だいちゃんの障害（2歳代～幼稚園入園前）
だいちゃんの障害
２歳２ヶ月。だんだん発達の遅れが目立ち始めます。
『つくしんぼ教室』で、担当保育士に専門機関を紹介され、思い切って問い合わせをしたのです。
相談だけなら、すぐにできるとのことで、早速予約を入れて行ってきました。
そこには、なんと、私とパパの知り合いの先生でした。。
お互いビックリ。
先生も、だいちゃんのことはお腹の中にいるころから知っていて、生まれてからもずっと成長を見てきた人でした
無理矢理、予約を取っていただきました。
そして、心理検査。
２歳３ヶ月で 『精神発達遅滞』 と診断されたのです。
すぐに、一時保育で利用していた保育園へ園児として切り替えました。
保育園へ入園してからのだいちゃん。
入園前 スプーンを使って１人で食べれない
クレーンでの要求もできず、泣くか噛み付くかで表現をする
友達に関して興味がない
コップが使えない など
入園後 スプーンやフォークを使い１人で食べる
クレーンで要求できるようになる
お友達と手をつなげる
表情が以前に比べて明るくなる
コップで飲める
自分の身の回りの世話ができる など。
グンッと成長しました。
しかし、残念ながら２歳９ヶ月で、家庭の事情で、ココ山口県へ引越。
保育園・幼児教室は退園・退会です。
引越後、すぐに新しい専門機関を保健婦さんを通じて探しました。診断書と紹介状を持ち新たなる病院へ。
そこで初めて 『自閉症』 と診断されたのでした。
自閉症と診断を受けた時、医師にこういわれました。
「自閉症はいろんなタイプがいます。この子は、まだ言語がありません。自閉症の中には一生、言葉のないままのケースもあります。期待は持たないほうがいいでしょう。あと、幼稚園入園が決まっているようですが、入園はもう少し先にして、その前に療育施設で母子通園で通ってください。健常児の集団での生活は、できないと思いますから」
納得ができませんでした。今まで保育園ではずっとみんなと一緒に生活できていました。１歳１０ヶ月から通ってた幼児教室でだって同じ。みんなと一緒のことをするようになり始めたのは、確かに時間はかかったけど、でもきちんとできていた。それなのに、なぜ、この医師はそれを認めてくれないのか。なぜ、できないと決め付けるのか。
どうしても納得ができず、ずっと悩んでいました。
パパとも何度も話し合いました。
それでも、私の中ではモヤモヤしたものがずっと続いていて、いまだにあるのですが、悩んでも悩んでも答えは出てきません。
そこで、引越前までかかりつけだったセンターの主治医に、電話をかけました。
そして、「今、こちらの医師には『自閉症』と診断を受け、幼稚園での集団生活ができないと言われ、母子通園を進められています。でも、私としては、今まで保育園に健常児とともに通い、すごしてきた中で、みんなと同じ…とまではいかなくても、スムーズにすごせてたようにも感じるし、保育園入園前と入園後では、まったく違うんです。それなのに、集団行動ができないと言われる理由が私にはわからないんです。今回、入園予定の幼稚園は、障害についてかなり熱心な幼稚園で、加配的なことも可能です。幼稚園なのに、まるで保育園のようにのびのびとさせていただけるとこちらの保健婦さんに言われ、私は今までどおり、この子には健常児での集団生活での療育を続けて行きたいのですが、まだ迷っているんです。先生は、だいちゃんを以前から見てご存知だと思い、相談させてもらいたいのですが…」と相談しました。
その医師は、だいちゃんがおなかにいる頃からずっと、だいちゃんの成長を見ている人。
パパと私も、個人的にもよく知っている方なのです。
答えとして「だいちゃんは、こちらから見ても、本当に保育園に通って成長してきたし、集団生活だってきちんとこなせていた。大丈夫だ。お前の考え方でやればいい。だいちゃんは幼稚園でも必ず成長するタイプだ。予定通り入れてやれ。もし、まだその先生に反対されているようならば、またこちらに電話してくれ。こちらでまた折り返し、その先生に連絡をして話してみるから」といわれ、迷いが消えたように思います。
その後の診察で、医師が反対する中を押し切りました。
「予定通り、幼稚園には入園させます！！」と。
幼稚園入園までの４ヶ月間。
いろんなことを勉強しましたし、それまでサボりがちだった育児サークルも積極的に通い始めました。
とにかく必死でした。「自閉症の子でも集団生活が可能だということを必ず認めさせてやる！！」そんな思いの日々でした。
医師に「言葉が期待しないで欲しい」と言われたことも、希望を捨てず、とにかく言葉についていろんな本を買いあさり読み始めました。
言葉に興味を持たせようと、KUMONに入会させたのもこのときだったと思います。
幼稚園入園間近になり、何度も幼稚園に出向きました。
まず、園を覚えて欲しいと思ったのです。
そして園長先生にお願いをして、担任の先生にも会わせていただきました。
安心できる人を確保したかったのです。
たった１時間程度でしたが、とにかく覚えて欲しかった。
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