わたしは価値を創る

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January 1, 2009
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カテゴリ: 映画の話

Jay-Z『アメリカン・ギャングスター』

■実在した事件をもとにした話です。

1970年代、ニューヨークの麻薬取引で権勢を誇った黒人ギャングと堅物刑事の攻防を描いています。

ベトナム戦争の時代。善悪の境界が曖昧になり、混迷するアメリカ社会の雰囲気がうまく描けています。

戦争では軍は麻薬を必要悪として認めていたようですから、それを商売にするギャングが現れても不思議ではありません。

警察にも腐敗がはびこり、ギャングと持ちつ持たれつの関係を作っていたようです。

■ただ主人公の黒人ギャング(デンゼル・ワシントン)は、クールな人物として描かれています。

規則正しい質素な生活を送り、仕事づけの毎日です。家族思いで信仰に篤く、自分では麻薬をやりません。

麻薬はビジネスの一つだと考えているようです。頭が切れ、冷静で、肝が据わっています。イタリアマフィアや汚職刑事にも堂々と渡り合います。

白人というか、アメリカ社会に対する復讐心も根底にはあるようです。



■これに対して、白人の刑事(ラッセル・クロウ)は、汚職に手を染めないため、署内でのけ者扱いされている人物です。

ただ仕事には真面目だが、私生活は乱れています。奥さんと離婚係争中。

また司法試験を目指して勉強している人物でもあります。

この刑事が中心となって麻薬捜査チームを作ります。いわゆるアンタッチャブルですな。

■ギャングと刑事の戦いをアクション満載で描く派手な映画かと予想していたのに、意外や内容は、重厚な人間ドラマとなっています。

捜査チームが麻薬組織を追い詰めていくプロセスもスリリングですが、それ以前に、麻薬王の組織は徐々に崩壊を始めていきます。その危機感が緻密に粘着的に描かれており、緊迫感があります。

デンゼル・ワシントンの抑えた演技が、内面の苛立ちや危機感を際立たせており、いい味を出しています。

これに対して、ラッセル・クロウが変にオーバーな演技をしないのがいいですね。アル・パチーノがやっていたら、むちゃくちゃになっていたでしょうに^^;

■面白い映画なんで、誰が監督なんだろうと思っていたら、リドリー・スコットでした。納得。

■この映画のクライマックスは、逮捕するシーンではなく、逮捕された後、取調べで二人が対峙するシーンです。

二人の名優が火花を散らせて演技合戦を見せてくれます。ここは見ごたえがありましたよ。





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Last updated  January 2, 2009 02:45:00 PM
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