サスペンス編

サスペンス

 ハラハラドキドキのサスペンス。じわ~っと忍び寄るサスペンス。発作的に読みたくなるジャンルです。




*ある詩人の死  ダグ・アリン著 講談社


 本格ミステリーでもなく手に汗握るサスペンスでもない、独特の雰囲気を持つ著者の短編集。6作品のうち、4作品がシリーズ物になっている。「ゴースト・ショー」が印象的だった。

*ヴァチカンからの暗殺者  A.J.クィネル著 新潮文庫


 ローマ法王暗殺を阻止するためにソ連へと乗り込むポーランド青年。スピード感あふれる話の展開に一気に読まされ、最後にはじわっと感動。

*シンデレラの罠  ジャプリゾ著


 「この小説で、私は被害者であり加害者であり、探偵であり目撃者である」翻訳のひどさはさておき、フランス文学特有の重苦しいあいまいさの好きな方にはお勧め出来る。理屈に合わないなどと文句を言う人は、これを読んでも楽しめない。

*高い城の男  フィリップ・K.ディック著


 第2次大戦でアメリカが敗戦国となったことを想定したSF。どっちにしてもイタリア人は出稼ぎで、ユダヤ人は肩身の狭い想いをする事になるらしい。

*血の絆  A.J.クィネル著


 必ず生きているはずと信じ、アフリカへ行方不明の息子を探しに向かうアメリカ人女性。イギリス人の血を引くインド人の船に乗り込み、カナダ人の美青年、身寄りのない中国人の美少女と共に危険な旅に出るが…。

陪審表決  ジョン・グリシャム著


 タバコ訴訟の陪審員選びから始まるこの本は、陪審員そのものにスポットを当てたユニークな作品。裁判の行方は?謎の陪審員の正体は?

*標的  ディック・フランシス著 早川文庫


 まるで劇画を読んでいるような男っぽい雰囲気。男の友情、料理、競馬に関わる何らかのエピソード、そしてミステリー。フランシスは面白い。

*フランドルののろい画  ペレス著


 中世のフランドルの殺人事件を追いながら、現代のスペインで連続殺人事件に巻き込まれていく絵画修復師。チェス好きな人にはたまらない1冊。

*法律事務所  ジョン・グリシャム著 新潮文庫


 読み出すと止まらない面白さ。これ以上書けない。トム・クルーズ主演の映画にはとてつもなく失望。

ラブラバ エルモア・レナード著


 カメラマンとしての才能を認められて間もないラブラバは、ふとしたきっかけで悪女役専門だった美しい女優の護衛をする事になる。アメリカ南部のリゾート地を舞台に起こった事件は、やがて意外な方向に…。

*レベッカ  デュ・モーリア著


 モナコで見初められ、マンダレイ屋敷の後妻に入った「わたし」を待ち受けていたものは?前妻の亡霊、その狂信的なまでの崇拝者、そして知られざる真実…。

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