Coppelia'S Parlor

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「赦して」



ずっと純白無垢では
居られない
何時しか
様々な色に染まる

純白無垢で居たいと
願えば願うほど
私達は染まってしまう

何も識らなければ
何も判らなければ
それで全てが
良いと思えた

けれど
世界は そんな私達を
赦してはくれなかった
子供のままで居る事を
純白無垢で居る事を

紅や漆黒
蒼や深緑
橙や紫

色んな色に染まり
感情を覚え
様々な事情を識っていく
入り込んでくる
私達の脳内に

赦されないと識り
入り込んでくる色を
拒絶してしまうと
後戻りは出来ず
永久に鑞となり
生き返ることは
皆無に近くなる

そして死の世界へ
一歩踏み入れる事になる

赦しを乞うても
報われぬ思い
ただただ
幻を視続け
壊れていくだけ

純白無垢で居たい
永遠に染まる事を識らぬ
純白で居たい
臆病だと言われても…




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