The door for the blue sky 

The door for the blue sky 

A PLACE IN THE SUN(Kiss)


雨が降る季節はきまって自分が許せなくなる。

自分の無力さを感じるから・・・でも、雨の想い出は悲しいものだけじゃない。

初めて君と交わしたKissも雨の中だった。

今まで誰とキスしたか、どんなシチュエーションだったかなんて覚えてないけど、君とのKissだけは、たぶん僕は永遠に忘れないと思う。

あの日も雨が降ってた。僕たちは雨宿りをしながら、垂れ込める灰色の空を見つめてた。

君が雨に濡れないように肩を引き寄せた。君の横顔が僕のすぐ傍に・・・。思わず抱き寄せた君と唇を重ねた。

少し震える君の頬を涙が流れた。

彼女は涙のわけをこう言った。「嫌だとか悲しいとかじゃなく、涙が流れてきちゃった。好きよ・・・。」って、

少しはにかんで笑う彼女が、僕には愛しかった。

だけど、そんな彼女を僕は5年後に失ってしまうことさえ気付かずにいた。








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