EPISODE FINAL ―任務完了!




「ハァハァハァ・・・やっと・・・着いた・・・」
+Lloyd+がターラの村の門を走りぬけて村の中央でへたり込む。私も少し息を弾ませながら
「やった!ターラに着いたよ!」
私達二人を取り巻く様にランドさん、G28さん、MrXさんが微笑む。この3人は全く息が乱れてなかった。
「お疲れ様」
「良かったねターラに帰ってこれて」
「良く頑張った」
皆、+Lloyd+に労いの言葉を掛ける。
「皆、僕の為にありがとう!そしてWiz、本当に助かったよ」
私は照れながら
「私は何もしてないよ。ただ、皆に救援を求めただけだもん」
今回の任務はかなり奇特だった。普段だったら、カイヌゥスへ若き冒険者達を連れて観光して帰るのが恒例だ。しかし、まさかカイヌゥスから徒歩で若き冒険者を森の村ターラに連れ返すと言う任務に当たるとは・・・
暫く今回の冒険をパーティ皆で話し、談笑していた。ランドさんは
「全く、いっつもWizには手を焼かされる」
と、笑顔で私に茶々を入れる。
「ランドさんも大変な悪友をお持ちだ」
と、G28さんも笑顔で話す。
「しかし、今回は凄く楽しかったよ」
MrXさんも豪快に笑いながら言った。
私も今まで色々な冒険をしてきたが、今回の任務は楽しくもあり、大変な任務でもあった。そして、また新たな目標ができたり、そして何よりもこのクロノスの世界の住人達が皆気持ちのいい連中だと改めて実感した。
多分、+Lloyd+もそう思っているに違いない。今後、彼がどう成長していくのか、今回の経験を糧に彼はまた一段と大きく成長するであろう・・・
皆の会話もある程度纏まり次第に周りも夜の帳(とばり)が降りてきた。ある者は狩りへ、またある者は自分の世界へ・・・皆パーティを後にしていった。
最後に私とランドさん、そして+Lloyd+が残った。+Lloyd+をテラに送る為マエルの元へと歩んでいく。+Lloyd+は最後にランドさんと私に握手を交わし、光の輪の向こうに消えて行った。彼が消える間際に
「ありがとう!二人共!」
光の輪が小さくなっていく。+Lloyd+を送り届け、暫くランドさんと二人でターラの村を歩きながら話した。
「ランちゃん今日は本当にありがとう」
「ん?なんだよ改まって。らしくないぞ」
「いやさ、ランちゃんが来てくれなかったら今頃私達はまだカイヌゥスにいたと思うと・・・」
「もういい。今回は楽しかったから、それでいいんだよ」
やはりランドさんは頼りになる。そう思いながら話をしていた。
「さて、そろそろ私も狩りにでも行くかな?」
ランドさんがそう言って身支度を始めた。
「Wizはどうする?」
「今日は疲れたからこれで休むよ」
「そうか。そうだな、じゃあまた明日な!」
そう言ったと同時にランドさんはターラの森に駆けていった。
「そうだ!Wiz!」
「えーー?」
「ご苦労様、そしてお疲れさん」
そう言い残し彼は親指を立てて笑顔で森の闇に溶けていった・・・



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