螺旋の旋律 ~SPIRAL~

螺旋の旋律 ~SPIRAL~

~Act:1~

一欠片の小さな幸せ


それはあの日、あの時の、小さな小さなお話・・・・


ここは『フィーリオン』にある、小さな孤児院。
『レーヴァテイン』の侵攻によって、親を亡くした子供達が暮らしている。
だけどそこの子供達には、つらそうな顔は一つもない。
そこにあるのは明るい笑顔。
いつものように、楽しそうに遊んでいる。


「ただいま!」
そう言って一人の女性が帰って来た。
彼女の名前は雛菊 桃華(ひなぎく ももか)。
『フィーリオン』に暮らし、時々こうやって孤児院の子供達の面倒を見ている。
「あ、もも姉ちゃんだ!」
そう言って子供達が駆け寄ってくる。



雛菊 桃華は魔導剣士として、傭兵をしている。
そうやって稼いだお金を、この孤児院の子供達のために使っている。
持ち前の面倒見の良さと、その明るい性格で、子供達に慕われている。


「もも姉ちゃん!おかえり!」
子供達は笑顔で桃華を迎えた。
「ただいま!」
桃華も笑顔でそれに答える。

それがその孤児院のいつもの風景。


そんなある日、孤児院に一人の女性が訪ねてきた。
彼女の名は『紫野』。桃華の友人である。

「紫野!久しぶりだね!」
孤児院の応接室で、桃華が紫野を迎えた。
「久しぶり!元気だった?」
紫野もそう言った。
「紫野も元気そうでよかった!魔法の研究で大変だったでしょ。ゆっくりしていってね。」
桃華がそう言うと、紫野は、
「ありがとう。じゃあ、お言葉に甘えて、そうさせてもらおうかな。」
そう言って微笑んだ。


桃華と紫野が応接室で話をしていると、一人の少年が入ってきた。
「もも姉ちゃん!帰ってたんだ。お帰り!」と少年が言った。
「ただいま、歌音(かのん)。どこかに行ってたの?」桃華はそう聞き返した。
「うん、市場に食べ物を買いに行ってたんだ。
 あれ?この人は誰?」歌音と呼ばれた少年はそう言った。
「この人は紫野。私の大切な友達だよ。」
桃華はそう答えた。それから、
「紫野、この子は歌音。この孤児院の子よ。」
桃華は紫野にそう説明した。
「もも姉ちゃんの友達?よろしくね、紫野さん!」歌音はそう言って紫野にあいさつをした。
「こちらこそよろしく。歌音くん。」紫野も微笑みながら歌音にあいさつをした。



そうやっていつものように刻が進む・・・

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