螺旋の旋律 ~SPIRAL~

螺旋の旋律 ~SPIRAL~

In the rain



呼吸するその一刹那でさえ、何時間もの刻が経過したように感じた。

眼前に聳える異形。

“それ”が自分にとって『かけがえのない存在』であり、そうであったのは言うまでもない。

そして“それ”が、自分のすぐ背後で嘲笑っている男―クヴァル―に因ってその姿にされた事も。

クヴァルは嘲笑っていた。

ロイド達を護る為に妻を、アンナを斬った事を。

崖下に墜ちていった自分とアンナの子―ロイド―を。

そして・・・その場にいながら何一つ守れなかった自分を。


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