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daifuku_hukumaru

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2013.03.20
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3  オーラルリンドウ

「マミー・・・・帰ってきて・・・・マミー・・・」
今日も、いつもと変わらない・・・嘆きの日々でした・・・。
「バーン・・・」
突然窓が開き、みるくが驚いて窓を見つめたその時・・・。
一輪の・・・お花・・・?・・・が窓辺でゆらゆらと・・・。
みるくは、この花を見て・・・手に取り・・・匂いを・・・嗅いでみたのです・・・。
「マミー!!マミー!?・・・」みるくはこの匂いに覚えがあります!
「マミーの匂い!!マミー居るの?どこに居るの!!・・・マミー!!」みるくは、辺りを探します・・・。

「マミーどこ?マミーお願い隠れないで・・・。マミー!!マミー!!・・・」涙が止まりません。
「マミー・・・・お願い・・・マミー・・・隠れないで・・・マミー・・・・。」みるくは、この花を両手に抱きしめ涙をこらえきれません・・・。
「マミー・・・会いたいよ・・・・マミー・・・・苦しいの・・・・マミー・・・・お願い・・・助けてよー・・・マミー・・・
隠れないでよ・・・マミー・・・お願い・・・・」泣きじゃくる・・・みるく・・・。
「どうしてよー・・・マミー・・・・マミー・・・」・・・そのときでした!!
一輪の花が・・・みるくに話しかけたのです!!
「僕の蜜を・・・舐めてごらん・・・みるく・・・」・・・先ほどまで泣いていた、みるく・・・。
薄紫色のお花を、床に落としてしまいました・・・。
「誰?今の声は・・・誰か居るのですか?」みるくは、驚いています!!
「みるく・・・や・・・」お花がみるくに・・・話しかけています!!
「あなたは?・・・・誰なの?・・・」みるくは声の持ち主が、目の前のお花と知って更に驚きを隠せません。

いつもの、みるくなら決して知らないものに関心を寄せないのですが・・・母の香りがみるくの心を揺さぶったのでしょう・・・・、
みるくは、何も言わず・・・何も恐れず・・・そのお花から出る蜜を舐めたのでした・・・。
すると・・・どうでしょう!!!
母の姿が目の前に・・・・必死に抱きつこうとした・・・みるく・・・でも、そこに母はいません・・・。
もう一度蜜を舐めると・・・母の温もりが伝わります・・・。

もう一度蜜を舐めると・・・お花が話しかけました・・・。
「みるく・・・僕の名前は、オーラル・リンドウ・・・これから君と僕は友達だよ。」お花が、みるくに語りかけました。

4  母想う

「あなたは・・・オーラル・リンドウ・・・・さん!?」みるくは答えました。
「オーラルリンドウさん・・・マミーは・・・マミーを知ってるの?・・・マミーはどこに居るの?」みるくは、お花に話しかけました・・・。
「みるく、よーく・・・お聞きなさい・・・今から真実を君に話します・・・。」こう言ってオーラル・リンドウは、みるくに話しかけたのでした。
母親のジーラが、オーラル族の生き残りであったこと。
オーラル族は、子供が満16歳になる月夜の晩に母親からオーラルリンドウを、一輪手渡されること・・・。
オーラル・リンドウは持ち主である主人の天寿を見届けるまで、その主人に仕えること・・・。
オーラル・リンドウは、決して枯れない生き花であること・・・。
様々なお話を、みるくに語りました。
「オーラル・リンドウ・・・さん・・・」みるくが聞きます。
「オーラル・リンドウさん・・・私は・・・まだ14歳なのよ・・・?」オーラル・リンドウは話すのをやめて、みるくの話を静かに聞いていました。
「オーラル・リンドウさん・・・あなた達が決して枯れないなら・・・他のオーラル・リンドウさん達はどこに居るの?」
疑問をぶつける、みるくでした。
「みるく・・・悲しい知らせも・・・あるのだよ・・・最後まで私の話を聞いてはくれまいか・・・。」オーラル・リンドウが話します。
「・・・」みるくは、うなづきます。
オーラル族が、ギラン族に攻められて絶滅した過去のいきさつ・・・。
ギラン族は、7日7晩食事をしなければ天寿を迎える種族・・・。
オーラル族が本来のこうもり族であって、ギラン族が獅子身中の蟲となって分裂した、いきさつ・・・。
みるくの母親が先ほど亡くなった事実・・・。
「ワァー・・・・」みるくは、泣き出してしまいました・・・。
もう、オーラル・リンドウの声も聞こえません・・・。
「マミー・・・マミー・・・マミー・・・」
泣きつかれて、みるくは・・・いつしか眠ってしまいました・・・。

