我が家の子育て

我が家の子育て

言語訓練1年目(年少)

訓練を開始したのは、幼稚園入園してからすぐでした。
幼稚園の帰りになので、相当疲れていたようで、訓練にならなかったことも結構ありました。

最初の課題は、身振りやジェスチャーで相手の要求する手段を強化すること。そうすることでだんだんと『この人に言葉で伝えたい!』と思えるようになると考えられたからだと思います。

透明の筒の中に、ボールが10個あり、ふたをした状態で、だいちゃんに「ここを開けてごらん。」といいながら、ふたの開け方を指導します。
ボールを取り出して、F先生とボールのやり取り。
最初こそはとまどっていたけど、だんだんとF先生になれてきて、声を出しながらボールのやり取りをしました。
あと、ボールをつなげて「長い」「短い」なども教えていました。

そして、次は、○□△のかたはめ。
これは療育手帳を取得するために、発達検査で、田中・ビネー式の1つだったと思いますが、あの時はあっさりと成功したのに、どうしてもここではできなくて、私も凹んだものです。

それもただ、はめていくだけではなくて、F先生の指示に従う、○□△の形の意味を理解するということが目的だったようです。

次に、STの手作りで、果物・乗り物の形あわせなどをやりました。
ほとんどは、だいちゃんが一人遊びで遊んでいました。

そして、ついに、待ちに待った日が訪れます。

平成16年7月上旬ごろ…。
単語が出始めました。この頃から、本人も、今まで以上に興味深々であり、言語訓練も、率先して通い始めました。

訓練のほうも、進み、箱を使って、積み上げていくもの(箱の大きさは、違います。大きい順に積み上げていくことが目的です)、紐通し、動物のマッチング(動物の名前をいいながら)、カードを2片にしたタイプで、それが何かを当てる(これは、1発クリアでしたが)、色の認識、ふく笑い式で、頭・顔・目・眉毛・鼻・口・耳を認識することなどを行っています。
公文式の絵カードを使って、単語を言います。

それに加えて、絵本の読み聞かせ。
絵本の内容は、野菜など、形が変わっても同じ野菜であるという認識させること。

この年の夏。
療育相談会を受け、発達検査を受けました。
結果、田中ビネー式を受けたのですが、すべてできるものなのに、本人はやる気がなく、測定不能。
問診のみで数字は65
言葉を取得する前の半年前に出た数字は60
ココで、田中ビネー式をまともに受け、質問したことに答えていたならば、結果はもっと違うはずだといわれました。

その結果をF先生に報告。
F先生は「そうでしょうねぇ。だいちゃん、初めての人の指示は従いませんものね。初めてココに来たときもそうだったですよね。」とにっこり笑顔で答えられました。
そして、「ちょっと待ってくださいね。ここでも検査してみましょう」と言われ、問診のみを行いました。
なぜ、問診のみだったのか…。

F先生は、訓練開始のときにも、田中ビネー式の訓練を行おうとしたそうですが、だいちゃんの特徴として、なれていない人の指示が入りにくいことがわかったので、訓練の中に少しずつ田中ビネー式の検査を組み入れながらやっていたそうです

結果、問診のみだと2歳代~3歳代
ほとんど追いついているという結果。

F先生がひそかに行った訓練を含めた結果IQは70~ボーダー程度。
そして、先生は落ち込んでいる私にこういいました
「お母さん、だいちゃんはある意味ラッキーなんです。本来、だいちゃんぐらいの実力があれば、療育手帳も特児も支給して貰えません。受けられるサービスもないんです。それを思えば、検査に非協力なだいちゃんは、ラッキーなんですよ」

そして
「大丈夫です。だいちゃんは就学前には言語は追いつきます。会話につながりますから!希望を持ってください。気長に見守っていきましょうね」
と言ってくださりました。

この言葉を、私は待っていたように思います。
自閉症と診断した医師に「言葉を出すという希望は持たないでほしい」と言われ、途方にくれていました
たくさんの涙を流しました。

いつの日か、「ママ」と呼んでもらいたい。
その願いさえ、叶えられないのか…

そう思っていた矢先でした。
希望が見え始めたような気がしました
「F先生を信じよう」
このとき、改めて感じました。

その後 診断名は「軽度精神運動遅滞を含む自閉症」から「軽度自閉症」へ変わりました。

訓練のほうも身振りやジェスチャーで相手に伝える手段を身に着けるという課題から、2語文・3語文へ…が課題となりました。

☆キルトや布で作った男の子に、帽子やシャツ・パンツなど衣類を着させる練習
☆いろんな形を合わせてはこの中に入れる練習
☆大きい・小さいの区別
☆「服を着る」「ご飯を食べる」などの動詞のカード

追加された訓練の内容です。





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