★☆★デジ&ポケお絵描き同盟★☆★

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『最悪・・・何で雨が降ってくるのよ』

この日、留姫は買物をしに家からかなり離れたお店に出かけていた。
パシャ!パシャ!
誰かが雨の中を走って来る、留姫が雨宿りしてる所にきた。

『ひゃぁ!!濡れた濡れた・・・いきなり雨が降ってくるとは
 天気予報じゃ晴れだって言ってたのにな』

何か聞き覚えのある声の人間が、話してると思い留姫が横を見たら。     

『やぁ、留姫』  
『やっぱり、アンタだったのね・・・』
『ん?何だい?』
『別に何でもないわよ・・』

雨が降っていてもコイツの爽やかさに変わりが無いなんて・・・。

早く雨止まないかしらいつまでもこんな爽やか系といるのはっと
ぼーっと留姫が考えていたら。
何時の間にか留姫の顔の近くに遼の顔がきているのに気づかない留姫。    

『留姫?おーい、留姫~大丈夫かい?』
『っ?!ちょっ、ちょっとアンタ近付き過ぎよ・・』   
『そっちが何の反応もしない方が悪いんだろう』
『まぁ、確かにそうだけど・・』
『その格好で寒く無いのか?』

別に寒く何か無いわよと答えようとしたら。

『こんなに震えてるのに寒くない何て答えようとしてないか。留姫』

留姫の心を読んでるかのような台詞を言う遼
そして、遼が留姫を抱きしめた。

『だ、抱きつかないでよ』
『好きだから抱きしめたいんだけど。留姫』

えっ?・・・、こいつが私を好き・・・?

『わけわかんない事言ってないで離れなさいよ!』

遼から離れようとする留姫、だが留姫の力じゃ
遼の腕の中からは離れる事は出来ない。

『そんなに俺が嫌なわけ?』
『・・・そ、そういうわけじゃないけどこんなとこ誰かに見られたら』
『あれぇ?遼さんじゃないっスか~?』

こ、この声は・・・まさか      

二人の目の前に博和が現われた。

『ん?遼さんの腕の中にいるのは留姫じゃん!』

タイミング悪く現われんじゃねぇよ!

遼と留姫から冷たい視線が博和に

『何時まで抱きついてるのよ!』

遼の力がゆるんだスキに遼から離れる。
博和が傘を持ってるのに気がついた留姫

『傘借りるわよ!』

博和から傘を奪い走って帰っていく留姫    

『留姫~!!』
『遼さぁんアイツ事はほっときましょうよv』

語尾にハートマークがついてる博和。
留姫が居なくなった事にかなりショックをうけてる遼であった。
そして野郎二人が残った場所には雨足が激しくなるのだった。

わからない、わからない・・・何でアイツが私を好きなの。

博和から傘を奪って遼達がいるところから逃げてきた留姫。
ずっと走り続けて何時の間にか公園まで来てしまった。

『ちょっと休んでいこう・・』

ベンチに座る留姫。
下を向いて遼が言った一言について考え続ける留姫。

『留姫どうしたんだワン』
『ジュリ・・・』
『何か悩んでるみたいだけど、どうしたの?』
『ジュリは好きな人に好きと言われたらどう思う?』
『ん~、言われたら嬉しいかな。留姫はどうなの?』
『アタシは・・』

答えられない留姫。
その頃遼と博和は。

「遼さん、あんな奴ほっといて俺とカードバトルしましょうよ」
「ちょっと用事があるから、また今度な」

正直いって今の俺にとって博和の事なんてどうでもよかった。
留姫の事を思うと身体が動き出していた。
留姫への思いでいっぱいの遼が、雨の中を走る。

『答えられないなら無理に言わなくていいワン。
 私、そろそろ帰るね。バイバイだワン』     
『うん・・・』

ジュリが帰った後、留姫はまた一人で考えていた。
考え続けるとだんだん胸が苦しくなってくるが
自分自身でわかるくらいまでになっている留姫。

もう、何キロ走っただろうか俺は気が付くと
新宿中央公園の中に迷い込んでいた。
辺りを見渡すとベンチで眠ってる見慣れた頭の女の子を見つけた。
いつもなら不機嫌な顔で俺を睨むのに・・。
今回は違った苦しそうだ。

