お母さんな私 妊娠中



母になり、もう3年以上が経とうとしている。
おなかに生命が宿ってから、と考えると4年の月日が流れてる。

この間、私は人間的に大きな成長をしたと思う。
女性として、生まれてきたからには妊娠、出産、育児・・・もう何万年もこうして、人類が繰り返してきたことを、実際今、経験している訳だけど・・・。

まず、妊娠して、その10ヶ月の間、自分の体なのに、自分の体で起きてることが不思議でしょうがない。
当たり前って言ったら、当たり前のような事なんだけど、このおなかの中で、80年、90年生きる、私たちみたいな人間を創っている!ってことが信じられない・・・。
体の変化にも戸惑う。
何だか分からないが、急に!何かが起こる事ばかり。

急に!ご飯の炊ける匂いが気持ち悪くなったり、
急に!へんな時間に牛丼が食べたくなったり、
急に!夜中目が覚めて、涙がポロポロ出てきたり。
急に!なんでここが?ってところが痛くなったり・・・

毎日の驚きの連続に、自分が自分じゃないみたい・・・。


もう、期待と不安。不安の方が大きいかも・・・
二人の間にどんな可愛い赤ちゃんが誕生するんだろう。。。と期待してウキウキして、
その後に、ニュースを見て、こんな時代に、大事な生命を誕生させていいのか・・・と真剣にこの子を守ってやれるのか。。。と考えてみたり。
本当に、五体満足で生まれてきてくれることだけでいいからと、願ったり。
体の変化とともに、悩みも増える。

更に、心も不安定になる。
コレが厄介で・・・
ホルモン分泌が不安定になるらしく、気持ちの浮き沈みが激しくなる。
この気分がブルーなのは、ホルモンバランスの乱れ・・・と、そう解釈できれば、一時的なイライラも、仕方ない。と思えるのだが、
その時には、そんなことだと知らず、真剣に考えてしまう・・・。

大丈夫、この気持ちは妊娠中はよくあること。
そう思えたのは2人目を妊娠したときだったから、初めての子供の時には、とっても不安な気持ちが一杯だった。

8ヶ月のころ。
男の子だという事を知り、この子が逆子だったことに、悩みは集中した。
逆子直しのポーズやら、ツボやら、お灸やら。
もう何しても直らなかったので、遅いのを承知で、おなかを押して赤ちゃんを回してもらう、先生のところにまで行った。

無理やりおなかを押されて,この子の為だ!と痛いのを我慢した。
でも治らなかった。時期が遅かったから。

何だか、おなかの中に居る時から、わたしはこの子に何もしてあげられない・・・。何をしてもだめだった・・・
そう思うと、涙が止まらなかった。

よくあること・・・だ。
でも、自分の中では初めての経験。
もう、ドウシテいいか、本当に分からない。

治らなかった逆子。。。もう、気持ちを変えるしかない。
産まれて来てくれればもういい。この子はこの体勢が一番楽なんだから、そうさせてあげよう。

少し私にはリスクがあるけれど、この命を守る、最善の方法があるなら、そっちをとろう。
自分のおなかを切って帝王切開・・・そう思えるまで、時間がかかった・・・。

それまで考えられなかった事の、決断をさまられる。

「切って、普通に産むよりも安全に埋めるんならそのほうがいい。」

他人は簡単にいう。
簡単に言わないで欲しい・・・そのとき、私は沢山の情報や言葉に一つ一つ、敏感になっていた。
それだけ、余裕がなかったんだとおもう。
未熟な私・・・
こういうことがいくつも重なり、自信をなくしていく。


いろんな人にアドバイスをもらい、自分の中で整理をつける。
一つ一つ、最善の方法を探りながら・・・。もうそれしか、ないし、だんだんと、覚悟も決まっていく。
母になるのだから・・・それだけで、何でも頑張れたきがした。



帝王切開で男の子誕生____。

自分のおなかから赤ちゃんが出される・・・・

「赤ちゃん。。。頑張って・・・」
声に出して言う。



五体満足でありますように・・・だた、それだけ・・




赤ちゃんの産声。
んがああ、んががあ・・・

あああ・・・・これが人生で最高の瞬間だ・・・。



命を守ること。
それはすべて子供への無償の愛でなされる。

人類が繰り返してきた、奇跡。
生命誕生の感動。

私から離れ、ココに、小さな命があるということ。。

母である私を見つめる、目・・・
握り締める指・・・

自分がこうして、生まれて育てられたという事、
父と母が、すごく私をこうして、愛おしい目で見ていたということ。

この小さな命に、限りない感謝と愛がある。

この私を今、一番に必要としている、小さな命。
大事に大事に。

ここまでに、沢山の不安を抱え、徐々に解決していき
そして、最高の幸せを感じた。

ドンドン乗り越えていくうちに、母としての心構えが出来上がっていったのだろう。

今も私は、子育てを通して、子供と一緒に成長している。
この子らに、教えてもらいながら、成長しているお母さんな私・・・。

これでいいのか・・毎日、毎回、思う。















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