昆虫や動物の写真を撮るとき、被写体に逃げられないように――
だれでもそう思いますよね?
彼らは、去るもの・逃げるもの
なかなか上手くはいきません;
それでも気づかれなければいいのだと、極力 気配を消して 、そろりそろそろ……
ところが、 逃げられっちゃった~ なんてことばかりです
▲ ハッカ(ミント)の花ミツをすうチョウたち / 左から ヤマトシジミ
♂
アカタテハ ミドリヒョウモン
そんなある日、
どういうわけか昆虫たちが写真をたくさん撮らせてくれたことがありました
うわっと思いながら、連続シャッター
集中した~
虫たちが吸蜜に夢中だったとはいえ、どうしてなんだろう?
あとで、つらつら思うに・・
あのとき、自分を隠すなんてことを忘れておりました
スズメバチは自由にいきかい、チョウや甲虫と一緒にいる・・
その空間でファインダーをのぞく私も、夢中になってる私そのものでした
あ、
自分を偽る必要、ないんだな・・・
あるとき、ある男あり
とある女にひとめぼれをしたことがあった
きらわれないように、きらわれないようにと
男は、野ウサギを捕まえるときそうするように
息を殺し、そうっと足音をしのばせて女に近づいていったそうな
その細い肩に手がかかるほどの間合いまで来たときだ
ふっと女が振り向いたのは
おどろきの眼差し
衝突する
のばした手がすっと届くかとおもわれた、そのとき
男は相手の目の中に怒りの色をみる
つっと立ち上がった女は、まるで若ジカみたいにすばやく走り去った
ぼうぜんとたたずむ男の背中
その耳に、緑の風がこんな声を運んできた
つかまらないわ!
(私はウサギでもシカでもないのだから)
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