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2022.10.17
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 アメリカにも「リベラル」と呼ばれる人びとがいるが、それはタグにすぎない。いわば「リベラル・キャラ」の人びとだ。「人権」を重視しているわけでも「民主主義」や「自由主義」を実現させようとしているわけでもない。そうしたことを「押し売り」しているわけでもない。そうしたことは彼らが行ってきたことを振り返れば明らかだろう。

 勿論、本当のリベラルもいるだろうが、多数派とは言えない。多いのはリベラル・キャラの人びと。その正体をマーチン・ルーサー・キング牧師は1967年に図らずも明らかにした。

 少し前にも書いたことだが、1967年4月4日にニューヨークのリバーサイド教会で「ベトナムを憂慮する牧師と信徒」が開いた集会にキング牧師は参加している。この集会の主催者は「沈黙が背信である時が来ている」と訴え、それにキング牧師も賛意を示した。そして「なぜ私はベトナムにおける戦争に反対するのか」という話をしたのだ。

 しかし、ロン・ポール元下院議員によると、​ キング牧師の顧問たちはベトナム戦争に反対するとリンドン・ジョンソン大統領との関係が悪化すると懸念、牧師に対してベトナム戦争に焦点を当てないよう懇願していた

 側近の「リベラル」のアドバイスを無視してキング牧師はベトナム戦争に反対すると宣言したのだが、その1年後、1968年4月4日にキング牧師は暗殺された。1968年1月のテト攻勢でアメリカ人はベトナム戦争の実態を知ることになり、反戦運動が盛り上がるが、そのタイミングで戦争反対を訴えていたキング牧師は殺されたのだ。本当のリベラルをアメリカの支配者は許さないということだろう。

 1970年代の半ばにアメリカの議会では情報機関が行っていた秘密工作に不十分ながらメスが入れられる。その一方、情報機関を追及した議員は攻撃され、言論統制が進められた。有力メディアを一部の巨大資本が支配する体制が出来上がるのはそれからだ。

 ベトナム戦争での反省からアメリカの支配層はイメージ戦略に力を入れるようになる。ロナルド・レーガン政権がメディア操作の中心に据えたのはウォルター・レイモンド。CIAのプロパガンダ担当オフィサーで1982年からNSC(国家安全保障会議)のスタッフになった人物である。(Robert Parry, “Secrecy & Privilege”, The Media Consortium, 2004)

 レーガン大統領は1982年6月、イギリス下院本会議で「プロジェクト・デモクラシー」という用語を公の席で初めて使ったが、これはイメージ戦争の幕開け宣言でもあった。

 勿論、この「デモクラシー」は本来の民主主義と全く関係がない。プロジェクトの目的はアメリカの巨大資本にとって都合の悪い国家、体制を崩壊させることにある。いわゆるレジーム・チェンジ。国内での作戦は「プロジェクト・トゥルース」と名づけられた。

 このプロジェクトを推進するため、レーガン大統領は1983年1月にNSDD(国家安全保障決定指示)77に署名、プロジェクトの中枢機関としてSPG(特別計画グループ)をNSCに設置した。ここが心理戦の中心になる。相手国の人々を偽情報で混乱させ、文化的な弱点を利用するなどして操ろうとしたのだ。プロパガンダとも言えるイメージ戦争の戦闘部隊は新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、最近ではインターネットのハイテク企業だ。

 アメリカの支配層は第2次世界大戦が終わって間もない1948年から情報操作プロジェクトをスタートさせている。「モッキンバード」である。このプロジェクトについては本ブログでも繰り返し書いてきたので、今回は割愛する。

 アメリカとイギリスは金融資本のパイプで強く結びついている。アングロ・サクソンとして一体化しているとも言える。そのアングロ・サクソンの長期的な世界戦略は19世紀に出来上がるが、その中心にはセシル・ローズ、ネイサン・ロスチャイルド、ウィリアム・ステッド、レジナルド・ブレット(エシャー卿)、アルフレッド・ミルナー(ミルナー卿)らがいた。

 中でも重要な役割を果たしたのがローズ。彼はロスチャイルドをスポンサーとし、南部アフリカ侵略で巨万の富を築いた人物だが、1877年6月にフリーメーソンへ入会、その直後に書いた『信仰告白』は興味深い。

 その中で彼はアングロ・サクソンを最も優秀な人種だと位置づけ、その居住地(支配地)が広がれば広がるほど人類にとって良いと主張している。領土を拡大して大英帝国を繁栄させることは自分たちの義務だというのだ。ローズを含むイギリスの支配者は優生学を信奉、その思想はアメリカでも広まり、ナチスへ伝わった。

 ナチスと同じように、現在、ウクライナを動かしているネオ・ナチもゲルマン/北欧系の人びとを優れた人種だと考えている。ナチスもそうした種を想定、「アーリア人」というタグをつけた。

 アングロ・サクソンが支配するイギリスは後に明治維新を仕掛け、サウジアラビアやイスラエルを作り上げた。いずれも自分たちの戦略を実現するためだ。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は自国を「大きなイスラエルにする」と宣言している。









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最終更新日  2022.10.17 00:59:19


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