テロ発生!!!(Ⅱ) 



 そこからいくら待ってもバスはやってこない。
みんな寒いしいい加減イライラしていた。その様子を航空会社側が「何かお持ちします。(飲食物)」と、走っていったが、、、戻ってきたときは手ぶら。「空港側からストップが出ていて、何も持ち込めなくなっています、申し訳ありません」とのこと。ふぅ。。。みんな怒る気にもならない。それより早くバスよ、来い!

 しばらくして、また係員が「すみません、もしかするとここからみなさん、荷物もって近くのホテルまで歩いてもらうかもしれません」ととんでもないこと言ってきた。バスが近くまでは来てるが、空港側が一般車両はもう空港内には入れないとのことでもめているらしい。そんなこと言ったって、ここから近くのホテルってどこだよ!目に見える範囲にはないじゃんか!!!!これにはさすがにみんな口々に文句をいい始めた。すると、係員もびびったらしくすぐにまた交渉しに行った。
 そうこうしてバスが着たのは、私たちがここに到着してから4時間以上も経ってからだった。そしてここから11時間バスの旅になるのである。

 バスは思ったほど苦痛ではなかった。
疲れていたせいでよく眠れたというのもあるし、たぶん、飛行機では味わえないアメリカの風景を見れたのもある。
そして、絶対に旅行では訪れない小さな町で、バスは停まり、休憩時間を取ったりして名も知らない町のファストフードの店で食べ物を買って、道端に腰掛けてほおばったりした。その町のお店の人は見たこともないほどの日本人の群にちょっと驚いていたようだったけど。(^。^)
 それでも11時間の旅は長いよね。
砂漠の中をひた走り、ラスベガスの明かりが見えてきたのはもう夜の12時前だった。それでもその明かりにはみんな「おぉーーー!」って歓声。

 バスはいくつかのホテルに停まってみんなを降ろした。私たちが宿泊するホテルには停車しなかったので、近くのホテルで降りた。そこには係員が迎えにきているはずが、姿が見えない。「なんだよぉ」仕方なくみんなで疲れた身体に鞭打って、スーツケースを転がし、自分達のホテルまで歩いていった。チェックインの時にも係員は来ていない。例のお世話好き彼はホテルから事務所に電話した。「すると自分達でチェックインしてくだい。」だって。別にチェックインは簡単だけどさ、それをするのがあんたたちの仕事でしょ!それもツアー代金に入ってるでしょ!と思ったけど、もうとにかく部屋に入りたかった。だってもう日付は変わっている。

 やっとの思いで部屋に入る。で、TVをつけた。
友達と二人で固まってしまった。すごい映像である。映画みたいだ。
怖かった。あんなことが起きていたんだ。(日本では放映されなかったほどの信じられない映像もその時点では流れていた。でも翌日にはクレームであの映像は残酷すぎるとのことでアメリカでも流されなかった。)
 とりあえず、一応家にも無事の連絡しなきゃ。。。と思って電話した。
ちゃゆままは「もうびっくりしたわよ!心配しちゃったじゃない」と言い、この時点ではすでに12日だったので、ちゃゆぱぱには「お誕生日おめでとう(この日はパパの誕生日)」と言い、無事を知らせ電話を切った。

 翌朝、TVは相変わらず。一応、情報集めのため見ていた。どの空港も閉鎖されて、いつ飛行機が通常どおり動くかはわからない。
私たちは、旅行の最中、ずっと「帰れるのかなぁ」との不安と戦うことになる。
 一応、ラスベガスの街はお店もやっていてカジノもやっていた。
楽しみにしていたショーなどは自粛していたけど。

 それなりの旅行は楽しんだ。買物に食事に。カジノはもともと目的ではなかったので、そんなにやらなかったけど。
だけど気分は帰国日のことで頭がいっぱい。ちっとも飛行機が出る気配がない。
うわさによると、その日のチケットが使えなければ自腹でチケットを買いなおさないといけないなどいろいろな話が飛び交う。
 帰国日前日も私たちの乗る航空会社の飛行機は出ていなかった。
その夜の係員の電話では、「明日飛行機が出るかわかりませんが、一応ロビーに4時に集合です」4時かぁ。寝坊したら大変。もちろん、元来そんな早い飛行機ではない。でも念のため、早めに空港に行くとのこと。

 よく朝、ロビーに集合し、空港へ。
びっくり。空港は人でごったがえしている。建物の中にすら入れないほどあふれている。空港係員もさばき切れない様子でみんな言うことが違って収集つかない状態。私たちのツアー係員は年配のおばさんで、けっこうテキパキしていたがこういう非常事態にはさすがにまいった様子で、私たちもあちこち指示を受け行ったり来たりである。その時点でも飛行機が出るかわからない。
そうこうしてる間に、一応離陸時間は迫っている。やっとの思いでカウンターの前に辿り着き、おばさんは懸命にチェックインをしていた。
なんとか、今日飛行機は出るようである。「やった!!」
それになんと、荷物のタグが成田までスルーとなっている。と、いう事はロスから成田の便も出るということ?とみんな半信半疑。
一応、たぶんベガス~ロスは出るらしいが、ロス~成田は出るかわからないと言われていた。前日まで出てないし。出るとしたらかなりラッキーではあるが、今日まで乗れなかった人があふれているので、いくら当日チケットを持っているからと言って乗れるとは限らないとも言われていた。
 でも荷物が通ったということは荷物だけ日本に帰るわけないものねぇ。
とりあえず、ベガスとはさよならできた。飛行機に乗り込んだが、飛行機はガラガラだった。乗りたい人はいっぱいいたはずだが、チェックインができなかったみたい。みんな置いてきぼりだよ。かわいそうに。。。

 ロスに到着。ここから、国際線乗り場に急ぐ。ここでもベガス発が遅れていた為急いで!と言われていた。またみんなで国際線の方に走ると、ここも人であふれてごった返し。やばいぞ。乗れないかもしれない!!
みんなで青い顔してると、「○○便の当日券持ってる方はこちらへ!」みたいな声が聞こえた。私たちの便である。人をかき分けそこへ行くと、すんなりチェックインできた。はぁー。。。やっと日本に帰れる。。。
が、その時点で飛行機は5時間遅れの表示。
ありゃりゃ。でも帰れるだけラッキーだよね。ここにみんなすごい行列してるけど、どう考えても全員は帰れないものね。大変だぁ。

 悪運が強いのか、一応予定通りの日程で行って帰ってこれた。
とんでもない移動・待ち時間の多い旅行だった。

 今現在もテロは解決してはいない。
そして人々の傷は一生、癒えることはないと思う。こんな事件は二度と起きて欲しくない。戦いや憎しみのない世界になることはないのだろうか。。。

 考えさせられる体験であった。。。


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