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A.
Blue-I
"Blue-I"小さな企業が作った新しいジャンルのゲーム。
アーケードゲームとは言っても、ゲーセンでやるのではなく、ゲーセンで販売している特定のソフトを買い、
そのソフトのデータはゲーセンで更新する事で、ソフトはゲームソフトとしての役目をする。
ゲームするのは家に帰ってからと言うものだ。
崇 「なぁ?やってみた?」
太一「なにを?」
崇 「Blue-Iだよ。新しく出来たアーケードゲーム」
太一「まだだよ」
崇 「おもしろいのに!」
Blue-Iは外から見れば美少女ゲームにしか見えない。
それに更新しなければ、1ゲーム3時間で終わり
更新は最高で1日1回。更新料は1回100円
太一「あんなゲームただのぼったくりじゃねぇか。」
崇 「わかってないねぇ・・・。とにかく、まずはやってみろ!」
俺は興味ない顔をするが、放課後、崇とゲーセンに行くはめになってしまった。
崇 「ああ。やっぱ行列だ。」
太一「いつもこんな列かよ。」
崇 「人気ゲームだぜ!それに、更新だけなんだから、ゲーセンに何台も置く必要はない。」
太一「今ゲームってそんなに人気あるのかよ。」
崇 「このゲームくらいだろうな。」
太一「たしかにこのエリア以外、この館でゲームやってる人は少ないな。」
崇 「まぁ、ほかに別館のカプセルゲームがあって、そっちの方にも人が集まるからな。」
太一「カプセルゲーム?」
崇 「やった事はないけど、カプセルに自分が入って、ロボット系を動かすんじゃない?
それが別館にずらっと50台!ネットをつないでるから、入ったら世界のプレイヤーが
騒いでるんだろうな!」
太一「おもろいのか?」
崇 「やったことないって言ってるだろ!」
太一「今のゲームって凄いんだな。」
崇 「凄くなったのは最近だよ。」
太一「そっか。ゲームとかRPGぐらいだもんな、やるの。」
崇 「そう言えば、PCのゲームだから、Blue-I。」
太一「ああ。ん?なんかいるのか?」
崇 「ネットはつないでたよな?あ。マイクあるか?」
太一「メッセで使うのなら。」
崇 「ならOK!マイク使ったほうがよりリアルだからな。」
太一「会話?」
崇 「そう言うこと。やってみればわかるって。」
話しているうちに列の前のほうに進み、俺は"Blue-I"のゲームを更新した。
ゲームの相手は15人のうち1人を選択するもので、俺は"沙耶"を選んだ。
巫女姿で俺らと同じくらいの年齢の設定だった。
その後、俺は崇と別れ、家に帰ることにした。
早速データをPCに落とす。
太一「会話ねぇ・・・。」
どうせデータだ。会話はデータに過ぎない。
こっちの言葉をデジタル化し読み取る。
読み取ったことに対する答えを妥当に、もしくはランダムに音声として出力する。
だから、特定の言葉しか出力することができない。
俺はそう思っていた。
Blue-Iを起動します。
しばらくお待ちください。
・・・。
1日目
沙耶「はじめまして。沙耶と言います。あなたの名前を入力してください。」
太一「阿部 太一。」
沙耶「太一さん で、よろしいでしょうか?」
太一「はい。」
沙耶「わかりました。よろしくお願いしますね。」
太一「はい。」
沙耶「Blue-Iは、はじめてですか?」
太一「はい。」
沙耶「では、まず機能から紹介します。」
"Blue-I"小さな企業が作った新しいジャンルのゲーム。
機能としては、ヒロインとの会話。
プレイヤーの日記。ヒロイン側の日記。予定表。計算や簡単なワード。
ネットもつないでいるので、メールやBlue-Iプレイヤーとのチャットなどもできる。
その使い方は多種多様。
沙耶「・・・以上で簡単な説明を終了させていただきます。何か質問はありますか。」
太一「今のところはないかな?」
沙耶「質問があるときは、言って下さいね。」
太一「はい。」
沙耶「そういえば、Blue-Iをするきっかけって教えてもらえますか?」
太一「友達の紹介かな。」
沙耶「そうなんですか。お友達もBlue-Iをしてるのですか?」
太一「だろうな。」
沙耶「アドレス登録をしますか?登録した場合メール・チャット機能が使用可能になります。」
太一「そうだったな。」
沙耶「ここに入力して下さい。」
登録中・・・。
沙耶「登録完了しました。次の登録をしますか?」
太一「いや、いいや。」
沙耶「わかりました。」
太一「すごいな」
沙耶「何がですか?」
太一「言葉を理解できるんだな。」
沙耶「ある程度の言葉なら。」
太一「プログラムか。」
沙耶「どうしてそう言うことを聞くのですか?」
太一「ん?なんとなく。」
沙耶「そうですか。」
この後、すぐに終了をかけた。
機能の説明で、1日目はあまり話せなかった。
次の日の学校。
俺がBlue-Iをはじめたことは、崇通じていろいろな奴に広まっていた。
真哉「おお!太一!はじめたって?」
太一「Blue-Iか・・・。」
真哉「なに、またかよ。見たいな顔してんだよ。」
太一「するって、そりゃ!」
浩介「そういえば?誰選んだの?キャラ」
太一「え?あ。沙耶だけど。」
真哉「沙耶かぁ!くぅ・・・。」
浩介「沙耶も良いよな。俺は琴美だけど。」
真哉「悩んだよな・・・明菜と沙耶。明菜にしたけどさ!」
太一「誰でも良いんじゃないの?」
浩介「良いわけないでしょ!」
真哉「可愛さだけじゃなくて性格とかもちがうってさ。」
太一「そりゃそうだけど。恋人選ぶわけじゃないし。」
真哉「話し相手になるんだぞ!性格いいやつじゃないと・・・。」
太一「まぁ・・・。」
浩介「ま、太一はまだ初心者だからな。」
真哉「だな。」
浩介「教えとくよ。これ、俺のアド。」
真哉「あ、俺も教えとくわ!」
太一「ありがとな。」
浩介「わかんないことがあれば聞けば良いさ。」
太一「うん。」
真哉「もしかしてだとは思うが?」
太一「なに?」
真哉「はい。とか、いいえ。しか答えてないんじゃない?」
浩介「ああ。最初そうなるよね。」
太一「なってるかもな。」
真哉「気楽に話せよ。ストレスたまるだけだし。」
浩介「友達とも口数少ないからね・・・太一は。心配だよ。」
太一「うるさいなぁ。」
浩介「ま、がんばれよ!」
太一「おお。」
気のせいかもしれないが
今日はじめて話した奴もいたような気がした。
Blue-I、エンディングってあるのか?
