DAKAピ中

DAKAピ中

第二話

第二話  波乱の予感?

一体この奇妙な生物は何なのか・・・

ピチュードールらしきもの(以下、ドールらしきもの)は壁に頭をぶつけ少々悶絶していたが、

痛みがおさまったところでタカアキの存在に気づいた。

ドールらしきもの「ん?何だお前?あっ、もしかしてお前引っ越して来た奴!?マジかよ~。

ここに引っ越してくる奴がいるとは聞いたけど、まさか今日だったとはな~」

驚きっぱなしのタカアキを尻目にドールらしきものは一方的に喋り続ける。

タカアキ「オイオイオイ、ちょっと待て!訳分からなくなってきた。お前は一体何なんだ!?」

タカアキはとっさにそう言った。するとドールらしきものはこう返した。

ドールらしきもの「俺か?俺はダカピチュって奴だ。」

タカアキ「だ、だかぴ、ちゅう?」

ダカピチュ「そう。俺は名前の通りピチューとそっくりだが、色々な所が微妙に違う。そしてそんな俺はピチュ族の者だ。」

タカアキ「ピチュ族?」

聞いた事のない言葉を耳にしたタカアキはすかさずそう言った。

ダカピチュ「ピチュ族っつーのはホウエン地方のどこかの森にあるピチュ族の森にいる奴らの事さ。
何故かは知らんがピチュ族はピチューとはちょいと違った進化をしたらしい。」

確かに見た目はピチューそっくりであっても、尻尾の先がとがっていたり、耳の模様が微妙に違ったりしている。

母「タカアキ~、私忙しいから代わりにお隣さんに挨拶していってもらえる~?」

ようやく心が落ち着いてきたタカアキの耳にこんな声が入って来た。タカアキはすぐに返事を返した。

ダカピチュ「挨拶しに行くのか・・・。大変だな」

タカアキ「大丈夫だって。そんじゃ行って来るわ」

タカアキはさっさと家を出て、お隣さんの家に向かった(といっても1分もかからないが

お隣さんの家に着いたタカアキはインターホンを押した。

ピンポ~ン  声「はい、オダマキですけど」

タカアキ「今日引っ越して来たヤマナカです。ご挨拶に来ました」

声「あ、どうぞ入ってください。」

インターホンから聞こえてきたのは女の子の声だった。タカアキは言われた通りに玄関のドアを開け中へ入った。

女の子「どうもこんにちは~。オダマキです・・ってなんだ、息子さんか。まぁ、いいわ。とりあえず中でゆっくりしてて。」

そう言われタカアキは居間のテーブルの椅子に腰掛けた。

しばらく待っているとお茶菓子が出てきた。当たり前の事だが。

女の子「そういえば名前聞いてなかったわね。」

タカアキ「そうか。俺はタカアキ。」

アスカ「私はアスカ。よろしく。」

二人はこんな感じで軽く挨拶をした。

人の家に行って何も話さないのも悪いと思ったタカアキは一つ話題を持ちかけた。

タカアキ「そういえばお前の両親って何してんの?」

アスカ「うちはお母さんがテレビ局でアナウンサーやってて、お父さんはポケモン研究所の所長やってるの。

ほら、あのデッカイ建物がお父さんがいる研究所よ。」

指差した窓の先には他の民家が小さく見えるぐらい立派な建物があった。

タカアキ「へぇ~・・・・・・・・ってええっ!?お前の父さんって研究所の所長勤めてんの!?」

アスカ「いや、さっき言ったじゃん。」

タカアキ「そうだったんだ~。こっちに来てから気になってたけどあれ研究所だったんだぁ・・・。」

アスカ「お父さんは他の研究者と違って研究所で研究もするけど、野外へ行って実際にポケモンの生態を観察するフィールドワークっていうのもやってるの。
今の時間ならちょうど101番道路にいるはず。どう?今からそのフィールドワークってのやってみない?」

関心するタカアキにアスカはこんな提案を出した。

タカアキ「おっ、いいね~。行こう行こう。」

タカアキはノリノリでこう答えた。だがその時、

「うわあぁぁぁぁぁぁ!!」

101番道路方面から突然男の人の悲鳴が聞こえてきた!

アスカ「あの声は、もしかしてお父さん!?一体何があったの!?」

タカアキ「えっ?今の悲鳴が?」

慌てながらアスカは玄関先に向かった。少々事態が飲み込めないタカアキ。

アスカ「何ボーっとしてんのよ!さっさと行くわよ!」

タカアキ「お、おう。」

こうしてタカアキは101番道路へ向かう事となった。一体何があったというのか?

続く!はず(マテ


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