くれーじーくえいる ぶろぐ

くれーじーくえいる ぶろぐ

2009.02.14
XML
テーマ: ゴルゴ13(86)
 そういえば今日はバレンタインデー。しかし、管理人はすっかり忘れておりましたよ(苦笑)本サイトのトップページすら弄ってない体たらく・・・(苦笑)
 まぁそれはさておき、昨日は奇しくも "13日の金曜日" 。『ゴルゴ13』の放映日にはまさに最適ですな(笑)なお、来月13日もこれまた"13日の金曜日"ですが、この日は待望の東京マルイのM16ゴルゴ13カスタムの発売日です(^^)

〔Target.44:ロックフォードの野望〕

CAST  デビッド・ロックフォード:森功至  ローゼン・ザメック:土師孝也  ニコラス・ミラー:塩屋浩三  黄彊孫:西川幾雄  陶哲昌:松本大  電話の男:中村秀利


 後日、ゴルゴ13は仕事に備えて銀行から金を下ろそうとしたが、何故か取引先の複数の銀行の口座すべてが悉く封鎖されていた。唯一封鎖されていなかった銀行の貸金庫の現金を確保した彼の元に、銀行の支店長室経由でミラーから電話が入る。ミラーの主人は対等なパートナーとして手を組みたいと提案を変えてくるが、ゴルゴ13は返答もせず電話を切る。相手はどうやら銀行の支店長程度には窺い知ることすらできないほどの存在らしい・・・

 ミラーをゴルゴ13の元に寄越してきたのはロックフォード財閥の会長デビッド・ロックフォードであった。単一の巨大資本による世界制覇という野望を抱く彼は、自分が命を狙われる前にゴルゴ13を手元に囲い込もうと画策していた。自分の提案を二度に渡って蹴られたロックフォードは、如何にしてゴルゴ13を掌中に収めるか計略を練る・・・
 一方、マフィアのボスのシャリム・クラインを抹殺する仕事を完了したゴルゴ13はフランス・パリに向かい、クラインの始末を依頼したローゼン・ザメックに接触する。報酬の支払いをスイス銀行への振り込みから現金に変更するよう急遽指示されたザメックだったが、彼もまた連絡を受けた直後にゴルゴ13と同じく自分の資産を封鎖されてしまい金策に苦労させられていた。ザメックはこのような芸当ができるのはロックフォード財閥しかないと考え、彼らがゴルゴ13を狙っていると推測する。
 ロックフォード財閥は表向きだけでも6兆5,000億ドル、実際にはその数百倍もの資産を擁するといわれる世界最大の財閥であり、千を超える世界中の多国籍企業群を傘下に収め、さらに世界各国の選挙や革命等にも莫大な資金援助を行い、今や経済だけでなく政治さえも支配しつつあるという。ロックフォードを敵に回すことは、即ち世界を敵にするのも同義といっていい状況であった。ロックフォードの動向を探ろうとするゴルゴ13に、ザメックは在外華僑の存在を知らせる。在外華僑は経済力ではロックフォードに及ばないものの、彼らの圧力に抗している数少ない存在の一つであった。ゴルゴ13は在外華僑の長老である黄彊孫に接触すべく台湾へと向かう。
 台北に降り立ったゴルゴ13を出迎えたのは、黄彊孫の配下の陶哲昌であった。黄は二週間前からゴルゴ13に接触すべく行方を捜していたが情報網に引っかからず、そこへ折良くゴルゴ13が訪れたというわけである。黄の屋敷に通されたゴルゴ13は病床に伏した黄彊孫と対面する。三千年の歴史を持つ在外華僑であるが、今やロックフォード財閥の圧力の前に最大の危機を迎えつつあった。黄は自分たちの力だけでは彼らに対抗できないと悟り、ゴルゴ13にデビッド・ロックフォードの抹殺を依頼する。依頼を引き受けたゴルゴ13は報酬の300万ドルを受け取り、黄の屋敷を後にする。