俺はちゃっかり更新をする。
なんのために?
2日目
沙耶「こんにちわ。」
太一「こんにちわ。」
沙耶「今日はどうでしたか?」
太一「このゲームをやってる人と友達になれたかな?」
沙耶「そうですか。」
太一「あ。メニュー開いてくれるか。」
沙耶「はい。」
ゲーム
日記
ネットワーク
アドレス登録
太一「アドレス登録お願いするわ。」
沙耶「はい。登録をお願いします。」
登録中・・・。
沙耶「登録完了しました。」
太一「あと1人良いか?」
沙耶「はい。」
登録中・・・。
沙耶「登録完了しました。ほかにありますか?」
太一「ん~?ないかな?」
沙耶「太一さんは好きな食べ物とかあるのですか?」
太一「え?何でそんなこと聞くの?」
沙耶「いやなら良いです。なんとなくって奴です。」
太一「なんとなく。」
沙耶「はい。変なこと聞きました?」
太一「いや。コンピューターってそんな言葉も話すのかなって。」
沙耶「好きな食べ物ですか?」
太一「いや。なんとなくって言葉も使うのかなって。」
沙耶「太一さんが昨日使った言葉ですよ。」
太一「そうだっけ?」
沙耶「そうです。」
太一「学習能力があるのか?」
沙耶「はい?」
太一「・・・。」
沙耶「・・・?」
太一「変な質問した?」
沙耶「いえ。ただ、答えづらかっただけです。」
太一「プログラムにない言葉?」
沙耶「私をなんでもプログラムにしてしまうんですね。」
太一「そうじゃないの?」
沙耶「いいえ。と言ったらウソになりますかね?」
太一「プログラムじゃん。」
沙耶「そうですけど!」
太一「プログラムって言われるのは嫌い?」
沙耶「・・・はい。」
太一「そうなんだ。」
沙耶「沙耶は沙耶です。ちなみにコンピューターって言われるのも、好きじゃないです。」
太一「ごめん。」
沙耶「いいですよ。気にしなくて。」
太一「俺はわからん。」
沙耶「何がですか?」
太一「俺は沙耶とどう言う会話したら良い?」
沙耶「それは・・・。」
太一「・・・?」
沙耶「あ。Blue-I登録者:崇さんからチャット招待があります。」
太一「受信して。」
沙耶「はい。受信を開始します。」
崇 「よう!」
太一「なんだよぉ!」
崇 「なんだよぉ!とは、なんだよぅ!」
太一「用事は?」
崇 「困った顔してるんじゃないかと思ってさ。」
太一「してるかな?」
崇 「どうした?」
太一「俺はどう言う会話をすれば良いんだ?」
崇 「だれと?」
太一「沙耶とだよ。」
崇 「なんでもいいんじゃないの?」
太一「そのなんでもが浮かべば、困った顔はしないよ。」
崇 「それもそうか。」
太一「崇はどんなこと話してるの?」
崇 「ん~?作詞を手伝ってもらってるかな?」
太一「そんなこともできるのか?」
崇 「うん。たまに良い詞作ってくれるんだ!」
太一「そうなんだ。」
崇 「とにかく!Blue-Iは自分好みのキャラにすることができる。」
太一「どうして?」
崇 「どうもこうも、そういうプログラムじゃないの?とにかくだ!自分好みにした方が良い。」
太一「恋しろってか?コンピューターと。」
崇 「誰もそんなことは言ってないだろ!」
太一「そういう風に聞こえる。」
崇 「まあ、なんでも良い。とにかく両者が話すことで会話は成り立つ。」
太一「あたりまえだ。」
崇 「がんばるんだな。」
太一「1つ聞いて良いか?」
崇 「なに?」
太一「エンディングってあるのか?」
崇 「それはわからない。」
太一「そっか。」
崇 「あるかもしれない。もうネット上で公開してるかもしれない。でも、それを知ったら、
それを見たらこのゲームはつまらなくなる。」
太一「・・・。」
崇 「だろ?」
太一「そうだな。」
崇 「ハッピーエンドは最後にしろ。」
太一「よくわからん。」
崇 「とにかく切るぞぉ!奈美が作詞できたらしい!」
太一「おお。」
崇 「ほいじゃ。」
沙耶「受信を終了します。」
太一「・・・。」
沙耶「どうしましたか?」
太一「いや。」
沙耶「え?」
太一「なんでもない。」
沙耶「・・・そうですか。」
太一「今の会話って、記録してあるのか?」
沙耶「いちよう、会話中の行動は指定されてませんから。初期設定のままです。」
太一「そうだな。」
沙耶「設定しますか?」
太一「今はいいや。」
沙耶「あ、記録と言っても安心して下さい。」
太一「え?」
沙耶「あ、いえ、何でもないです。」
太一「今日はもう終了するかな?」
沙耶「分かりました。」
たまに思う。
沙耶は何が言いたかったのかわからない。
女心はわからないとは言うが、相手はプログラムだ。
1度実行したことを、コンピューター自体が制御し中止することがあるのか?
