ショコラ

「Chocolat」(ショコラ)

これだけチョコを見せ付けられてはたまりません。

もちろん途中でDVDを止め、冷蔵後にチョコを取りに行き、くつくつと牛乳を沸かして
ココアを大きなマグに注ぎ・・・

ええ、太ります。太る映画。おいしそうな映画。
子供の頃「青い鳥」のお菓子の家に感じた、あの、楽しみがつまってる感じ。

それに、

フランスの因習に満ちた小さな片田舎の街に映えるヴィアンヌ(ジュリエット・ビノシュ Juliette Binoche)
のピンクを基調にした服装。

ルー(ジョニー・デップ Johnny Depp)以下、川ねずみ達との船でのギター&ダンス。

ここまで来ると、私にとってはMGM映画。
なんといっても、ジーン・ケリーが、アステアが、ジュディー・ガーランドが、タップを踏み、歌う
MGM時代のミュージカルと言えば、私にとっては、ワクワクがわんさかとつまってるお楽しみ箱!

・・・と思いきや、なんと!

魅力的な大きな目をした、年配のご婦人役の女優さんは、見覚えが・・・とキャストをみると、レスリー・キャロンと。
レスリー・キャロン、レスリー・キャロン、、、
え?!あの、「巴里のアメリカ人」「あしながおじさん」のレスリー・キャロン(Leslie Caron)!
そう、確かにあの顔でした。ああ、歳月を重ねても、人間って、身にしみついた可愛らしさと上品さは変わらないのね。
あの後、どうされたのかと、ちらりとは思っていましたが、ご健在で現役の女優さんだとは、知りませんでした。

メイキングによると、湖畔のダンスシーンで、ダンス指導係が「教えましょうか?」と聞いたらしく、
「大丈夫よ」って言ったらしいですよ。
あぁ。「ワタシヲダレダトオモッテンノヨ!」なんて言わないんですね、麗しのレスリー様・・・


もとい。


映画の話を。


おとぎ話ですよ。

フランスの村は美しいし、映像も楽しい。

その中で、

流れ者の母親を持つ子、アヌーク(ヴィクトワール・ティヴィソル Victorie Thivisol)が、
夫の虐待に苦しんでいた妻、ジョゼフィーヌ(レナ・オリン Lena Olin)が、
糖尿病を隠して最期まで楽しく人生を謳歌するという意思を通した祖母、アルマンド(ジュディ・デンチ Judi Dench)が、

それぞれの立場の女性代表として、自分の意志を通すことと、周りとのかかわりあいを、
きっちり見せてくれるので、現実離れしたそら寒いメルヘンにはなっていない。

もうひとつ。チョコにまみれた村長(アルフレッド・モリナ Alfred Molina)さん、
役柄とは言え、本当にご苦労様でした。

私は宗教人でなければ、無神論者でもない。
ただ、ごく普通に、人間として、
心の中に神を持つこともあれば、逆に神聖ぶった作為的な行為は最もキライ。

「道が見えないのです」と教会で神に教えを請うた村長。
「(教会に)行ってもいいけど何も変わらないわよ」と娘に言ったヴィアンヌ。

どちらも自然で、好きだなと思いました。

                               2004.10.20  Noir



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