立会い出産


「ごめん。もしかしてなんでもなかったかも・・。」
「良いじゃん。とりあえず行ってみよう。」

病院までは20分。
到着するまで、うんとも寸とも、、痛みは無くなった。
到着して、救急の入り口におろしてもらい
ダンナは駐車場へ・。
「やっぱり、前駆陣痛だったのかな。」
とがっかり?して、ロビーのソファーに腰をおろして一休み。

・・・と、
来た来た!!ずんどこずんどこ!!ものすごい痛さ。
「これだ!!」
だんなに支えられて
病室へ。

午前7時半

おそらく5分間隔・。
ナースが内診し、「もうすぐ生まれそうだよ。」と言った。
「エ??早い!」

ノンストレステストのベルト2本をお腹に回され、
陣痛の中、試験管3本の血液を採取。
ダンナに手を握ってもらい、はーはーすー・・・自分なりの呼吸法で
痛みを逃す。

そこへ先生・・。ようやく登場。

午前8時半
しかし白衣とか着てなくてジーンズに頭にはバンダナ・・。
おいおい・・大丈夫か??
そうこうしてるうちに、腰が砕かれそうな「あの」痛み・・。
「ぐえ~~~!!!ちょっとまって!もうだめ、しぬ~~~!!!!」
握られたダンナの手がすごくうっとうしい。。。

「OK! you can push!」
いきみOKが出た!
普通はここで分娩台に移るんだけど・・
ん??ここはただのベッド・・。どうやっていきむのだ??

・・と、突然ドクターが私の片方の足を、彼の片方の肩に持ち上げ、
なんと、もう一方の足はダンナに持ち上げるように指示してる・・。
すごいことになってしまった・・。
が、今は生むことだけ考えなくちゃ。

2人がしっかり足を持っていてくれるので
意外にいきみがうまくいく。
「頭が見えてきたよ。」
だんなの実況の中、痛みも絶頂。
めちゃくちゃ熱い太い鉄の棒が、ぐいぐいと出てくる感じ。
「ああ、またこの痛みだ・・」
死ぬような苦しみの中、私は結構冷静にそう思っていた。
3回目の分娩。

午前9時20分

ニュル・・・・。
「ホンギャ~~!!」

「産まれたよ!!」だんなの声。
「もう、いやだ~~!」私の第一声。

まだ、血まみれの赤ん坊は私の胸の上に置かれた。
やっぱり上の2人のときより小さい感じ。
それにしても、この瞬間は何度味わっても良いものだ。

言葉では表現できない爽快感・充実感

純粋に感動だ。

ダンナもものすごい光景を間にあたりにして
さすがに男泣きに泣いていた。

2450グラムの小さな天使が私のもとに来てくれた。

ありがとう。


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