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2017.01.21
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★★★★
最近出張が多くてあまり小説を読む気になれなかったのだが、先週読んだ東野圭吾の恋のゴンドラでまた読みたいモードのスイッチが入ったみたいで、次はどの作家を読んでみるかと考えて一番先に思いついたのが大好きな作家の岡嶋二人である。未読の中でさて何を読もうかと迷ったが、デビュー当時から競馬やボクシングを題材にしたものが何冊か出ている中で電子書籍として購入していた本作を思い出して読んでみた。
元世界ジュニア・ウェルター級のチャンピオン最上永吉の息子が誘拐された。彼を破ったジャクソンに義弟が挑むタイトルマッチ二日前の事だった。犯人の要求は、“相手をノックアウトで倒せ。さもなくば子供の命はない”。犯人の狙いは何か。意想外の脅迫に翻弄される捜査陣。ラストまで一気のノンストップ長編推理。(BOOKデータベースより)
本作は岡嶋二人の得意とする誘拐ものだが、身代金を要求する普通の誘拐ものとは違い、犯人の要求はボクシングのタイトルマッチで相手をノックアウトで倒せ。それが犯人の要求でさもなくば、子供の命はないと…。
一般に八百長といえば故意に負けることを指すが、それほど難しいことではない。しかし逆に必ず勝てと言われたら、相手は世界チャンピオンなのである…。誘拐された義兄の息子を助けるためタイトルマッチに挑む義弟の琴川三郎としては、たまったものじゃない。ただでさえ重圧がかかる世界タイトルマッチに、タイトルだけではなく義兄の息子の命も懸かっている。しかも、ノックアウトで勝てとは…。判定勝ちでは、タイトルが手に入っても子供の命がない。そんな三郎に、さらなる右腕のアクシデントが追い討ちをかけ物語は進んで行く。
いやー面白かった、最高に理不尽な犯人の要求の謎や、ボクシング界の裏事情が絡んだ事件の展開はもちろん面白いのだが、本作の読みどころはタイトルマッチの撃ち合いのシーンにあり、その迫力には手に汗を握らずにはいられなかったのは私だけではないはず。ただ最後に明かされる犯人の誘拐の動機は納得したのだが、殺人までおこす動機にはちと納得出来なかった。そこが★5にならなかった理由だが、面白い作品には違いない。是非岡嶋二人ファンには読んでみて欲しい作品です。あっファンじゃない人も読んでね。





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最終更新日  2024.05.03 19:27:36
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