わたしは価値を創る

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December 19, 2009
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カテゴリ: 映画の話
■今日もえらい寒さでしたね。一日、事務所にいましたが、寒かった。こごえていました^^;

■今日観た映画ではないのですが、今日のブログに書いておきます。

■一言でいうと「クエンティン・タランティーノ監督らしい映画」です。

私は彼の映画を2本(パルプフィクションとレザボアドッグス)しか見ていませんが、それでもタランティーノらしいとしかいいようがありません。

そういう映画のジャンルができてしまったのですね。

■冒頭は意外に静かに始まります。

舞台は第二次世界大戦中のフランス。床下にユダヤ人を匿っている農家にナチスの高官がやってくるところから始まります。

彼は、いきなり農家の主人を脅かしたりしません。紳士的にふるまって世間話を延々と行います。

このあたり、圧倒的な無駄話の量でドラマを煙に巻いてしまうのが、いつものタランティーノ節ですが、今回については床下に隠れているユダヤ人を見せつつ粘着的な緊張感をもって会話が続きます。ドラマと無駄話がつながっているわけで、これもタランティーノ映画の進化といえるのではないでしょうか。



果たして床下のユダヤ人は銃殺され、たった一人で逃げた娘が、ナチスに復讐を果たすためのドラマが動き出します。

■といっても流れるようなストーリーではありません。ぶつ切りの場面場面が放り出されたように提示されます。

連作短編をいっぱい集めたような作り方で、パルプフィクションのテイストをそのまま持っています。

しかも各場面も、横道に逸れそうな無駄なエピソードが満載で、「こんな人物を出したら話がややこしくなるだけやんけ」と突っ込みたくなるところばかりです。

横道に逸れるのが彼の映画の面白さなんでしょうが、この映画に関しては、逸れそうで逸れないという緊張感を見せています。

■映画はナチスの非道ぶりを描くのかと思えばさにあらず。アメリカの特殊部隊のぶっとんだような残虐さをたっぷりと描きます。

この特殊部隊のリーダーを演じるのがブラッド・ピット。粗暴で下品で残忍で、マッチョなヒーローのパロディのような人物です。(わざわざブラッド・ピットが演じる必要があったのだろうか??)

これに比べれば、ナチスの高官たちの上品で人間らしいこと。

■ヒトラーやゲッペルスやゲーリングやボルトンなど歴史上の人物が多く登場しますが、映画は史実など全く無視して進みます。

タランティーノの映画のクライマックスは、複数のグループが偶然一箇所に集まって、冗談のような銃撃戦を行うというパターンがよくあるようですが、今回も同じ。生き残ったユダヤ娘とアメリカの特殊部隊、そしてナチスが三つ巴で派手に暴れまわります。

「レザボア・ドックス」のようにクライマックスそのものに肩透かしをするようなこともありません。観客が期待するように大量の火薬と銃弾が飛び交います。



ただ、評価するとなると複雑ですね。心に残るものが全くない映画です。

まあ、タランティーノはマカロニ・ウェスタンを目指したということですから、それでいいんでしょうが。

イングロリアス・バスターズ





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Last updated  December 20, 2009 01:20:30 AM
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