わたしは価値を創る

わたしは価値を創る

November 5, 2006
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カテゴリ: 仕事関連の日記
■先日の日記にひっかかるものが残っているので、もう少し考えてみた。

■思い起こせば、私は「物語性」というものを1つのテーマにしてきた。これは、私が文学が好きだったことによる。

文学は、理論だけで書いたものは読むに耐えない。今風に言えば、右脳から出てきたものを左脳で翻訳するのが文学者の作業である。

■一線の作家は、時代の歪みや微かな空気を敏感に感じ取り、湧き出た何かを作品に仕上げる。作家はしばしば「物語性」をフレームワークに使う。

物語性とは(私の解釈では)人間が本来持っているリズムのようなものである。大抵の作品はいくつかのパターンの物語に集約される。ユングのいう物語元型である。そのパターンにはまると、大抵の人間は納得する。多くのエンターテイメントが神話に似た話になるのはそのためである。一部の文学はわざと元型を壊して問題提起をするのだが。

■例えば文章が五七五のリズムにはまっていると、心地よく感じる。これは、日本人が無意識に持っている何らかのパターンに合致しているからだと言われる。あれと同じように、人間には納得しやすい物語があるのだ。

私はそういうことを考えて、じみーに研究してきた。いくつかのパターン表も作ったりした。

■人間は単純な物語に心動かされる傾向がある。シンプルであるほど、無意識の元型にはまるからである。

ちなみに、黄金期のハリウッド映画など、シンプルな物語のお手本のようなものである。



例えば「ユダヤ人富豪のナントカ」とか、ああいうものは否定したい。煽られて実際に金持ちになれたらいいやという人もいるかも知れないが、そういう仕組みには与したくない。

物語は、文学の世界で昇華してもらいたい。

■たぶん私の言う精神論系先生は、そこまで腹黒くなく、湧き出てきた物語を無分別に観客に伝えて「感動を共有した!」とか言っているんだと思いますが。

■そうは言いながら、言葉で伝えようとすれば、何らかの物語性を帯びるのは仕方がない。言葉とは、そういうものである。

■ということは、私の言う精神論とは、人間の言葉と理解の仕組みに無頓着にふるまうことになるのだろうか。

また続きを考えないとダメかも。





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Last updated  November 5, 2006 11:08:25 AM
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