にゃあにゃあとの出会い

 ふぅ~、ここの日記、平日は毎日更新することを目標にしていたが、すっかり2日も空けてしまった。そんなこともあって、今日は久しぶりに指向を変えて、私が好きな猫の話でもしてみようと思う…。
 約2年と2ヶ月前、私は長年住み慣れた横須賀市の町を離れて目黒区のマンションに移り住んだ。その頃、席を置いていた会社は代々木にあったが、それまでは、毎朝、京浜急行線に乗り、約1時間強かけて通っていた。帰りは殆ど終電の日ばかりだったので、早く都内に引っ越せば良かったのだが、その時住んでいた家は父の持ち家だったので家賃が掛からなかったことや、自然が豊かな高台にあり、住むには最高の環境だったことが、ずっと私を引き留めていた。(ちなみに両親はその10年前に家を置いて都内へ移住)でも何にしても、いちばんの理由は、居候の『にゃあにゃあ』がいたからだと今は思っている。
 『にゃあにゃあ』は、家の近所で出会った野良猫。近所に住む情報通のおばちゃんは、「あの猫はね、まだ子猫の時に、前の飼い主が置いて出ていっちゃったんだよ」と教えてくれた。ガラの悪い野良猫が幅を利かせているその町で、外の世界を知らずに育った『にゃあにゃあ』は、野良猫と呼ぶにしては品が良すぎる猫で、いつも他の猫に追いかけ回される日々だった。
 私はある日、そんな『にゃあにゃあ』のために、庭にダンボール箱の家をつくってあげた。最初、なかなか警戒して中に入ってはくれなかったが、タオルを敷いたり、ご飯を置いたり、試行錯誤してなんとか誘導を試みた。そのうち何回か入ったり出たりを繰り返していたが、その日はそのままどこかへ行ってしまった。
 それからしばらく経った休日、「ギャァーーー!」という悲鳴にも似た猫の鳴き声に驚いて庭に出てみると、なんと、でっぷりと太ったヤクザな野良猫『ドラえもん』が、背中の毛を逆立てながら、そのダンボール箱に向かって唸っている。「なんだ、なんだ!」と、慌てて私が出ていくと、『ドラえもん』は、ふてぶてしい表情でこちらをにらむと、ゆっくりとその場を去っていった。そして、私がダンボール箱の中を覗いてみると、なんと『にゃあにゃあ』が中で震えていた。「かわいそうに、おまえ本当に弱いんだなぁ…」
 その日から、私と『にゃあにゃあ』の共同生活が始まった。

なんと『にゃあにゃあ』とうりふたつの楽天猫「クー」  ※でも「クー」はオス

私が育った町「追浜」についての、めちゃめちゃマイナーなリンク集
関東学院大学のページ
「追浜」をデートスポットとして紹介している恐ろしいページ
「追浜」付近の歴史を克明に語っている、とっても眠くなるページ


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