DINDINの日記

接客事情


ブラジルの店員は、ノルマでもあるのか、客が入ってくると

我先にと客を取り、

「Pois Nao?」とか、

「Esta Procurando alguma coisa?」

 (Mai I help you? とか、何かお探しですか?っていう決まり文句)


と話しかけてきて、放って置かない。


見てるだけだから、というと、


「Fique a vontage」(ごゆっくり)


と、離れてくれますが、

お買い上げの際はレジにこの紙を渡してね!

と、店員の名前入りカードを渡される店もあります。


この店員の接客で、商品を購入したという印になり、

お給料に差がつくのでしょう。


初めのころは、この店員がうっとおしくて、

店に入るのに勇気が要りました。


ちょっとウィンドウをのぞいているだけで、

これが気になるの?試着してみる?

と、店の外まで来て話しかけてくんです。



洋服屋に限らず、文房具屋でも、化粧品屋でもそうですね。

あれが欲しい、これが欲しいと、

いちいち店員に頼まないと見れないとこに

商品が陳列してあったり、


この国では黙って勝手に黙々と商品を見たり選んだりできないのか??

いちいち人を介さないと、商品を見れないのか??

とうんざりしていましたが、


一転、要は、彼らを召使のように、利用すればいいのです。


遠慮なくどしどし、

「あ、あのシャツ持ってきて!」、「あ、これも気になる」

とか、これこれこういうものが欲しいんだけど

というと、探して持ってきてくれる。

試着もし放題。


ジーンズを選ぶ際も、これは?これは?と、

「履くだけただだからはいてみたら?!」と、

次々お試しさせてくれる。


それでも気に入らなければ、気に入らないからやめとく

といったところで、嫌な顔されることはあまりありません。

(このあたりの田舎の店なら、、都心はまた別のようです)


そう、残念だわ、といって、山済みになった商品を

てきぱきたたみにかかるだけ。


(ブラジルのお店では、商品はハンガーにかかったのが半分、

  それ以外は、接客台の後の棚のようなものに、

  たたんで積み重ねてあります)


非常に便利です。


日本だと、客と商品の間に人や会話は必要ない場合も多いですが、

おしゃべり好きの暑い国、

気になる商品を手にするには、人を介し、交渉したり、談笑して、

お友達になった方が得です。


もしジーンズを選んでいると、それにコーディネートするべく、

このシャツが合うわよ、ほらほら、と

買う予定のないものまで持ってきてくれ、いたれりつくせり。


これこそが店員たちの仕事なのです。



そこはいらなけば、

はっきりいらないと言えば跡腐れなく引き下がりますが、

たまに、店の経営方針なのか、

みょうに押しの強い、強引な感じのあせったような接客の店があります。


ボス店長に脅されているかのように、ちょっと見ただけで買え買え攻撃。

こういうのは強引さを感じただけでパス。

こんなとこでは落ち着いて買い物できませんからね。

売り上げなきゃ給料に響くんでしょうけど。。



そういうこともあってか、ここの人はなんとなく店をふらついて

気に入ったものがあったら買うというより、

はじめからどんな服が欲しいのか、

必要なのか、はっきりしたイメージを持って

買いに行く人が多いです。 






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