5  冒険と覚醒

・・・目を覚ました、みるく・・・
「・・・」頭の中が真っ白で、空っぽになっていました・・・。
うつろな瞳・・・腫れ上がった瞼・・・。
何気なくふりむくと・・・そこに、みるくの目の前に・・・。
いつぞやの、おばあさん・・・オーラル・リンドウを胸に抱えて立っていました。
「・・・」みるくは、夢を見ているかのように・・・ボーっと・・・大きな、お目めを、おばあさんとオーラル・リンドウに向けるのでした。
「起きたのかい・・・みるく・・・」見覚えのある、おばあさんの、聞き覚えのある低い声・・・。
「このオーラル・リンドウが・・・おまえさんのそばに居るということは・・・ジーラは亡くなっちまったんだね・・・」
おばあさんが、オーラル・リンドウに語りかけているようでした。
「ジーラは・・・それはそれは、いい子だったんだよ・・・。」おばあさんは、そう言うと胸に抱えていたオーラル・リンドウを、みるくの枕元に、
そっと置きました・・・。
「さて、こうしちゃ居られないね・・・。」そう言うと窓から飛び立っていったのでした。
「・・・・」何も考えることが出来ないまま、みるく・・・母親の香りのするオーラル・リンドウを見つめているのでした。
涙が溢れてきます・・・。
「マミー・・・」涙が止まりません。
「みるく・・・私の蜜を・・・お舐めなさい・・・みるく・・・。」オーラル・リンドウが優しく語りかけるのでした。
「マミー・・・」みるくは、母親の匂いに誘われてオーラル・リンドウの蜜を舐めるのでした・・・。
ドックン!ドックン!!ドックン!!!
オーラル・リンドウの蜜を舐めているみるくの身体に・・・異変が・・・。
舐め続けているうちに・・・ドックン!ドックン!!ドックン!!!・・・・。
みるくに不思議な力が・・・・。
みるくは、飛び起きました!!
「オーラル・リンドウさん!!教えて!!他にも・・・他にもオーラル族の仲間の方達が居るの?・・・でしょう?」
自分でも何を伝えたいのか・・・わからないまま、みるくはオーラルリンドウに語りかけるのでした。
「今の、おばあさんも・・・オーラル族・・・なの?」みるくは、何かを思いついたかのようにオーラル・リンドウに聞くのでした。
「みるく・・・君は私の話の途中で眠ってしまったからね・・・」オーラル・リンドウが、みるくに語りかけました。
オーラル族の生き残り達が、実は他にも居ること・・・。
オーラル族の生き残り達が、ギラン族を滅ぼし元のオーラル族だけにしたいこと・・・。
オーラル族の・・・居場所・・・。
「・・・」静かに、みるくは、オーラル・リンドウの話を聞いていました・・・もう涙はでません。
そして・・・。
「私を他のオーラル族の皆様に会わせて!!お願い!!」今までにない、みるくの思いと・・・言葉・・・。
みるくの、一つ一つの言葉に勇気と力がみなぎります!
「それでは行きましょう・・・でも、その前に私の蜜を、お舐めなさい。」オーラル・リンドウは、そう言って・・・みるくに蜜をたっぷりと分け与えていくのでした。





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Last updated  2013.03.20 20:02:56
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