こんなンできました。

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有栖野白兎

有栖野白兎

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Jul 20, 2006
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カテゴリ: 成分:コミック
今回の作品は、コチラ。

1992年とありますから、今から15年ほど前に出版された

単行本ということになります。

岩泉 舞「七つの海」

岩泉 舞 短編集1「七つの海」です。

短編集 とありますが、実際にはこの方の単行本が、この後

出版されることはありませんでした。

と言っても、亡くなられたとかそういうワケではなさそうで、その後

1999年頃に月刊Vジャンプに何作か描かれたみたいです。






表題作の「7つの海」は、オトナになりたくない子供の主人公、

ユージと、子供にもどりたいオトナ、ユージのおじいちゃんとを

中心に、少年の心の成長を描いています。





旅を空想する少年、ユージの前に、ひとりの不思議な少年が

現れます。

ゲームの主人公のような現実離れした力を持つ、このナゾの

少年の正体は…?




という感じで、物語は始まるワケなんですが、未来への漠然とした

不安を感じる少年が、数々の別れ…それは、オトナの感覚で見ると

大したことではないかもしれないけれど、だけど、子供にとっては、

非常に大きな経験…を経て、「オトナになる」ということを、少しずつ

実感していく過程が、非常に丁寧に描かれています。

いつ、何度読んでも、胸が切なくなる感じを抑えられなくて、でも、

読み終わると、何となくすがすがしさが残るような、いろんな感情に

訴えかけてくる、そんな作品です。






作品ということもあってなのか、古本屋さんなんかでも意外と簡単に

手に入れることができたりします。

表題作以外の5作品も名作、良作揃いなので、ぜひとも探し出して、

あなたの本棚に加えてもらえたら嬉しいです。

そして、ふとしたときに引っ張り出してきて、読み返したくなるような、



それだけの価値が、この本にはあると、主は思うので…。





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Last updated  Jul 21, 2006 03:57:23 AM
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