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ホタテウミヘビです。ウミヘビと呼ばれる生物には、魚類と爬虫類がいることはダイバーの間では有名な話ですが、魚類であるホタテウミヘビは、ヘビではなく、ウナギやウツボに近い種類です。日中ダイバーがよく見かける姿は写真のように砂地に穴を掘って潜り込み、頭だけ出しているところですが、これは休息している状態のようです。そしてそんな頭のところに、よくエビがうろうろしている光景を見かけます。エビは、ホタテウミヘビに付いた寄生虫などを餌としている掃除屋さんで、左右にユラユラと揺れながら盛んに何かを食べているようです。こちらの写真は、石垣島で撮影したもの、オドリカクレエビが付いています。今まで、このようなシーンは何度か観察する機会があったのですが、なかなか撮影までにはいたらず、初めて撮った光景です。こちらはその翌週、沖縄本島で撮影したもの。今までまったく撮影できていなかったものが2週連続で撮れてしまうなんてまぁ、そんなもんでしょう。ちなみにエビはビイドロカクレエビのようです。夜行性のホタテウミヘビですが、夜になると活発に活動し、小魚や甲殻類を捕らえて食べるそうです。ところが、過去に一度だけ、日中に餌を獲っているところを見たことがあります。普段は穴の中でじっとしているはずのホタテウミヘビが、横方向に泳いでいたのです。おーっ、珍しい光景だなーと、しばらく遠めに見ていたところ、向きを上に変え、尾びれを使って砂地に潜り始めたのです。(どのようにして砂を掘っていったのか? ドリルのように回転していたのか、左右にねじりながら進んでいったのかなど、 残念ながら記憶にありません。)ある程度の深さまで掘り進んだところで、一旦穴から出た後、今度は頭を下に穴の中に入って行きました。穴の中でなにやらもぞもぞしている様子。そして再び穴から出てきた時にはその口にガーデンイールを咥えていたのです。穴を掘るときはいつも尾の方向から進むのかどうか定かではありませんが、(頭から掘り進んだところを見た人もいるようです。)めったに観察できるシーンではないと思われることを観察できる機会にめぐり合えたことは幸運でした。
2010/01/30
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先週末は伊豆海洋公園で潜ってきました。ダイビング人生初の伊豆半島でのダイビングでしたが、さすが日本におけるダイビングの聖地といわれるだけあって、魚影は濃いし、海藻類が豊富で磯焼けなども見られず、生物層豊かな海でした。今日の写真はザ・アゴアマダイです。アゴアマダイ科の魚はジョーフィッシュの愛称でダイバーの間でも非常に人気のある魚ですが、たいてい観察されているのは、カエルアマダイや、未記載種が多いためにアゴアマダイの1種とされているものがほとんどのようです。一方、この元祖アゴアマダイは、通常-100m以深に生息しているらしく、一般的なダイビングで見かけることは無い様なのですが、この個体は、なぜか浅いところ(といっても-50m台ですが…)に住処を作ってくれたおかげで、一部のダイバーの目に触れることとなったようです。それにしても、この色合い、美しいと言えるのかクレイジーと受け止めるのか紙一重ですね。詳しくは、こちらのページをごらんください。
2010/01/25
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石垣島で撮影したクジャクスズメダイです。非常に美しい魚ですが、国内の海ではなかなか発見される事のない稀種です。尾びれや背びれの先端は黄色いのですね。今回ゆっくり観察して初めて気づきました。こちらは、青抜き。水中写真らしさが出ますね。でも、写真的には下のような感じの方が好みです。
2010/01/22
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沖縄本島で撮影したパロンシュリンプです。このエビは住処としている海綿にあわせて見事な擬態をしているので、慣れない人だと一旦目を離すと、どこにいるか判らなくなってしまうほどです。ほとんど動き回ることは無いこのエビ、見つけさえすれば、写真に撮るのは容易いのですが、写真に撮っても、なんだかよく判らない画を量産してしまうことが多いです。そんな中、下の写真は、なんとかディテールが判るかなと思います。これは別の時に沖縄本島の東海岸で撮影した個体。真横からだと、ダンゴ虫みたいですね。このエビを初めて見せていただいたのは、2006年8月の石垣島、大崎ハナゴイリーフでした。この時は私もガイドさんも何というエビなのかよく判らず、(後で判ったのですが、この時点では国内での観察例は数例しかなかったようでした。)数カット撮影したのみだったのですが、やはり写真を見てもよく判らない画でしかありませんでした。その写真がこちら、黄色の枝状の海綿に擬態して黄色の体色です。これは、バリ島、ガワナハウスリーフで撮影した個体。オレンジ色の海綿に合わせた体色です。日本では稀にしか見かけないエビですが、バリ島では内湾のシルト系の砂が堆積したポイントで多く見つけることができました。
2010/01/18
