退院~28日間の闘い~
平成15年8月4日
今日は吐く回数が多い。3回も嘔吐。先生に言うと、
「イガ丸君の場合は、嘔吐中枢に一番腫瘍が接していた関係で物をとっても刺激が残っているんだと思いますよ。僕の知っている同じ症例の子で、一番長く嘔吐が続いた子は2ヶ月でした。気長にね。」
とのこと。気長につき合っていくしかないのかなあ、嘔吐クン♪
昨日の外泊ですごいパワーアップして、病棟中を走り回って唄って踊って大騒ぎ。もう、病院にいるのが本当に申し訳ない感じ。
夕方、先生が
「明日、退院の方向で行くつもりです。」
と言いに来た。やった~☆
この後、パパと私とイガ丸と先生とで色々と別室で話す。先生はイガ丸のCTやMRIを見せながら、脳の中にあった腫瘍がどのようになくなって、そして今の脳の状態がどんな様子なのかを詳しく説明してくれた。当たり前だけど、大きかった腫瘍が跡形もなく消えていた。腫瘍の大きさは、ゴルフボールくらいの大きさで、完全な球体だったそうだ。パパが色々と先生に質問した。
・腫瘍はいつから、あったのか→イガ丸の場合は良性腫瘍なので、大きくなるスピードがかなり遅く、これだけ大きくなるにはおそらく1年以上前からあったのではと言われた。
・何が原因で腫瘍が出来たのか→正直分からないと言われた。今の医学では遺伝子治療が進んでいて、そこでは主に悪性腫瘍の解明を先決に行っていて良性腫瘍の研究は進んでいないそうだ。
・再発の可能性は?→95%以上はないと言われた。でも100%ではないので、定期的な画像の診断が必要だと言われる。しかし、イガ丸の場合、もしそう言うことがあっても、良性腫瘍の再発なのでそのまま腫瘍をほかっておくことのほうが多いらしい。症状が強く出てきたら、また治療が必要になってきますがと言う話だった。
先生本当にありがとうございました。パパと二人で何度も頭を下げると先生は
「僕は医者として当たり前のことをさせてもらっているだけですよ。そんなにお父さんたちが下手に出る必要は全くないんですよ。僕の腕が良かったらから、イガ丸クンが元気になったわけではなくイガ丸クンが頑張ったからこその成功なんですから。
そんな言葉を普通に言える先生が素晴らしく思える。
イガ丸を転院させ、この病院に来て本当に良かった。先生とイガ丸が巡り会えて本当に良かった。本当に命の恩人です。ありがとう。
今日でこの病院ともバイバイだね。ゆっくりおやすみなさい。
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