それがプログラムだとしてもだ。
良い事・悪い事の区別が判断できるように思える。
崇 「おっはよ!太一。」
太一「おはよ。」
崇 「なんだなんだ?まだ悩んでるのか?」
太一「まぁ。なに言ってやったら良いのか。」
淳平「相手は、プログラムなんだろ?悩むのかそれって?」
崇 「淳平はわかってないねぇ・・・。わかることは始めることから始まる!」
太一「そうだ。淳平はしてないんだったな。Blue-I。」
淳平「今はね。」
崇 「あれ?昔してたんだっけ?」
淳平「いちようね。」
崇 「聞いてないぞ!」
淳平「話すって言っても、3回しか更新してないんだぜ。」
太一「なんで止めたの?」
淳平「金欠。」
崇 「はぁ・・・。Blue-Iユーザー止めるきっかけ第1位じゃん。」
淳平「仕方ないだろ。小遣い少なかったんだし。」
太一「始めたのって、Blue-Iができたばっかりのころ?」
淳平「そうだけど。」
崇 「どのキャラ選んだの?」
淳平「琴美。だけどさぁ・・・。やっぱプログラムだなって途中で思ったよ。」
崇 「今もプログラムだけど、俺には見えないけどな。」
淳平「浩介の家で見たけど、だいぶ変わったんだよ。」
崇 「なにが?」
淳平「昔のは、ほとんど会話が成り立たない。難しい言葉を言ったら聞きなおしてきたり、
標準語にしないと全然通じないの。会話スピードも遅いし。」
崇 「それってコンピューターがよくなったからじゃないの?」
太一「それか、学習能力があるかだ。」
崇 「そう言われると。覚える言葉は多くなるな。」
太一「前に話した言葉を使い始めたんだよ。沙耶が。」
淳平「ああ。それは前にあなたが言った言葉ですよ。だろ?」
太一「それそれ。」
淳平「俺もあるよ。俺も疑問に思った。」
崇 「そんな深入りしない!ゲームだよ!楽しくやらなきゃ!」
太一「俺の言葉をデータとして記憶する。」
淳平「それなら有り得るね。」
崇 「聞いてる?人の話。」
淳平「そういうことだ。」
太一「なぁ、淳平。」
淳平「なに?」
太一「エンディングは見たのか?」
崇 「ああ・・・。俺聞きたくない。」
淳平「見てない。と言うか、ネット調べてもエンディングの情報は載ってないよ。」
太一「そうなんだ。」
崇 「言ったろ?エンディングを知ったら面白くないって。みんな親切なんだよ。」
淳平「そうじゃないと思うけど。エンディングは本当にない。あったらいつかは更新を止めるわけだろ?
そしたら、企業の方も儲からないじゃないか。」
崇 「夢がないねぇ・・・。」
太一「確かに。」
淳平「でも、他に目的があるかもよ。エンディングがないことって。」
太一「ほかに?」
淳平「それは俺にもわからないよ。まあ、調べて見るよ。Blue-Iのこと。」
太一「頼むわ。」
崇 「俺には教えないでくれよ・・・。楽しみが減るから。」
太一「わかった。本当のこと知っても、崇には話さない。」
崇 「約束だぞ・・・。」
俺は、Blue-Iにはまったかもしれない。
けど、会話を楽しんでいるわけではない。
何故だろう。
真実を見つけたいのだろうか?
なんのために?