「大丈夫か?」

俺は、留姫の頭を膝に乗せて問いかけた。

「何でいつもアンタはアタシの恥ずかしい所ばかり見るのよ」
「それだけ悪態つければ大丈夫だな」
「もう少しだけこのままでいせて」

遼の膝を借りて暫らく目を閉じて眠っていた留姫。
もー最悪コイツにはいつもいつもこんな姿見られてばっかだし。
今なんか膝枕だし。

「ん?何よ」

遼が、自分の顔を見つめているのに気が付いた留姫。

「いや、寝顔は子供ぽいんだなって思ってね」
「アンタずっと見ていたの?」
「見ていたっていいじゃないか。減るもんじゃないんだしさ」
「・・・」

顔は怒っているがいつもより迫力がない。

何でこんなにイライラするのかがわからない。

「アタシいつまでこうしていたいんだろう」

きゅ

不意に留姫の身体に新たな温もりがともる。
遼が手をにぎっていたのであった。

っ?!アタシの手をにぎってる??何で??

留姫はかなり動揺してるようだ。
手をにぎってきた相手は留姫と目があうと爽やか笑顔を留姫に。

「て、手にぎらないでよ」
「あっ、これかい」

わざとにぎっている手を上にあげる遼。

「アンタ、人がイライラする事わざとやってない?」
「そんなつもりでやってないんだけどな」
「本当に?・・」
「本当だよ。留姫」

遼の顔が近づいてきて留姫の唇に軽くキスをする遼。

「今した本気だからしたんだからな」

笑顔で言うな爽やか少年!
赤くなった留姫そんな二人の姿を見た奴が一人・・・木の後に隠れていた。
遼と留姫二人の秘め事をのぞいてしまったのはケンタであった。

うわぁ!!とんでもないとこ見ちゃったよ。ど、どうしょう?!

かなり焦っているケンタ。
そんな時足元にあった小枝を踏んでしまった。

「うわぁあ!!逃げなきゃ」

ダッシュで公園から逃げていくケンタ。
前を見ないで走っているから人にぶつかるのは当然

「いったたた・・、ぁ、ジェン!!た、大変だよ。
 公園で今すごいものを見ちゃったんだよ」

服に付いてる土をはらっているジェン。

『落ち着いて、どうしたんだい。ケンタ?』

ケンタがジェンにぶつかったその頃。

『今日は厄日ねケンタにまでみられちゃうなんて』
『どうした留姫?』
『なんでもないわよ!いつまで抱いてるのよ』

力一杯、遼を跳ね除けたがフラリと倒れてしまう留姫。

『大丈夫か!ルキーーッ』
「・・・別に大丈夫・・・」

言葉とは反対に意識を失う留姫。

「留姫、留姫!!」

身体が重いアタシを呼んでるのは誰・・・。

うっすらと差し込むわずかな光

『アタシどうしたんだろう。たしか公園でアイツに抱かれて…』
『気が付いたかい♪服は濡れてたから浴衣に着替えさせたからね』
『遼!なんでウチにいるのよっ…着替えさせたって
(それってアタシの裸をコイツに見られたの…やだっ!恥ずかしいよ)』

留姫はしだいに自分身体が熱をおびてゆくのを感じていた。

『まだ寝てろよ。本調子じゃないんだから』

そういって留姫の肩に手を乗せた瞬間、
遼自身予想もしない反応だった。
そのまま留姫が遼の胸板に倒れ込んできたのである

『なんで家まで送ってきたの?』
『あのまま君を置いていくことはできなかったさ』
『なんでアタシなんか助けるのよ』
『君が好きだからそれだけじゃ駄目かい?』
『好きだから・・・アンタには負けたわ。アタシの中に
 アンタを好きになる気持ちがあったなんて・・・わからなかった。
 でも今ならわかるよ。遼』
『留姫・・・』

真っ赤になってしまい布団に隠れた留姫

『アタシは寝るから出ていってくれる』

自分でも声が震えるくらい精神がもたないのがわかる
状態になっている

『わかったよ、また後で様子みにくる』

部屋から出ていく遼

『おやすみ、留姫』

部屋を出た後廊下に座り込んで眠っていたので
気がついたら、留姫を起こすはずが逆に起こされた遼だった。
遼が翌日風邪をひくのは確実であった。




★後書き★
文を見ていて「」と『』があるのは二人で書いてるためです。
前に作ったサイトでのリレー小説でした。
管理人・ケイタロウと鷹海さんとの遼×留姫リレー小説。
前から載せよう載せようと考えていたのをやっとHP載せる事が
出来ました。
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