虎吉のへや☆

夏の思い出 5


エレベーターに乗り家の前まで着くと宮じぃにリビングまで
案内してくれ私をソファに座らせて
「お茶をいれるから」
と奥に行ってしまった。
私はしばらくじっとしていたがなかなか
宮じぃが戻ってこないので
部屋を見渡しているとふと棚の上に飾ってある
数枚の写真に気がついた。

近づいて見てみると一枚目は
若い頃の宮じぃであろう青年が海パン姿で
メダルを手にして笑っている写真だった。
二枚目は宮じぃと私と同じぐらいの女の人が写ってる写真で、
さらに三枚目を見てみるとそこには
小さい頃の私と宮じぃが写っていた。
これは私が町内の記録を抜いた時の
ものだろう。
しばらく写真を眺めていると
「これは私の宝物なんだよ」
そう言いながら宮じぃはお茶を運んできた。
「この若い頃の写真はいつ撮ったものなの?」
そう聞くと宮じぃは懐かしそうに
「日本代表を決める選考会の時に優勝した時なんだ。」
「結局あと少しのとこで代表になれなかったんだけどね。」
わたしは、宮じいがそんなすごい選手だとは知らなかった。

と、そのあと宮じいは
「亜矢ちゃんのお母さんは元気にしてる?」と訪ねた。
何で母親のことを聞いてくるのか分からなかったけど
今、母は父と二人で海外で旅行している。
二人は昔、駆け落ちしたらしいが、まぁ仲がいいのはいいけど
私をおいていい気なものだと思う。
「今はどこか父とどこかでかけてるとおもいますけど。」

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