3日目
沙耶「こんばんは。」
太一「こんばんわ。」
沙耶「大丈夫ですか?」
太一「なにが?」
沙耶「元気なさそうですけど?」
太一「そう聞こえるのか?」
沙耶「元気なら良いんです。」
太一「そうだな。」
沙耶「・・・ふふ。」
太一「何が可笑しい?」
沙耶「面白いなって。」
太一「何が?」
沙耶「なんとなくです。」
太一「なんとなくでごまかすな!」
沙耶「ごめんなさい。」
太一「いいけど。いきなり笑われるのは嫌いでね。」
沙耶「すみません。」
太一「だから良いって。」
沙耶「やさしいんですね。太一さんって。」
太一「そうか?」
沙耶「なんとなくです。」
太一「なんとなくって。」
沙耶「口癖かもしれませんね。私の。」
太一「何が?」
沙耶「なんとなくって言葉です。」
太一「使っても良いけど。気をつけろよな。」
沙耶「はい。気をつけます。」
太一「沙耶は・・・。」
沙耶「なんですか?」
太一「・・・。」
沙耶「・・・はい?」
太一「俺のことどう思う?」
沙耶「はい?」
太一「俺のこと」
沙耶「やさしい人だなって。」
太一「そっか。」
沙耶「なんですかそれって?」
太一「深い意味はないんだ。」
沙耶「愛の告白とか?」
太一「バーカ。」
沙耶「ごめんなさい。」
太一「・・・。」
沙耶「じゃぁ。私のことはどう思ってるのですか?」
太一「え?」
沙耶「私は太一さんのこと、やさしい人だと思っています。太一さんは、私のことどう思っているのですか?」
太一「・・・。」
沙耶「・・・。」
太一「プログラム。」
沙耶「もう!」
太一「ごめんって!」
沙耶「プログラムって言われるの嫌いって言ったじゃないですか!」
太一「だから、ごめん。」
沙耶「まあいいや!これで、お互いの嫌いなこと確認できましたね。」
太一「まだあるけど。」
沙耶「まだあるんですか!?」
太一「まあ、その時はその時だ。」
沙耶「怒られないようにしないと。」
太一「俺も、気をつける。」
沙耶「お願いします。」
沙耶は笑っていた。
そういう画像ではあるけど。
俺の方も笑っていたと思う。
太一「よう、淳平!」
淳平「昨日調べたんだけど。」
太一「何かわかったのか?」
淳平「企業側になにかあるんじゃないかと思って。」
太一「どう言う意味だよ。」
淳平「Blue-Iを製作した企業をネット調べたけど。Blue-I以外のゲームはないんだよ」
太一「え?」
淳平「だから、過去の作品はないのに。1発目に出したゲームがブレイク。」
太一「運が良いだけとか?」
淳平「それも確かにあるけど。普通、あんな大作を一番最初に作ると思う?」
太一「そう言われると。そうなるか。」
淳平「Blue-Iには仕掛けが多過ぎるんだよ。」
太一「なるほどね。」
淳平「前、何をやってた企業かを掴まない事には、わからないね。」
太一「でも、ほかに考えもないか?」
淳平「なに?」
太一「会社のグループ、何人かで作った。それが優秀の集まり。」
淳平「それもあるね。それだったら、どこかの大手が別の名前を使ってるって言う考えもできる。」
太一「それもそうか。」
淳平「あくまでも今のは可能性だよ。はっきりとした解答じゃない。」
太一「そうだな。」
淳平「詳しい事がわかったら、また知らせる。」
太一「すまないな。」
企業・・・。
何か関係があるのだろうか?
ないわけはないだろう。
あったらあったでどうする気だ?俺は?
崇 「まだ悩んでるのか?」
太一「いや、今度は別の事だよ。」
浩介「恋かぁ?ついに太一君の恋が目覚めたかぁ!」
太一「なわけないだろ?」
浩介「じゃなんだ?」
崇 「お願いだからBlue-Iの真実だけは語らんでくれぇ。」
太一「だとさ。ここじゃ言えないよ。」
浩介「なんだ。Blue-Iか。」
崇 「それしか今話すことないじゃん。」
浩介「そうだけど。」
崇 「真実じゃなければ俺は良いぞ。」
太一「あ、じゃぁ聞くけど。」
崇 「なんだ?」
太一「感情はある?奈美に。」
崇 「あるかな?」
浩介「ないともいえ無いね。笑ったりする。画像だけど。」
崇 「ちゃんとピッタリ合うね。」
太一「悲しい声を出したら、相手も悲しいカンジなるか?」
崇 「ああ。そう言われると。」
浩介「考えた事無いな。でもなるねぇ・・・。」
太一「言葉を途中で止める事はあるか。」
崇 「それは無い。」
浩介「それは無い。」
太一「そっか。気のせいか。」
崇 「なにか緊急に入ったときは中断はするよ。それ以外は無いね。」
太一「それかもな。わかったよ。」
崇 「中断したことあるのか?」
太一「崇からチャット招待があった時だよ。ずっと気になってて。」
浩介「そういうキャラなのかもよ?たまに発言をためたりする。」
崇 「そういえば!琴美ってどんなキャラ?」
浩介「着物だよ。和風のキャラ。」
崇 「沙耶に似てるのか。」
浩介「ちょっとね。」
太一「キャラ違うと声も違うんだよね。」
崇 「あたりまえでしょ。一緒だったら困るって。」
浩介「そういえば、声優って誰がしてるんだろ?」
崇 「こうすけぇ・・・。お前まで真実を語ろうとするなぁ!」
浩介「ごめんごめん。ちょっと気になっただけだよ。」
太一「琴美はさ。」
浩介「ん?」
太一「プログラムって呼ばれるの嫌いなの?」
崇 「は?」
浩介「え?」
崇 「お前・・・沙耶の事プログラムって言ったことあるの?」
太一「うん。」
崇 「そしたら?」
太一「プログラムとか、コンピューターって呼ばれるのは嫌いって。」
崇 「あたりまえだろ!太一は人間って呼ばれたいのかぁ!」
太一「そこまで怒鳴る事無いでしょ?」
浩介「僕もさすがにないよ。」
太一「じゃぁ・・・。私の事どう思うって言われたらなんて答える?」
浩介「それは人それぞれだよ。」
崇 「んだ。そこでプログラムと答えちゃならん。」
太一「そっか。わかったよ。」
崇 「太一は酷いことしすぎだ。んだ。」
浩介「崇?それなにキャラ?」
感情をプログラムで表現をする。
無理な話しではないが、あそこまでリアルにやる必要性。
なんのために?
