラム酒を加え、水で濡らしたコーヒー・カップに注ぎます。


⑤あら熱が取れたらラップをかけ、冷蔵庫で冷やし固めます。



コーヒーゼリー


 ゼラチンは動物の骨や皮から作られるたんぱく質食品で、昔は料理用とお菓子用の2種類がありました。料理用のものはいかにも動物性だとわかる独特の臭いがあったのですが、最近は見かけなくなりました。昔はそれほど透明感もなかったので、お菓子に使う時は卵白でアクを取ってから使っていたようです。


 狂牛病問題でゼラチンも危険視されていましたが、生協さんによるとゼラチンはアルカリ処理をしているので安心出来るのだとか。これに代わる物として豚ゼラチンなどという新しいものも出回っています。どちらを選ぶかは自分しだいという事になりますね。


 粉ゼラチンのほかに板ゼラチンもありますが、まだ使った事がないのでここでは触れていません。いずれまた書き加える事になると思いますのでお待ちを。


 ゼラチンで固めたものは、時間が経つにつれてどんどん硬くなります。上記のゼラチンの量ではわりとすぐ固まるので、すぐに食べたい方向き。翌日に食べようと思ったら、思い切ってゼラチンの量を減らします。固まるまでに時間はかかりますが、ひんやり冷えてやわらかな口当たりのおいしいゼリーになります。カップで固めたものはくずれる心配がないので、やわらかめのほうがお勧めです。



 ◎2003年5月14日記

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