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我が家の子育て
だいちゃんの障害(年中)
だいちゃんの障害
年少が終わりに近づく頃、一番、心配していたのは、年中組の新しいクラスと教室と先生。
うちの幼稚園は、毎年クラス替えと教室替えを行う。
しかし、自閉症など変化の苦手な園児に対しては、慣れた先生や、慣れたお友達、教室など、何かしら1つ同じにする傾向があると先輩ママから聞いていたので、正直、半分は「担任か副担任かどちらかは残ってくれるかな」と安心しきっていた。
教室が変わっても、先生は残してほしい…
そんな思いでした。
担任の先生や園長先生にお願いして、だいちゃんに切り替えをさせるために、春休みに新しい教室・新しい先生を特例で前もって教えてもらうことになっていた。
4/1、年少の頃の担任から電話が入りました。
「dai-toshiさん、新しい教室と先生が決まりましたので、ご報告いたします」
ドキドキしながら、結果を聞いた。
結果は「教室も、先生も変わってしまいました…」でした。
頭の中は真っ白でした。
環境の変化が一番の苦手だとしていた子です。
クラスのお友達が変わってしまうだけならまだしも、教室も、先生も何もかも変わってしまうだなんて…。
しかし、元担任の先生は、こう言われました
「私も大変、驚いています。先生もどちらかが残れるものだと思っていましたから。でも、園長先生も大変悩まれた結果のようなんです。私に何度も『だいちゃんは、他の先生でも、対応は大丈夫ですよね?』とたずねられてきました。新しい担任の先生は私よりもベテランさんですので、安心できるかと思います。教室についてですが、園長先生と相談して、何もかも変わってしまうので、だいちゃんも安心できる場所を確保させて揚げねば…ということで、よく職員室に逃げていたので、職員室が一番近い部屋を選びました。そこは、だいちゃんの大好きな園バスがのぞけるバルコニーも着いています。それに、職員室までも直進ですから、新しい先生も、あちこち探さなくても、すぐにわかると思うと考えまして決めさせていただきました。
私も担任からは、外れてしまいましたが、だいちゃんのこと、見守っていきたいと思っていますから、安心してくださいね」
ちょうど、この頃にハルちゃんの妊娠が発覚しました。
最初に気がついたのはだいちゃんでした。
今まで、幼稚園から帰ってきても、いつもご機嫌で、手をつないで歩いて帰っていたのに、突然、幼稚園バスから降りたとたん、抱っこをせがみ始め、地面に寝っころがって、泣き始めるようになりました。(パニック)
おまけに、とっしーと手をつないで歩くと、だいちゃんがそれに対して怒り、以来、こだわりなのか、とっしーに私たちに前を歩かせ、自分は私と手をつないで歩く…という行動をし始めたのです。
この異変に気づき、ハルちゃんの妊娠が発覚したのでした。
4月に入り、新学期が始まる前に、新しい担任と加配の先生、新しい教室を見せてもらうことになり、だいちゃんを連れて幼稚園へ行きました。
新しい担任の先生とは、元担任の先生が、以前から、職員室でかかわりを持つように仕向けていたこともあり、あっさりと慣れていたようで、その日も、自分から「抱っこ」と言いながら、手を広げていました。
その姿を見て、少しホッとしたのですが、一番の不安は、加配の先生でした。
加配の先生は、昨年度まで保護者の立場だった方で、今年度、非常勤務で緊急に入ってこられた先生でした。
案の定、だいちゃんは知らない人だったこともあり、いくら加配の先生が「だいちゃん」と声をかけても目もあわせようとしません。
近寄ることすらなく、他の先生たちの名前はいえるのに、どうしても加配の先生の名前だけは言おうとすることがありませんでした。
新学期が始まってからも、やはり、同じでなかなか加配の先生にいくことがなく、名前も出てきません。
しかし、新しい教室やクラスには、何事もなくすごしていたようですが、やはりGW明け、トイレの失敗が目立ち始めました。
環境の変化に少し、戸惑っていたようです。
すぐに担任の先生に、知らせて、しばらく様子を見てもらっていたのですが、すぐに落ち着いてきたようです。
年中にあがって、初めてのイベントは
「父親参観日」でした。
年少の頃の父親参観日は、それは大変で…
大パニックを起こし、30分ほどで帰ってくる…という感じだったのです。
しかし、この時は、違いました。
教室の真ん中に、輪になって椅子にすわって、周囲を保護者が見ているという環境。
だいちゃんが大の苦手としている環境です。
不安ながら、見ていたのですが、だいちゃんは逃げることなく、加配の先生が手を出さなくても、椅子にすわっていました。
フルーツバスケットゲームも、先生にフォローされながら、がんばっていたのでしが、私たちが驚いたのは、あんなにかぶり物が苦手だっただいちゃんが、自分で書いたりんごの絵を頭にかぶっているのです。
それも、「りんごさん、取りに来て~」の一言で、自分から、取りに言った光景には、涙があふれそうになりました。
おまけに、この日、初めて苦手としていた帽子も自分からかぶり、担任の先生が大変驚いていたようです。
うちの幼稚園では、父親参観日は、親子で、竹を使って年少・中・長組それぞれ竹下駄・竹ぽっくり・竹馬を製作していきます。
製作したものを使い、2学期にみんなで遊ぶようです。
昨年は製作どころではなかったのですが、今年は自分から「やりたい」と申し出てきて、パパと初めて2人で竹ぽっくりを製作しました。
おまけに、出来上がった竹ぽっくりを使って遊んでいる姿を見て、飛び上がるぐらいうれしかった。
一度経験したことは、覚えているんだ…
そう実感しました。
年中の1学期の保護者懇談会。
この日は、クラス懇談会です。
先生が1学期間のクラスの様子を教えてくれるのですが、このとき、私にとって衝撃な出来事がありました。
実は、だいちゃんの障害を、クラスの保護者に公表するかどうか悩んでいました。
年少の頃の先生に、相談したら「わざわざ公表しなくても大丈夫ですよ。だいちゃん、迷惑をかけること一切しないですし、クラスにも溶け込んでいるでしょう。それに、一度公表しているのですから、毎回する必要はないと思います。どうしてもお母さんが気になるようでしたら「みんなに合わせることが苦手」というふうに、簡単にお話しする程度で、障害にことは言われなくても良いと思います」と言われ、「それじゃ、今回は公表しません」と話していたのです。
しかし、担任の先生が、誤って、「このクラスには、障害のあるお子さんもいらっしゃり、そのために、もう1人先生がついているのですが…」と公表したのでした。
ココまでなら、誰が…とわからないのに、先生はなぜかうちの子のニックネームを公表してしまったのです。
何も聞かされておらず、あまりにも突然なことに、正直、戸惑いました。
何も隠す必要はないのだけれど、やはり、公表することは勇気がいることです。
この件以来、担任の先生の信頼度がいっきに薄れてしまいました。
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