転院~親としてベストを尽くしたい~
平成15年7月10日
イガ丸5時起き。
6人部屋なので他の人を起こさないように静かに部屋の外に出る。幸い小児病棟に入院しているので、(脳神経外科はベットの空きがないそうだ)プレイルームに移動しておもちゃで遊ぶ。
同じ部屋のお友達は、極少未熟児で産まれた子、喘息の子、肺炎になりかかっている子、盲腸の疑いのある子と様々な病気を持っている。でも、イガ丸は…見た目にはめちゃくちゃ元気なのでよく(どうしたの?全然元気なのにね)と言われた。最後までこの病院ではイガ丸の病気のことを同じ部屋のママ達に言うことができなかった。
イガ丸が最初に入院していたのは、家から車で10分くらいの私立の大学病院。結構大きくて設備も良く整っていると思う。だけど、何かしっくりこないものがあった。
イガ丸の手術を行うのは脳神経外科の先生達だ。昨日の告知は悲観的なことばかりを言われて、最初から最後まで何だかもうイガ丸は死ぬのが決まっているような感じの口振りだった。しかも、腫瘍はかなり大きく、また大きくなるスピードが速いと言いながら手術は予約が詰まっていて7月の下旬か8月の頭にしか行えないと言う。
寝ないで考えた結果…イガ丸を転院させられないか??
私の親友の旦那さんが、同じ県の国立病院で脳神経外科医として勤務しているのだ。しかもその病院は、脳腫瘍では東海地方の中でも非常に腕が良いと聞いたことがあったから。早速電話で連絡を取る。お医者さんだから、とても忙しいだろうと思うのにすぐに時間を割いて会ってくれると言う。病状の進行をよく知りたいから、今いる病院からCTのコピーをもらってきてくれないかと言われた。それを持って、パパに旦那さんに会いに行ってもらう。
パパと旦那さんは、色々と話をしたようだ。今いる病院では悲観的なことばかり言われたが、旦那さんは希望を持てるようなことをいくつか言ってくれたらしい。実際に同じ病気で戦っている子がいるらしく長く生きている子もいるという話だ。それをパパから電話で聞いてとても嬉しかった。頑張ろうと思った。
最終的に来週の月曜日に転院をさせることになった。そして、再来週の頭には手術をする事に決まった。全て友達の旦那さんが手はずを整えてくれた。本当に感謝感謝だ。
今回のことがあって、医者の言うことを全て鵜呑みにしてはいけないとつくづく思った。セカンドオピニオンって言う言葉があるけど
まさにその通り。イガ丸のために親として最善を尽くしてやりたい。できるだけ早く頭の中の腫瘍を取り除いてやらなくては…そういった気持ちがすごく強かった。
今日のイガ丸は1回嘔吐。
絶食を解いてもらい、朝食から少しづつ食べ始める。
さっくんが買ってきてくれたアバレンジャーの人形でひたすら
遊んでいる。
夜少し元気がなくなる。
水頭症を併発しているので、いつ容態が急変するかもしれないと言われている。何だか心配だ。
平成15年7月14日
朝9時に、病院を出発。
点滴の管を抜いての出発なのでイガ丸はすっかり自分が
元気になったんだと思い、うちに帰れると大喜び!朝から、走り回って大フィーバー☆
お世話になった先生や看護士さん達に挨拶をして出発。小雨がぱらつくあいにくの天気だったけれど、高速を使ってレッツGO!!
病室には同じ病気で戦っている、小6と年長さんの女の子がいた。
とっても元気そうに見える。ママ達の話によると、殆どのみんなが元気に一回退院してくそうだ。そして、入退院を繰り返し化学療法や放射線治療をして元気になって行くみたい。話を聞いて嬉しかった。頑張れそうな気がすごくしてきた。
今日は早速検査づくし。心電図と胸部レントゲン検査、血液型の検査に血液検査。また、点滴のルートを確保するために腕に何本も注射を打たれてイガ丸は絶叫の号泣。お母さんは外で待っていて下さいと言われたものの、あまりにも号泣して「ママママ」と呼ぶので部屋に入って下さいと言われ、先生達と一緒にイガ丸を押さえつけた。見ている私の方も泣きたくなってきてしまう。
前の病院と同じ栄養剤と脳圧を下げるための薬を入れられる。
嘔吐は今日はなし。