【コンセプト】
秘めた欲望を刺激するその香りはフランキンセンスとミルラ。
アニマリックノートが落ち着くにつれレザーとウードが支配し始める。
アフリカゾウが哺乳類のなかで嗅覚受容体遺伝子が一番多いことを知っていますか?
【調香師】Jorge Lee/ジョージ(ホルへ) リー
【香調】アンバー・アニマリック・ムスク
トップ:アンバーグリス、フランキンセンス、ミルラ、ラブダナム
ミドル:カストリウム、シベット、レザー、ウード
ラスト:ムスセノン、シベトン、ムスコン、シベトン
■感想:私の好み度<~40>
<スモーキーアニマリック×レザー×クラフトコーラ>
『アフリカゾウ』というネーミングと香調から
ムムムっと予感させる高濃度なアニマルアコード。
期待を裏切らない濃厚な作品です。
トップから広がるアニマルノートにレザー。
その重さの中にウードの湿った落ち葉の森を散歩しているような匂いが
この作品では『爽やかな抜け道』として香ります。
ミドル以降香りが落ち着き始めると、
ミルラ、クミン、ナツメグなどがちょっとクセのあるクラフトコーラのような
スパイス&ハーブに砂糖を煮詰めすぎた苦甘さになります。
(キャラメリゼのキュート、ロマンティックなグルマンではない)
灼熱ほどの温度はないものの、
焚き火のまだ熱を持つ灰を撒き散らし舞い上がる煙たさのようなスモーキーさ(ラブダナム?)。
それに輪ゴムのような匂い(オリバナム/フランキンセンス/乳香)が重なり
直球のムスクでラストを迎えます。
終始、野生的、獣の匂いが感じられ、香りより臭みと捉えてしまう。
分かりやすく例えると動物園の匂いが近いかも。
スカトールは濃度が低ければ花の香りになるし、
逆に生花にも同じ成分が含まれているので(私はジャスミンで臭みを感じるのがおそらくそれ)
この作品も濃度が変わってくれば印象が違うのかもしれません。
アフリカゾウは哺乳類で一番鼻が利くということをコンセプトで知り
ゾウならこの香水に花の香りを感じとるのかなぁと思ったり。
好き嫌いはおいといて…
香水の表現としてはダイナミックで力強く動物の本能を刺激する作品。
■拡散性・持続性
拡散性、持続性ともにしっかり強め。
■液の色・ボトル
イエロー。
φ10×h55mm[1.2ml]トルコ製
■季節
秋冬。
■年齢
年齢は30代半ば以降。男性向き。夜のみ。
日本人で似合う人は限られそう。
■リピート
1.5mlの半量で降参した香り。
ギフトとしても現品購入の予定はおそらくなし。
アニマリックは不得意なため評価が難しいですが、
香りのタイプ、使い熟し共に上級者または嗅覚が優れた人向き。
Guerlain【Coconut Fizz】 2024.09.22
Hugo Boss【Ma Vie】 2024.09.12
Hugo Boss【BOSS The Scent Magnetic】 2024.08.03
PR
Calendar
Category
Comments