土曜日がやってくる

 もう、あれから1ヶ月も経ってしまいました。そして今週末、またやってきます。あの24時間沸騰しっぱなしの土曜日が…。そう、第4回目の『 Creator’s Sabato 』が開催されるのです。今回の出題者はすごいですよ~。でも、深く考えさせられるのでしょう、きっと…。
 というわけで、2003.6.14.Sabato.00:00、例によってテーマは
http://www.sabato.jp/ にて発表されます。参加する人も、観る人も、どうぞお楽しみに!

 ところで、前回私が選んだ審査委員賞受賞作品についてコメントを付けました。ちょっと遅くなっちゃったんですケド…(笑)これから参加しようという方は、参考にしてみて下さい。尚、その作品を観るには『
Creator’s Sabato 』(http://www.sabato.jp/)→「過去の作品」→「2003.5.10」→「カヤバ」へ。

※以下、そのコメント

 第3回Creator’s Sabatoの審査委員賞「five senses sommelier/database」をつくってくれたチームカヤバさん、今回は、受賞おめでとうございました。
 皆さんが今回のテーマを初めて読んだとき、「タブレット型ロボット」なんていうSFっぽい響きに、まずは、驚いたり悩んだりしたことと思います。しかし、要は、我々が日常パソコンの画面やキーボードを通じて利用しているホームページが、数年後に進化を遂げて、そのような電子機器を使わなくても「五感で情報交換できるコミュニティサイト」に変化したら、いったい何が起きるだろうか? ということにしか過ぎません。これは当然の進化のカタチであり、予想される世界観だと言えます。そして、そんな時代にも、やはり我々のCreator’s Sabatoが開催され続けていたとしたら…。というのがテーマ考案のきっかけです。
 これは持論ですが、これからのクリエイターは、デザインというものを、目に見えるような、モノのイロやカタチ(グラフィックやプロダクト)ばかりに囚われて考えていてはいけません。残るのは「純粋なインタラクション」。コンピュータや携帯電話など、電子機器の小型化が進む中、これからのデザイナーには、モノに依存しない意識改革が必要なのです。
 さて、そういう観点から「カヤバ」さんの「five senses sommelier/database」を考えてみると、どうだったでしょうか? 冒頭で、PDAに映る『Tykahn』サイトが登場します。正確には、私の意図を反映できていないので、残念なところです。しかし、他のチームが、こぞって個人的な妄想ばかりに固執しがちな中、しっかりと「コミュニティ」に集う人達の中で、情報が流通している姿を、活き活きと描ききった価値は大きいです。また、テンポ良く、飽きさせず、人の姿よりも行動にフォーカスした画面構成や、緊張感溢れるサウンドエフェクトなども、特筆すべきところでしょう。私自身、最初に観たときは、正直、鳥肌が立ちました。短時間に素晴らしい作品をつくって頂いて、とても嬉しく思います。今後も頑張ってください。
 尚、今回の審査委員賞の商品として「Web Cam」を贈らせて頂きます。これにより、今後のSabatoが、さらに24時間視聴者の目を釘付けにして止まないものへと成長してくれることを心から願っています。

第3回Creator’s Sabatoテーマ出題者/エージェント
デザインスコープ
2003.5.24.Sabato

Kayaba
画像:チームカヤバの「five senses sommelier/database」このシーンは、まだひとけの少ない早朝の渋谷で撮影された


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