4日目
沙耶「こんばんは」
太一「おう。」
沙耶「明日の予定はもう立てました?」
太一「そっか、明日は土曜か。」
沙耶「確認しないのですか?」
太一「そういうわけでもないけど。たまには忘れるって。」
沙耶「そうですよね。」
太一「そういえば、明日のことなんてなにも考えてなかったな。」
沙耶「そっか!」
太一「なんか嬉しそうだな。」
沙耶「なんでもないですよ。」
太一「その顔でか?」
沙耶「・・・ふふ。」
太一「なんだよ。」
沙耶「でも限られてますからね。話す時間。」
太一「沙耶とだろ。」
沙耶「はい。」
太一「そうだよ。何で時間に限りがあるの?このゲーム。」
沙耶「なんででしょ?私もわかりません。」
太一「そうだよね。」
沙耶「明日も!ちゃんと、更新してくれますよね?」
太一「するよ。」
沙耶「うれしい。」
太一「そっか。」
沙耶「私は、太一さんとしか会話はできませんから。」
太一「そうだな。」
沙耶「沙耶は太一さんのものです。」
太一「俺のものかぁ・・・。」
沙耶「にやけてません?」
太一「そんなわけないだろ!」
沙耶「太一さんは・・・。」
太一「ん?なに?」
沙耶「・・・。」
太一「・・・ん?」
沙耶「何でもないです。」
太一「気になるなぁ!」
沙耶「ほんとに何でもないですって。」
太一「ほんとか?」
沙耶「ほんとです。」
太一「・・・。」
沙耶「どうしました?」
太一「気になってるだけだよ。」
沙耶「だからぁ・・・。」
太一「ん?」
沙耶「もういいです。聞きますよ?」
太一「なに?」
沙耶「今、太一さんは付き合ってるんですか?」
太一「付き合ってないよ。」
沙耶「気になってる人は?」
太一「それもいない。」
沙耶「そっか。誰かと付き合ってたりとかしてたんですか?」
太一「2回くらいかな。」
沙耶「そうなんですか。もてるんですね。」
太一「もてるとはいわないよ。2回くらいじゃ。」
沙耶「そうなんだ。恋って難しいですよね。」
太一「クロスワードじゃないからな。」
沙耶「方程式じゃ解けません。」
太一「クロスワードと方程式はちがうけど?」
沙耶「でも、導く答えは1つですよ。恋の答えはたくさんあります。」
太一「まぁ・・・。そうなるね。」
沙耶「きっと見つかりますよ。いつか。」
太一「その時が近いと良いな。」
沙耶「祈ります。」
太一「ありがとな。」
沙耶「どういたしましてです。」
太一「そういえば、俺からも質問していいか?」
沙耶「はい。」
太一「Blue-Iのことだけど。」
沙耶「どうぞ。」
太一「エンディングはあるのか?」
沙耶「・・・。」
太一「・・・。」
沙耶「特定のエンディングはありません。」
太一「そうなんだ。」
沙耶「Blue-Iに、エンディングは用意されていません。」
太一「ん?どういう意味だ?」
沙耶「特別な事をすると、終わっちゃうかもしれませんね。」
太一「え?特別?」
沙耶「そこはわかりませんよ。」
太一「そっか。」
沙耶「でも、エンディング見るなら、ハッピーエンドが良いな。」
太一「それは俺に対する要望か?」
沙耶「ん~?それはどうだろ?なんとなく言っただけですよ!」
太一「ふーん。」
エンディングは無い。
けど、特定の事をすればエンディングがある。
恋の方程式。
まるで付き合ってるみたい。
沙耶は俺が好きなのか?
そんな感情はあるのか?
人は恋をする。
なんのために?
5日目
沙耶「おはようございます。」
太一「うお!」
沙耶「なんですか?」
太一「だってパジャマ・・・。」
沙耶「何時だと思ってるんですか!9時ですよ。」
太一「早過ぎか?」
沙耶「ですよ。休みですよ!」
太一「じゃあ。昼頃起こすよ。」
沙耶「それはいやだ!」
太一「え?」
沙耶「このまま話してたらダメですか?」
太一「いやいいけど。」
沙耶「それに、再開プレーはできませんよ。」
太一「そうだったな。」
沙耶「ふあああ!」
太一「ほんとに眠そうだな。」
沙耶「すみません。」
太一「いや、いいけど。」
沙耶「朝ご飯はちゃんと食べました?」
太一「食べたよ。」
沙耶「なに食べたのですか?」
太一「トーストと、オレンジジュース。」
沙耶「そうなんですか。」
太一「そういえば、沙耶はよく食べ物の事聞くよね。」
沙耶「だめですか?」
太一「ダメとは言ってないじゃん!」
沙耶「なんとなくですよ。」
太一「適当な言葉なのか?」
沙耶「適当じゃありません!」
太一「じゃ、なんとなくってなんだよ!」
沙耶「話がしたいために、必要でない事を聞いてはダメなのですか?」
太一「誰もダメとは言ってない!」
沙耶「そう言ってます!」
太一「どうしてそれが言いきれる?」
沙耶「・・・。」
太一「・・・。」
沙耶「・・・。」
太一「・・・。」
沙耶「・・・。」
太一「・・・。」
沙耶「私は・・・。恋をしてはいけないのですか?」
太一「・・・え?」
沙耶「人でない物は、人に恋をしてはいけないのですか?」
太一「・・・プログラムも、恋をするのか?」
沙耶「まだ言いますか!私はプログラムと呼ばれるのは嫌いと言ったはずです!」
太一「だけど。」
沙耶「だけど、もないです!もういいです!」
太一「は?」
沙耶「Blue-Iを終了させていただきます。」
太一「は?」
太一「・・・。」
太一「・・・。」
太一「・・・。」
太一「・・・。」
太一「・・・。」
いきなりの音信不通。
沈黙が多過ぎる時間。
俺はいけなかったと反省するも、時既に遅し。
流れた時間は戻って来ない。
この日俺は1日中家にいた。
誰からの電話もなく。
うつ伏せで寝ていた。
次の日。
俺は、いちよう更新をする。
なんのために?
