え?犯人?



ある夜、学校からアパートに帰るのに車を走らせていた。
辺りは住宅街でとても静かで車の通りもほとんどなかった。
ふと、バックミラーに目を向けるとパトカーが後ろについている。
で、「なんだろう?」と思ったけど別に私じゃないよなぁ。。。
と思って、日本同様、路肩に寄って車を停めた。てっきりパトカーは
追い抜いていくもんだと思ったら、ぴったりと私の車の後ろに停まった。
「れれれ???」あたしなんもしてないよぉ。一時停止も停まったし、
信号無視してないし、えーーーー?って思っていたら、後ろのパトカーから、
いかにもアメリカの警官って感じの図体のでっかいいかついおっちゃんが
降りてきて、私の運転席の窓をコンコンとノックした。
窓を開けたら、「何をしている?」「何の目的でここいる?」「どこに住んでる?」なぞ、質問攻め。終いには、「ボーイフレンドはどこにいる?」
ってなことを聞く。この質問には「なんだよ、そりゃー?荒手のナンパか?」
なんて、、、、そんなことを思う余裕はなかったけど。(^_^;)
なんせ、私だって英語がまともに話せるわけじゃない。この辺の質問に対応するのが精一杯だった。これ以上聞かれたって、答えようがないよぉ。
どっか、留置場とか連れて行かれちゃったらどうしよう。。。なんて心臓バクバク
です。そうこうしてるうちにとりあえず、車から降りろと言われるし。
びっくりしたことに、数分後には別のパトカーまでやってきた!
私が質問攻めにあってる間、後ろのパトカーが無線でやりとりして呼んだらしい。
「こりゃー、困ったぞぉ。ちゃゆ逮捕されちゃうの?私の人生に汚点がつくわ。
パパもママも泣いちゃうわ。(すでに汚点だらけの人生だったが)」なんて
思いながら、ちょいと反抗心で警官に「なんでそんなこと聞くの?私なんもしてないのに!」って言ってみたけど、全然答えてくれない。
なんだよぉ、あたしには質問いっぱいしたくせにさぁ。チェッ。
そんなこんなで30分くらい奮闘。
すると、突然、警官は「ごめん、ごめん。もう帰っていいよ、ハニー♪」だって。
なんだとぉーーーー!おのれなめとんのかぁー!ってな感じ。
ハニーじゃない!あんたみたいなおっちゃんのハニーになんて絶対ならない!
と、思ったのは家に帰ってからだけど。
とにかく、そんなんじゃわからんから「なんだったの?」と聞き返すと、
おっちゃんは「君と同じ車に乗った若い男女がちょっと事件を起こしてこの近辺を逃げてるんだ。たまたま君の車が通りかかったから。。。」だって。
どうやら、私は車で逃亡中、彼氏だけを降ろして逃げていると思われたらしい。
だから「ボーイフレンドはどこ?」って聞いたみたい。(^_^;)
ふぬけになってふらふら車を出した私に、追い討ちにおっちゃんは「おやすみ、いい夢見ろよ!」と叫んだのさ。まるで「あばよ!」の慎吾ちゃんかと思ったよ。

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