
【コンセプト】
官能的なコーヒーフローラルのオリジナル『ブラックオピウム』に、
魅惑的に輝きジューシーなチェリーで赤く染まった作品『オーバーレッド』は
魂からフルーティーな世界に引き込まれるような香り。
【調香師】
Oliver Cresp/オリヴィエ クレスプ(D&G『ライトブルー』『ディヴォーション』、ミュグレー『エンジェル』、ケンゾー『アムール』)
Nathalie Lorson/ナタリー ローソン(ショパール『ウィッシュ』、ディオール『リメンバーミー』、クリスチャンラクロワ『オーフローラル』)
Marie Salamagne/マリー サラマーニュ(レプリカ『 フラワーマーケット 』『 ビーチウォーク 』『 バイザファイアプレイス 』)
Honorine Blanc/オノリーヌ ブラン(ヴァレンティノ『 ヴォーチェヴィヴァ 』、グッチ『フローラゴージャスガーデニア』)
【香調】
コーヒー、チェリー、バニラ、ジャスミン、
■感想:私の好み度<80>
チェリーフレーバーコーヒーバニラフロート。
オリジナル『 ブラックオピウム(2014) 』のDNAが50-60%は感じられる
『ブラックオピウム オーバーレッド(2024)』。
スプレー直後からそんな『ブラックオピウムの素』を感知、
ほんの少しアーモンドやクマリンを思わせるパウダリーにふんわりチェリー。
トップらしいフレッシュさを持ちながらも濃密さのある香り。
ミドルに向かうにつれシャープよりなジャスミンが強めに。
コーヒー濃度・表現は
『 ブラックオピウム(2014) 』『 ネオン(2019) 』『 イリシットグリーン(2022) 』
のなかでは控えめですが、このシリーズのキー要素だけに存在はします。
ラストまで『ブラックオピウム』らしさとグルマンの甘さは続きますが、
『ぺったり』とか『甘ったるい』というすがりつき感はなし。
ボディパウダーを塗ったサラサラすべすべとした肌あたりのような浮遊したイメージ。
ラストに向かうとおだやかなパチュリのスモーキーさが導き
『オーバーレッド』の深層にあるエレガントさへたどり着きます。
『ブラックオピウム』好きで『チェリー』も好きなら外さない作品。
チェリー2.5、バニラ2.5、コーヒー2、フローラル2、ウッディ1
■拡散性・持続性
拡散性はやや強め、持続性は普通からやや長め。

■液の色・ボトル
モーヴオレンジ。
7.5mlミニチュアボトルは約w39×d16×h54mm、フランス製。
クリアなディープレッド、キャップは引き抜く仕様。
■季節
秋から春。
■年齢
20代半ば以降。女性向き。夜向き。
■チェリーといえば『ロストチェリー』?
「濃く甘いチェリー」といえばトムフォード『ロストチェリー(2018)』。
チェリー×バニラのそれぞれの作品での比率は似ていますが
『オーバーレッド』はシロップ、ゼリー、チェリーコークのようなリキッド系を思わせ、
『ロストチェリー』はパイやタルトなど焼菓子の香ばしさをほんのり感じる違いがあります。
チェリーが濃厚で安定しているのは『ロストチェリー』。
『オーバーレッド』は日によってチェリーが弱くなり
その場合はぐぐっとミルク/バニラコーヒーっぽさが強くなりがち。
チェリーをドドーン!と楽しみたい時は物足りないけど
二作品を比較した場合『オーバーレッド』くらいのバランスが
大人のチェリーなのかもしれません。
■リピート
想像していたドロドロ煮詰まったチェリーではなく意外とライト(思っていたより!)
30mlを買うか揺らぐけれどミニチュア7.5mlをのんびり楽しんでいたら
『2025年新作 ブラックオピウムXXX リリース』となりそうな気もするので保留。

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