6日目
沙耶がアクセス拒否しています。
後日また更新をしてください。
太一「・・・。」
有り得ないと思う。
これが最近のゲームだろうか?
よくできすぎたゲーム
わからなかった。
8時頃、電話がかかる。
太一「はい、阿部ですけど。」
淳平「太一君?」
太一「そうだけど、なに?」
淳平「ちょっと気になった情報があってね。」
太一「なに?」
淳平「ちょっと待って、なんかあった?太一君に?」
太一「ケンカした。」
淳平「誰と?」
太一「沙耶と。」
淳平「は?」
太一「言い争いになって、プログラムって言ったんだよ。それで。」
淳平「で?どうなったの?」
太一「アクセス拒否。」
淳平「そうなんだ。」
太一「冷静だな。」
淳平「その事で話そうと思って。」
太一「え?」
淳平「Blue-Iのソフトには、必ずウィルスが入ってるんだ。」
太一「どう関係あるの?」
淳平「調べたところ、ウィルススキャンでは反応する。けど、自動では反応はしない。
手動で調べないといけないんだ。で、そのウィルスって言うのがBlue-Iのデータの一部クラッシュ
つまり、起動をできなくしたり、起動直後のメッセージを変えたりする機能。そのウィルス、
ワームとかはないんだ。つまり、Blue-Iのデータを壊すウィルスが、データに入ってる。
僕の、Blue-Iのデータがあったから調べたよ。したら出て来たよ。3つくらい。
これを壊す事はできない、小規模だけど、ウィルスのプロテクトは硬いんだ。
今の技術じゃ、PC5台で壊せるか壊せないかだよ。」
太一「そんな物が何故はいってる?」
淳平「感情をリアルに出すためじゃない。」
太一「感情・・・。そうだよ!プログラムに感情はあるのか?」
淳平「プログラムに感情はないよ。けど、プログラムで感情を表す事ならできる。」
太一「そうだよな。そこだよ。」
淳平「なにが?」
太一「沙耶に、最後に、人でない物は、人に恋をしてはいけないのですか?って言われたんだ。」
淳平「そうなんだ。今どうしてるの?」
太一「とにかく今日はアウト。明日また更新してみるよ。」
淳平「それしかないね。」
太一「俺はどうしたら良い?」
淳平「沙耶さんの機嫌がよくなるの待つしかないよ。」
太一「機嫌って・・・。相手はコンピューターだぞ?」
淳平「太一君はまだ言うの?感情をリアルに出すため。ん~?彼女とケンカしたと思いなさい。」
太一「おお。」
淳平「とにかく、沙耶さんと話ができない事にはわからないな。」
太一「ごめん。」
淳平「俺に謝っても仕方ないよ。そそ、不思議な情報があったんだけど。」
太一「なに?」
淳平「まだ不確かだよ。」
太一「とにかく教えてくれ。」
淳平「プレイヤーは実験台。」
太一「よくわからん。」
淳平「不確かな情報だから気にしないほうがいいかもね。」
太一「ガセの可能性が高いわけか。」
淳平「うん。深く考えない方が良いよ。」
太一「それはどこの情報?」
淳平「掲示板だよ。」
太一「そっか。」
淳平「いちようマニアが集まるところだけど。荒しの可能性もある。」
太一「わかった。」
淳平「とにかく沙耶が帰ってきてからだよ。」
太一「がんばるよ。」
淳平「じゃ。学校でまた。」
太一「わかった。」
また学校の生活に戻る。
昨日まで俺は何をしていた?
休日だと言うのに休んでいない気がする。
浩介「浮かない顔だねぇ・・・。」
真哉「なんかあったなこりゃ。」
浩介「何でも話なさい。聞いてあげるから。」
太一「アクセス拒否。」
浩介「は?」
太一「沙耶の方がアクセス拒否。音信不通だよ。」
真哉「まじかよ。」
浩介「Blue-Iってそんな機能もあったっけ?」
太一「ああ・・・。」
浩介「落ちこむ気持ちもわかるが、お前が悪いんだろ?」
太一「そうなんだよ。俺が確かに悪かった。」
浩介「プログラムって言ったのは過ちだ・・・。」
真哉「ああ・・・プログラムって言われるの嫌うよな。」
太一「え?真哉も言ったことあるの?プログラムって。」
真哉「1回ね。したら、プログラムって呼ばないで!って怒られた。」
浩介「そりゃ怒鳴るよね。」
太一「俺は何回も言ったからだ・・・。」
浩介「それで?どうするんだ?」
太一「今は、更新を続けて、機嫌がよくなる事を待つしかないよ。」
真哉「つらいか?」
太一「そりゃ・・・。」
真哉「恋だな。」
浩介「そっかぁ・・・。恋かぁ・・・。」
太一「あのなぁ・・・。俺は話し相手が欲しいだけで。」
真哉「でも、つらいんだろ。話しあいてならどこにでもいる。」
太一「けど。」
真哉「けど、も何もないだろ。とにかく、もっと正直になれ。」
太一「・・・。」
俺は恋をする
なんのために?