 黄彊孫がゴルゴ13に自分の抹殺を依頼したと知ったデビッド・ロックフォードは、ゴルゴ13に命を狙われるという懸念が現実になったことに慌てふためく。何とかゴルゴ13を阻止する方法はないかと考えたロックフォードは、ある方法を思い付いてとある人物に電話を入れる・・・
 行動を開始したゴルゴ13はスイスにいたが、車で移動中に自動車電話である人物から接触される。その相手はアメリカ大統領とおぼしき人物で、今朝方"私の友人"から連絡を受けたと言い、三時間以内にスイスから退去するよう促し、遠回しにデビッド・ロックフォードの件から手を引くよう圧力をかける・・・
 ロックフォードはミラーと共にスイスのとある湖畔の山荘に退避していたが、その夜、自分が依頼した人物からゴルゴ13への警告が成功したとの知らせを受けてようやく安堵し、ミラーと祝杯を挙げる。ベランダに出たロックフォードは今度こそゴルゴ13を我が掌中に収めようと考えつつ、月に照らされた湖と森の美しい光景に眼を細める。その湖上には一艘のヨットが――――――次の瞬間、湖畔に一発の銃声が轟いた。


○○○○○○

 世界の政治・経済を影で牛耳る超巨大資本とゴルゴ13の暗闘を描く本作。シリーズの中でも傑作といえるエピソードの一つながら、微妙に陰謀論絡みのネタなのでアニメ化は無理だろうと思っていたのですが、それをやってくれるのがテレ東クオリティ?(笑)

 ゴルゴ13シリーズでは巨大資本がアメリカや世界の政治・経済を実質支配しているという設定が時々登場しますが、本作のロックフォード財閥もそんなネタの一つで、実在のアメリカの巨大資本グループであるロックフェラー家がモデルです。1870~80年代にかけてアメリカ国内の石油市場の9割以上を独占したスタンダード・オイル社(1911年に米連邦最高裁の解体命令によって34の会社に分割)を率いたジョン・デビソン・ロックフェラー・シニア(1839~1937)は、1910年に事業を引退してからはその莫大な資産を投じてシカゴ大学やロックフェラー大学の創立、ロックフェラー財団の設立など様々な慈善事業に精力的に取り組み、今以てアメリカを代表する巨大資本家として知られています。が、一方でその巨大資本と慈善事業ぶりからヨーロッパのロスチャイルド家と並んで世界を裏から支配しているという類の陰謀論の槍玉に挙げられている存在でもあります。ちなみに、現在のロックフェラー家の当主はジョン・D・ロックフェラーの孫のデビッド・ロックフェラー(1915~)で、実業家および慈善家として知られています。
 原作のロックフォード財閥はこうしたロックフェラー絡みの陰謀論をベースに世界の政治・経済を牛耳る超巨大資本として設定されており、世界中の名だたる企業のほとんどを支配下に置き、ロシア革命やその後の旧ソビエト政権誕生、アメリカのウォーターゲート事件等の歴史的事象に裏で関与し、ヨーロッパではロスチャイルド家をも支配下に置いている等の描写がありますが、アニメ版では流石にストレートに書くのは避けています。ゴルゴ13がロックフォードに対抗する存在として在外華僑の存在を知るくだりも、原作ではゴルゴ13が中国政府とロックフォードの繋がりを指摘したのに対してザメックが中国資本の真の主導権は在外華僑が握っていると返すのですが、これもアニメ版ではカットされています。ちなみに、原作ではロックフォードの表の資産額は6,500億ドル、ゴルゴ13を専属の狙撃手に雇おうとして提示した報酬は月額100万ドルとなっていますが、アニメ版ではどちらも一桁増えてます(笑)


