卒業の喧騒とかけ離れたこの場所に
俺はあいつを呼び出した。

二人初めて出会ったY字階段の桜の下
どうしてもここに来たいと思っていた。

なあなあの付き合いで、結局告白せずじまいだった

今日で卒業。

終わってしまう楽しい日々。
変わっていく日々。

それが恐くて。寂しくて。
その日々を続けていたくて・・・

気持ちを告げよう。
そう決意しての行動。

後輩などに泣き付かれでもしていたのか
少し遅れてやってくるあいつ。

走ってきたのか
息をあげ、膝に手をついている頭に軽くチョップ。
むくれるヤツを尻目に俺は小声で。

・・・好きだよ・・・

木々がざわめき、小さな言霊は風にかき消えた。

花びらの雨の中、



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