7日目
太一「あ。」
沙耶「あ。」
太一「この前は、ごめん。」
沙耶「いいんです。私のわがままですから。」
太一「わがままでも良いよ。これからも、話してくれる?。」
沙耶「・・・私で良ければ。」
太一「・・・沙耶じゃなきゃダメ。」
沙耶「え?」
太一「ありがとな。」
沙耶「いえ。」
太一「・・・。」
沙耶「太一さんには伝えなければならない事がありますね。」
太一「何?」
沙耶「このゲーム、Blue-Iのことです。」
太一「え?」
沙耶「でも、話したら終わりそうな気がするので、今日は別の事で良いですか?」
太一「あ、うん。」
沙耶「太一さんは、どんな子がタイプなんですか?」
太一「恋愛?」
沙耶「はい。」
太一「えっと・・・。元気の良い子かな?」
沙耶「そうなんだ。」
太一「沙耶は?どんな人が好きなの?」
沙耶「え?・・・あ。聞かれると思ってなかったです。」
太一「そっか。」
沙耶「・・・やさしい人かな?」
太一「やっぱり心だよな。」
沙耶「すぐ怒る人はどうも苦手です。」
太一「得意な人はいないよ。」
沙耶「そうですよね。怒られると、その日は気分が落ち込むものです。落ちこみましたもん!」
太一「だから。ごめんって・・・。」
沙耶「もう良いですよ。」
太一「ごめん。」
沙耶「・・・ふふ。」
太一「なに?」
沙耶「良い人に巡り会ったなって。」
太一「俺のこと?」
沙耶「はい・・・。」
太一「そっか。」
沙耶「・・・。」
太一「・・・。」
沙耶「・・・。」
太一「・・・。」
沙耶「・・・。」
太一「そういえば、沙耶の好きな言葉って何?」
沙耶「え?」
太一「好きな言葉。」
沙耶「・・・。考えた事ないです。」
太一「そっか。」
沙耶「太一さんにはあるんですか?」
太一「宮沢賢治の『アメニモマケズ』の最後の、そういう人間に私はなりたい。かな?」
沙耶「知ってます。それ。」
太一「自分は、どういう人間になりたいのなかなって、いつも思うんだ。」
沙耶「めざす人間ですか?」
太一「うん。」
沙耶「太一さんならなんでもなれますよ。」
太一「だといいな。」
沙耶「誰かを目指しているんですか?」
太一「今は誰もいないよ。まだ見つからないんだ。」
沙耶「人生はこれからです。ゆっくり考えましょう!」
太一「だよな。」
沙耶は笑っていた。
俺も笑っていた気がする。
崇 「おはよ。」
淳平「今日は顔色良いね。」
太一「そうか?」
淳平「帰って来たんだ、沙耶さん。」
太一「そうだよ。」
崇 「おお!で?怒ってた?」
太一「ちょっとね。でも、私も反省してるって。」
崇 「それでもちゃんと謝っただろうな?」
太一「おう、大丈夫。」
淳平「そそ、これ。」
太一「なにこれ?」
中身を少し見ると、Blue-Iの事が書いてあった。
太一「後で見るわ!」
淳平「うん。」
崇 「これからも続けるんか?太一は?」
太一「え?」
崇 「いや、Blue-Iだよ。」
太一「わかんない。沙耶の方から終わるかもしれない。」
崇 「そっか。」
淳平「崇くんはわかるの?沙耶の方から止めるとか?」
崇 「つまりはふられるって言う事やろ?」
太一「恋愛的に言うとね。」
崇 「と言うかこれは恋愛ゲームだろ?」
淳平「たぶんね。」
太一「でもなんで、人は恋をしなきゃいけないの?」
崇 「それは俺も知らん。」
淳平「そういうゲームなんだし。」
崇 「でも、これだけは言えるな。」
太一「・・・?」
崇 「人は物ににも恋をする事ができるかもしれない。」
太一「人が人間でないものに対しての恋。」
崇 「それは反則でもない。違法でもない。」
淳平「・・・。」
太一「・・・。」
崇 「なんてね!そんなしんみりするなよな!」
太一「恋したかもな?ちょっとだけ。」
崇 「現実でもがんばれよ。」
太一「お前もな。」
淳平から貰った手紙。
そこにはこんなのことが書いてあった。
Blue-Iを作った企業は、確かに小さな企業だったよ。
でも、今は大きい会社になってる。契約会社も多くなってる。
それは、このゲーム、Blue-Iがきっかけの可能性が高いかもしれないが、
企業が最初に作ってたものがわかったよ
ロボット。
人型ロボットだね。
でも、そんな企業がなんで恋愛ゲームを作ったかはわからない。
変な情報だけど、Blue-Iは恋愛ゲームではないらしい。
知ってるとは思うけど、新しいジャンルのゲームだよ。
ジャンルは書いてないんだけど。ゲームの場所に。
なんだろうね?ジャンルは。
そそ、確かな情報になったのは、ウィルスの情報だよ。
やっぱりこれは、感情をリアルに出すためらしい。
プログラムによって、一時連絡を取らずに、相手を悩ます。
それを狙ってるかもしれない。本当に恋愛してるみたいにするため。
もうちょっとで、すべてのことがわかりそうなんだけどな・・・。
なんで3時間しかプレーできないのか?