 依頼を一度もしくじったことのない=狙われたら絶対に助からないという恐怖の存在であるゴルゴ13。政財界の実力者たちにとっては、 手を組めばこれほど強力な存在はない一方、敵に回せば回避不可能な死刑宣告を下されたも同然 となるわけです。一方、ゴルゴ13は本作で示された "依頼人を一人だけに固定しない" という方針でもわかるように、 自分が納得できる内容であれば依頼人がどんな政治的・社会的な立場や目的や思想だろうが関係なく仕事を引き受ける という確固たるスタンスの持ち主。そんな両者の対峙と駆け引きの妙こそがゴルゴ13シリーズの大きな魅力の一つといえます。
 本作のデビッド・ロックフォードは世界制覇という野望のため、そしてその実現に向けて将来命を狙われないようにするためにとゴルゴ13を自らの手元に囲い込もうとするわけですが、彼の恐ろしさを充分に認識しているにも関わらず、如何なる思想や理念にも拘泥しないという彼のスタンスを見誤り、最終的には藪をつついて蛇を出した形で彼の銃弾に斃れることになりました。恐らく黄彊孫の依頼がなくとも、ゴルゴ13の仕事を妨害するような行動を取った時点でロックフォードの運命は決まっていたのかもしれませんが・・・
 本作の終盤、ロックフォードはアメリカ大統領に依頼してゴルゴ13に自分の殺害を回避させるよう依頼しますが、原作では当時の現職だったロナルド・レーガン大統領をモデルにした人物が登場しています。一方、アニメ版ではどこの国か明確に描写されておらず、エンディングでのテロップも"電話の男"・・・つか、 あの執務室の絵からしてどう見てもアメリカ大統領だってモロバレやんか! (爆)さらに、その人物が どう見ても先日正式に第44代米大統領に就任したばかりのバラック・フセイン・オバマ・ジュニア (笑)こういうタイムリーさがゴルゴ13シリーズの隠れた魅力ではありますが、実際のオバマ大統領って先の大統領選挙でこういう巨大資本家との個人的繋がりとは縁遠いイメージができあがってしまっている気がしますね(もっとも、オバマ大統領にも政治絡みの贈収賄事件や特定個人・団体との関係についていくつかの疑惑は存在する)ただ、原作のラストでロックフォードがゴルゴ13に射殺されたと知った米大統領が両者の対決を静かに睥睨しようと目論むシーンがアニメ版でカットされたのはちょっと残念・・・
 なお、今回デビッド・ロックフォードを演じたのは『機動戦士ガンダム』のガルマ・ザビ役等でお馴染みのベテラン森功至。また、ローゼン・ザメック役は第35話に続いて出演の土師孝也でした。

 ちなみに、前述の通り本作には続編の『謀略の死角』があり、この中ではゴルゴ13の名台詞「10%の才能と20%の努力、そして30%の臆病さ、残る40%は”運”だろうな」が出てくるので是非アニメで聞きたいところですが、番組がそろそろ終盤なのを考えるとアニメ化の可能性は低いかな? もし第2シーズンが実現するならその時にアニメ化してほしいと願う次第です。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2009.02.15 14:50:45
コメント(2) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


よくアニメ化できたもんだ  
HK さん
微妙に名前を変えているとはいえ、実在の人物・団体をモデルにしたこのエピソードをアニメにしてしまうとは思い切ったことをするものです。アメリカから苦情が来たりしないのでしょうか。
しかし世界を裏から支配する財閥の当主にしては、行動がいささか単純すぎるような。高額な給料や権力者の口利きでゴルゴ13の行動をコントロールできるかどうかなど、少し調べれば分かることでしょうに。金や権力でなんでも解決してきた人間には、それ以外の価値観で動いている人間のことが理解できないということでしょうか。
貸し金庫に現金と一緒に預けていた拳銃は、原作漫画ではワルサーP38でしたがアニメではSIG P230のような銃になっていたのが今風でしたね。 (2009.06.10 23:59:13)

続編も期待したいが  
 遅くなりましたがコメント返し(苦笑)
『ゴルゴ13』アニメ版の残念なところは、時事ネタや複雑な政治的要素を含んだエピソードがあまり採用されなかったことだと思っていますが、その点では本作はよく作れた方かなとも思ったり。
 続編の『謀略の死角』もアニメ化してほしいところですが、こっちはヘンリー・キッシンジャーが元ネタのキャラクターが出てたりするのでやっぱり難しそうではあります。 (2009.07.05 01:13:52)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

Profile

ブラック・タロン

ブラック・タロン

Calendar

Comments

名無し@ Re[2]:ファイル43/風の名はアムネジア(02/10) ブラック・タロンさんへ 全く何も分からな…
坂東太郎G @ Re:コッペパンの思ひ出(07/13) 今回こちらのtitleです。 もしよろしかっ…
名無し@ Re:ファイル30/身の程知らずの挽歌(11/01) マーサの名前がナタリーに変わったのは「…
背番号のないエース0829 @ デパート 「沖縄りうぼう・SNOOPY」に、上記の内容…
uraevmor@ cheap viagra iq ej viagra generic viagra pills <a hre…
mrxpfmor@ cheap viagra cz pt buy viagra buy viagra <a href=&quo…
vyhczmor@ viagra online kl xx cheap viagra buy viagra <a href=&q…
cvbgkmor@ buy viagra xc kv viagra 100mg viagra online <a href…
btewdmor@ viagra generic zz rm viagra online cheap viagra <a href…
http://buycialisky.com/@ Re:PLUTO広告キタ━━━(・∀・)━━━!!!!(03/31) melange cialis and viagracialis v viagr…

Archives

2026.10
2026.09
2026.08
2026.07
2026.06
2026.05
2026.04
2026.03
2026.02
2026.01

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: