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2006年02月28日
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カテゴリ: 雑記
まず、東京農業大学応用生物科学部教授の小泉武夫氏の基調講演。

ご存知の方も多いと思いますが、醗酵学の権威でもいらっしゃる農学博士であり、醸造学や食文化論も専攻されています。
数多くの著書 も出されていらっしゃいます。

私が発行している メルマガ クイズのネタでも、氏の著書をずいぶん参考にさせて頂きました。そんなこともあり、生でお話を伺えて、非常に貴重な良い体験が出来ました。
氏は、著書の中では非常に食欲旺盛でいらっしゃるので、もっとぎらぎらした精力的な方かと思っておりましたが、実際は柔らかい物腰と優しげな話し方をされる紳士でいらっしゃいました。

まあそんなわけで、氏の講演を非常に楽しみにしておりましたので、期待を裏切らないどころかますます興味をそそられるご高話に、いたく感激致しました。
「~学」っていうと、ちょっと小難しいイメージがありますが、人を惹きつけるお話が出来る方というのは、難しいことでも分かりやすく、簡単に噛み砕いてお話されますね。そして思想だけでなく具体的な事例紹介を交えて説明されますので、机上のお話が一気に現実味を帯びた身近なお話になります。話のお上手な方に共通することです。

本日の講演の要旨をざっとまとめてみますと、



・最近のこどもは「食べることの意味」を知らない。食の生い立ちを知らない。

・この地産地消への取り組みが国の将来を左右する分岐点となる。

・以前の「地産地消」と全く同じものではなく、もっと深い意味を持つものになるであろう。

・地産地消は近年の価格破壊と相反するものである。
 「安いから」と消費者が安易に外国産のものに飛びついた結果、国内の農林水産業が衰退していっている。

・地産地消を煽る一方で、流通がスムーズにいくシステムが構築されていない。「流れ」を作らなければならない。

・農業に従事する若年層が激減している。

・今すぐに農業水産業の自給率を上げることは難しい問題ではあるが、21世紀に入り、世界的な異常気象が食物供給に打撃を与えている昨今、いつ食糧輸入がストップされるかわからない。また、食糧輸出国の国内事情も穏やかではない。安定供給を今後も望めるとは限らない。 ※1

・今の状況は我々大人世代の責任。子ども世代の将来を考え、大人世代が是正すべき問題である。

・農家の活性化が急務。農業収入が少なすぎる。地方を重点的に考え、活性化させないと。

・JAは農家のための組織ではなく、市民のための組織であるべき。


 「攻めの農業」を。「農民食堂」で需要を掘り起こしている。 ※2

・米国産牛肉の輸入反対。安心、安全以前に、日本の酪農をもっと支持すべき。 ※3

・地産地消は国民が日本文化を創造する運動である。

かなり割愛してしまいましたが、私は特に「食育とは大人を教育すること。大人が現在の食文化の責任を取り、将来の橋渡しをすること」ということが非常に印象に残り、また大分県大山町の地産地消モデルに関しては、自分で明日からでも農業を始めてしまおうかと思うぐらいの勢いで興味を惹かれました。土地も資金もノウハウもないですけど。
まずは家庭菜園レベルでもいいんですよね。


続きはまた今度。

※1  つい先日、中国国内でチーズの消費が高まったために、日本向けのチーズ原料の輸出量が減り、原油高による包装資材の高騰と相まって、日本国内のチーズの価格が2月3月と上昇していると報じられていました。もはや、遠い将来の話ではなく、現実のものとなりつつあるのです。
※2 木の花ガルテン でしょうか。すごい。農家もてなしバイキングが大人税込み1260円です。破格。むむ。きのこカレーがありますね。。。きのこカレーといえば こんなの もどうぞ。(宣伝)
※3  農林水産省合同庁舎の食堂で使用されているビーフは…
 国産牛が同価格帯で手に入るのであればそれに越したことはありませんよね。





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最終更新日  2006年03月01日 14時02分39秒
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