[ネット情報の漏出]
過去の記事( 新手の児童ポルノ架空請求「刑事訴訟裁判通達書」にご注意
)でも書いたように、どうやらネット通販等から漏洩したと思われる架空請求詐欺が流行っている。
ネット通販やオークションはインターネットに接続している人の9割が利用している。
ヤフーの情報管理の甘さにも見られるよう、今後も情報漏洩そのものを完全に防ぐのは難しいだろう。
しかし、少し工夫をすれば、 個人情報を悪用しにくくすることは可能 だ。
[おすすめはカタカナ宛名]
商品を購入する際、住所・氏名・電話番号を入力しなければならない。
これがデータベース化され、一人あたり5~50円という情報量で取引されているわけだ。
まず氏名で是非工夫したいのが「カタカナ」である。
例えば
西 島 秀 俊
↓
ニシジマ ヒデトシ
のようにカタカナ表記にするのである。
(もちろんフリガナも「ニシジマ ヒデトシ」と書く)
もしこの情報を頼りに詐欺目当ての封書が送られてきたら、宛名は「ニシジマ ヒデトシ様」となっているはずなので、 一目であやしいと分かる
。
もし、リスト配布元の業者にちょっとでも智恵が働くのであれば、カタカナ表記されていることで、どこからリストが漏れたか発覚するのかをを恐れ、リストから削除するかもしれない。
アパート・マンションの名前をカタカナにするのも悪くない。
メゾン一刻101号 → メゾンイッコク101号
ただし、住所地をカタカナにしてもあまり意味がない。
例えば「カナガワケン」と書いていても「神奈川県」と確実に変換できるからだ。
「ニシジマ ヒデトシ」なら、西島なのか西嶋なのか、秀俊なのか英敏なのか分かりようがない。
もちろん、日本郵政や宅配便に迷惑をかけることもない。たとえ宛名がアルファベットでも彼らはきちんと郵便物を届けてくれるぐらいだから。
[電話番号は書かないのが原則]
電話番号は架空請求だけでなく、うるさいセールス電話にも悪用される。
電話番号は明かさないのが基本である。
例えば、オークション等で冊子小包やクロネコメール便をで配達してもらう場合、 電話番号は不要
なので書かない。
仮にどうしても書く必要があっても 携帯電話
にすべきだ。
携帯電話では、ナンバーディスプレイが普及するよりはるか前に、電話番号通知のシステムが整っていたので、有線電話より対策もかんたんだからだ。
まず、詐欺・商用電話の7割が「非通知」設定でかかってくる。
携帯の設定で非通知拒否は簡単に設定できる。
さらに、電話番号が表示された場合でも、DoCoMoやAUの携帯は、本体で番号指定拒否ができる。(Softbankのやり方はHPを見たが不明)
迷惑電話への対策>> DoCoMo au Soft Bank
つまりイザというとき、対策が取りやすいからだ。
さらに言えば、個人的には 本当の電話番号を書く必要もない
とっている。
電話で緊急に事態を確認する必要がある場合はないし、 電話がつながらなければ間違いなくメールで問い合わせてくる
からだ。
たとえば 03-XXXX-XXX 1
という電話番号だったとしよう。
これを 03-XXXX-XXX 2 のように実在しない番号に変えておく。
もし、宅配業者が「電話がつながりませんでしたよ」と小言を言ってきても「ああ、タイプミスでしょう。すみません」で済む。(実際、自分は1度そういうことがあった)
ただし、これは住所に間違いがないことが前提なので、注意が必要だ。
[フリーメールの活用法]
メールアドレスも、スパムの原因となる。
ネット通販やヤフオクなどで、プロバイダーのメールアドレス正直に書くのは良くない、というより間違いと言っていい。
(銀行や公共機関への登録ならまだしも・・)
一番いい方法は
1. 通販専用のフリーメールを使うこと
2. 定期的にメアドを変えること
の併用だ。
いわゆる 捨てアド
を活用するということだ。
フリーメールは登録する情報も本メアドとハンドルネーム程度だし、情報漏洩の心配がない。