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鹿児島・硫黄島のフリソデエビです。このとき一緒に潜っていた人が見つけた、岩の亀裂の中にいたペアを撮影したものです。今まで何度かフリソデエビを観察したことがありますが、いずれも転石下にいたもので、穴の中にいるフリソデエビを見たのは初めてでした。もともと穴の中にいたペアの前に、(フリソデエビの餌である)ヒトデをヒラヒラさせたところ、この写真の子が喰らい付いてきて、そのままヒトデを引っ張るとエビも引きづられて出てきたそうです。そのとき撮影したのが下の写真。フリソデエビの食性はかなり獰猛・貪欲なようで、自分の何十倍もある大きなヒトデでも、(もちろんある程度の時間はかかるでしょうが、)貪り尽くすそうです。そんな食いしん坊なエビなので、餌にひきづられて(魚たちに狙われる)危険な亀裂の外まで出てきたんでしょうね。
2010/01/16
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3連休を利用して沖縄本島で潜ってきました。写真はカンザシヤドカリ。たびたびこのブログでもご紹介している被写体ですが、毎度ワンパターンの絞りアケアケ・ハイキー撮影です。しかし、この時は冬の沖縄とは思えない快晴の元、(私的な感覚では冬の沖縄は8割以上の確率で曇天です。)外洋に面した水深3メートルのリーフの上(つまり透明度良好)での撮影だったため自然光の影響を多く取り入れたシャッタースピード設定で撮りました。ほぼねらい通りの、鮮やかな青が出てくれたのでニンマリの写真です。
2010/01/13
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珍しく、本日2度目の更新です。写真は学名Navigobius dewa標準和名はおそらく「モモイロカグヤハゼ」となるであろう新属新種の魚です。以前から何度かこのブログでもご紹介してきた魚ですが、南日本新聞に記事が掲載されたようですので和名も書きました。詳しい内容は上記のリンク先でご確認いただければよいかと思いますが、我が師匠(と勝手に思い込んでいる)出羽さんの名が学名に冠された記念すべき魚です。着底すると結構ヒレをを広げてくれるのですが、泳いでいるときは全くといっていいほど閉じたままです。ただ、この魚は低層をビュンビュン泳ぎ回っている魚なので、泳いでいる状況で、ヒレが全開の写真を撮影することが目標です。それならばと、半ばやけくそ気味に寄れるだけよって絞り開放ハイキーで撮影したもの。こちらは幼魚、成長に伴って体色が濃くはっきりしてきます。
2010/01/11
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エボシカクレエビの一種です。洋書の図鑑、CRUSTACEA GUIDE OF THE WORLD のP195に掲載されているDasycaris symbiotes と思われます。このエビをこのエビを初めて見せていただいたのは、2008年正月の石垣島大崎ハナゴイリーフでした。この時は、別の被写体(オレンジコンビクトゴビー)の撮影に時間をとられ、減圧時間を気にしながら数カット撮影できたのみ、後ろ髪を引かれる想いで浮上したことを覚えています。この正月に大崎ハナゴイリーフで撮影したもの。白地(無色地?)に赤いラインが美しい珍しいタイプです。これは、2008年に初めて撮影したときのもの、この色彩タイプのものが一般的だと思われます。こちらは、バリ島のダイビングポイントPJの近くのドロドロポイントで撮影したもの。このエビの分布の中心はどうやら東南アジア方面のようで、日本近海は分布域の縁にあたるようです。日本では非常に稀な種ですが、バリではごく普通に観察できました。
2010/01/11
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オレンジコンビクトゴビーです。一昨年あたりから、和歌山や高知で散見されるようになってきたようですが、分布の中心は東南アジアと思われるため、日本の海ではなかなか出会う機会がない魚です。しかし、石垣島ではここ数年すっかりレギュラー化していているようです。この写真の個体は、そんな石垣のオレンジ君の中でも間違いなく「世界一寄れる」ハゼ君で、105mmレンズ+クローズアップレンズUCL-165M67で最短撮影したものです。いつまで居てくれるかわかりませんが、今のうちにネイチャー石垣島DSさんでお願いすれば、撮影可能だと思います。こちらはさらに1枚UCL330を追加して最短撮影したものです。
2010/01/06
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あけましておめでとうございます。皆様、今年もよろしくお願いします。年末年始は、石垣島で過ごしていましたが、寒暖の差が激しく、風邪を引いてしまいました。。。新年1枚目の写真は、アカメハゼです。ちょうど、いい具合に3匹が並んでいてくれるところを撮影しました。1年のスタートラインに並んでいる、アカメ3連星です。
2010/01/04
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