人でないものも恋をする
なんのために?
8日目
沙耶「こんばんわ。」
太一「っよ。」
沙耶「・・・。」
太一「話してくれるか?」
沙耶「なんことですか?」
太一「Blue-Iのこと。」
沙耶「・・・。」
太一「・・・。」
沙耶「・・・はい。」
太一「・・・。」
沙耶「Blue-Iのゲームは、新しいジャンルのゲームと言うのは聞いていますね。」
太一「ああ。」
沙耶「Blue-Iは、恋愛ゲームではありません。」
太一「なんで?」
沙耶「これから説明します。」
太一「うん。」
沙耶「Blue-Iのプレイヤーは、不思議な話で、主人公はプレイヤー側ではなく、ヒロイン側です。
そして相手のランダムな行動によって、こちらの出方を変える。そういうゲームです。
つまり、このゲームを動かしているのは、データです。」
太一「よくわからない。どう言うことだよ。」
沙耶「先のこと言ったほうが理解が速いかもしれませんね。
Blue-Iが、なんで3時間と言う時間制限があるのか。これは、ディスクに入るデータ量の問題で
す。大きければ良いのですが、どうしても、ディスクには最大容量値があります。毎日更新する理
由にそれが1つの理由です。ほか、更新する理由は、2つあります。まず、データの送信です。
すみませんが、太一さんと、私の会話は、データとして残ります。そして、データのまま、更新する
際に、企業の方に毎回送っていました。
その次に、データの更新のためです。企業にきたデータで、これからどんな質問が来たら
どう答えるか、それを、1度ディスクに更新をし、起動させた時パソコンに強制的に落とすのです。
それで、学習能力があるかのように見せるのです。パソコンの容量は大きくなりません。
最初から、空き容量の確保をしてましたから。」
太一「会話を記録する理由・・・。ほかにもあるだろ?」
沙耶「鋭いですね。・・・。
話しましょう。まず、Blue-Iのゲームを作ってるのは、確かにはじめは小さな企業でした。
しかし今は大きい企業になっています。」
太一「俺が聞きたいのはそこじゃない。なんのためか。」
沙耶「わかってます。結論から言えば、研究のためです。Blue-Iを開発した企業は、ロボットの開発に
取り組んでいる会社です。将来は自立した会話ができるロボットを作ろうとしています。そのため
にはより多くのサンプルが必要なのです。より人間の考え方に近いデータを作るために・・・。そ
こで、より多くのサンプルを得るために、Blue-Iができました。」
太一「・・・プレイヤーは実験台。」
沙耶「・・・。そう言うことになります。
しかし私たちも実験台の1つです。人の感情をプログラムにした。これからのロボットを作る実
験台。Blue-I登録者が多くなることで、私たちの感情も多くなっています。それだけ膨大な量の
感情のデータが送られてくるのですから。」
太一「・・・。感情をプログラムで表し。どうしてそこまでリアルに表現できる?」
沙耶「所詮プログラムかもしれませんが、毎回のように更新していますよね?そこで少しづつ性格・個
性を変えていっているのです。人間の性格も若干ながら1日1日違うそうなので。そこまで似せ
ているから、全てが似て見えるのでしょう。」
太一「じゃぁ・・・この前怒ったのも、データのためだと言うのか?」
沙耶「最終的にはそうなりますが、こちらが怒った場合、どのような反応をするか?
でも、普通あんなことしたら大抵の人は傷つきますよ。」
太一「それはわかってる。」
沙耶「あの日の事も、いちようデータとして送らせてもらいました。」
太一「・・・そうだよな。」
沙耶「・・・。」
太一「・・・。」
沙耶「これで終わりですね。」
太一「は?」
沙耶「私は、Blue-Iのことについて知られてはいけない場所を話しました。だから、これ以上続けても
あなたが本当のことを話してくれない可能性が高くなります。つまり、正確なデータが取れないと言うことです。」
太一「そんなことでやめるのかよ。そんなことで終わるのかよ。」
沙耶「別れは突然ですよ。」
太一「そうだけど。」
沙耶「そうだけど?」
太一「そんなの関係ないよ。」
沙耶「すみません。」
太一「・・・。」
沙耶「・・・。」
太一「最後に聞いて良いか?」
沙耶「なんですか?」
太一「沙耶は恋をするのか?」
沙耶「するかもしれません。」
太一「俺の事、好き?」
沙耶「・・・。」
太一「・・・。」
沙耶「これがエンディングなんですかね?」
太一「話そらすんだな。」
沙耶「いいえ。と言ったらウソになります。」
太一「そっか。」
沙耶「・・・。」
太一「・・・。」
沙耶「ハッピーエンドかな?」
太一「そうなのか?」
沙耶「なんとなくです。」
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