ただ、多くの通販ではyahooやgoo、hotmailなどの有名どころのメアドはダメという所も少なくない。
自分が使った経験で、Outlookなどでメールが受信でき(POP対応)、送受信の状態がいいところで、さらにどこの通販でも使えるのは
ZENNO.COM
と Inter7 フリーメール
がいいと思う。
どちらもWebメールに対応しているので、外出先や職場でもメールチェックできる。
さらに、この2つがいいのは、同一人物が同じメアド(プロバイダーメール)で、複数のメアドを取れることだ。
捨てアドとしてはこの点が一番重要だ。
このメアドを使っていて、迷惑メールが目立つようになったら、そのアドレスは捨てて(特別な退会処理は要らない)、新しいメアドに引っ越せばよい。
[業者に嫌われよう]
セールス電話でマンションを売る会社に勤めていたことのある人に聞いたことがあるが、商用電話をかけてくるような会社は、どんな人がお客さんかを嗅ぎ分けるマニュアルを持っている。
ひとことでそれを言うと 「きまじめな人」
ということになる。
住所・氏名・自宅の電話番号・プロバイダのメアドがキチンと書いてあるような人がカモということである。
逆に、情報にいろんな工夫をしている人は、防御が固いとして望み薄で、始めからかけてこないか、かけてもすぐ引き下がる。
カタカナ・電話番号・フリーメール。
この3つを実施するだけで、情報が仮に漏出したとしても、被害を最小限にできるだろう。
うまく業者に警戒されたら、業者間で取り引きされるリストから「逆ブラック(要警戒人物)」として外される。
[おまけ・消費生活相談員がおすすめするセールス電話の断り方]
もう一つ、消費生活センターの相談員に聞いた話がある。
英会話でも、マンションでも、セールス電話を断る文句を多くの人が間違うそうだ。
「忙しいので」「勤務中ですから」・・・ お忙しくないときは何時ですか?
「それは要りません」「間に合っています」・・・ 別のおすすめがあります!
意外にこういう答えをして、業者に付け入る隙を与えてしまう人がいるそうだ。
一番よい電話の切り方は
「迷惑だから、二度と電話しないでね」
と、
相手が話している途中
に、この2言だけ言ってガチャン!と切ってしまうことだそうである。
・まず、相手の話を聞かない
ことが一番のポイント
(はじめ要件を切り出さないタイプには、「で、要件は?」と聞いて話し始めた出鼻でガツンと切ると相手のダメージ大)
・他にはなにも言わず 「迷惑」
と切り捨てること
・二度とかけるなと 明白な意思表示
をすること
この3つが肝心かつ効果的だという。
そういえば、前出の元・セールス電話の人が言っていたが、掛ける方も「どんなに罵倒されるかとビクビクしていた」「プルルルッという電話の音が恐くなった」「電話に出てくれないでとどこかで祈っていた」と語っていた。
他人様に迷惑をかけている、という自覚のある常識人なら恐いのだ。当然だろう。
そういう人をまっとうな仕事に戻らせ、そうでない厚顔無恥な人には鉄槌を下す。
そのためにも 「迷惑!ガチャン!」
が一番いいのだと、消費生活相談員は説明してくれた。
[余談]
「迷惑!ガチャン!」をすると、ごくまれに、話を聞いてもらえなかったことに逆ギレして、再度電話を掛けてくる阿呆としか言いようのないセールスもいるが、その場合、 脅迫罪
(もし業務中ならプラス 業務妨害罪
)にあたるので警察(110番)に相手の電話番号を通報してよい。
警察から相手方に電話し、即逮捕まではしないまでも、二度とかけてこないし、要警戒者としてリストからも外してもらえる。
もっとも、ちゃんとした?セールス電話のマニュアルには逆ギレで警察沙汰にならないよう、これを厳しく禁じているそうである(前出の人の会社では「警察出てきたらクビ」だったそうだ)。
マニュアルには「迷惑だ!ガチャン!」に
も耐えて次の客を探せと書いてあるそうだ。
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