自閉症児の☆Pretty Smile☆

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困った行動




1、困った行動とは、どんな行動ですか?
(1)お子さんの立場にたってその行動は、どんな機能(目的、動機)を持った行動
でしょうか。


<不適切かどうか>
1)子供の身(自分自身)に著しい危険を与える行動
2)新しいスキルの学習を妨げる行動
3)周囲の人に危険もしくは著しい迷惑を与える行動

不適切行動は3つの条件のうち、少なくとも一つにあてはまる場合。


(2)一般的に使われている機能の分類
1)逃避の機能
2)注目の機能
3)目的の機能
4)感覚の機能


(3)機能の分類1)から3)まではコミニュケーションといえる。

4)は自己刺激行動が代表的である。



2、著しい不適切行動の減少させる為の基本方針
<適切な行動が増えれば、自然に不適切行動は減る>


DRO(Differentilal Reinforrcement of Other Behavior)

不適切行動を直接減らそうとする前に、それにとってかわるような適切な行動を
教えることを、まず考えます。このような手続きをDROといいます。

1)子供の出来ない行動を、積極的に教えることによって、不適切行動の減少を
企てるもの。
2)不適切行動と同時に行えない適切行動を、強化するもの。
3)一定時間不適切行動を示さなければ、強化するもの。


DROの二つのルール
1)強化すべき適切行動を明確に定義します。
2)記録は、不適切行動とそれに取って代わる適切行動の両方をつけます。なぜ
なら、適切行動の増加により不適切行動が減少しているかどうかを確かめる必要
があるからです。

なぜ?DRO手続きをまず、最初に試しみるのか。
1)とってかわる適切行動が身についてないかぎり、一時的(不快)な不適切行
動の減少でしかない。(計画的無視、罰をしたとしても)
2)不適切行動を直接対処する手続きは、お互いに不快な感情を持つ場合があり
ますが、DROではない。(褒める、励ます)
3)もし適切な行動が増えたが不適切行動が減らないといったDROの失敗も、
増えた適切行動は、決して無駄にはならない。再度、適切行動を選び、不適切行
動の減少をはかります。


漢方薬のようなもの

効き目はゆっくりだが、どのような不適切行動にも効果あり副作用なし。

1、まずは、DROの手続きを、
2、それでも、効果のない時に不適切行動を対処する手続きを
 そのときもDROの手続きを一貫して使いつづける。



(1)課題の難易度を極端に下げる。
 逃避の機能の不適切行動の場合、課題の難易度が高すぎて課題への拒否感より
著しい自傷や攻撃行動をする場合が多い。
 1)課題そのものの難易度
 2)課題をやらせる時間の難易度

(2)指示を少なくする
 言葉での指示は、時として恐怖感を与え、ますます行動を増幅させる場合が多
い。


(3)コミニュケーション手段を理解しコミニュケーションしやすい状況を作る


 1)写真カード、絵カード、文字カードを用意する。


(4)子供がなにをやればよいかわかる環境をつくる。

 1)構造化
 2)スケジュール 等


(5)正の強化子を多く使う。

 1)やってほしい行動を誉める(ごほうび)ことによって定着させる。
2)計画的無視


3、パニックへの対処方法

大声をあげる、自傷行為、床にねころんで暴れる等

大原則………次に取るべき動作を指示する。


(1)名前は呼びかけない方が良い。
(2)「もうお兄ちゃんなんだから暴れてはいけません。」などと説教しない。
(3)「どうしたの」などと理由をくどく聞かない。
(4)すぐおさまらない場合は、カームダウンエリア(静かに落ち着けるところ
)に移動し、セルフコントロールさせる。


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