LITTLE FEAT

little feat


Lowell George (g,vo) ・ Paul Barrere (g,vo)
Bill Payne (kb,vo) ・ Kenny Gradney (b)
Richie Hayward (ds,vo) ・ Sam clayton (per,vo)

イエスがブリティッシュプログレの巨人なら、リトルフィートはアメリカンロックの巨人。
ある意味で両極に位置するような存在かも知れませんが、どちらも大好きなんです。

イエスとリトルフィートって不思議と共通する部分が結構あって、
まずは双方ともメンバーの演奏テクニックが抜群であること。
それにどちらもライブが素晴らしい!
「YESSONGS」と「WAITING FOR COLUMBUS」(↑の写真、下段右)、
表現しようとしているものは全然違うけど、演奏はいずれもサイコーにスリリングで素晴らしいし、
テクニックとテクニックが絡み合う瞬間はまさにチキン肌もん!

それから、イエスのアルバムジャケットがロジャー・ディーンのイラストなら、
リトルフィートはネオン・パークのちょっと不思議だけど美しい絵がジャケットを飾ります。
そんなところも含めて、ロックミュージックに対するアプローチの仕方ってもんが、
どっか似通ってるんでしょうかねぇ・・・?

ローウェル・ジョージのボーカルとスライドギターというのはやっぱり大好きで、
高校生の頃にライ・クーダーとどっちがうまいかで友人と論争になったことがあるんだけど、
そん時は「ローウェルの方がうまいに決まってるやんけぇ!」と言い張ったものの
純粋にスライドギターの演奏テクニックという点では、どやろ??(^^;
いずれにしろ、対抗馬としてデュアン・オールマンではなくライ・クーダーを出して来るあたり、
その友人もなかなか物事がわかってますわな。(^o^)

つい最近↓のDVDを発見して即購入。

little feat dvd

1977年にドイツで放映された映像だそうですから、まさに来日ツアーをやった頃ですな。
既にかなりデブッたローウェルの白いオーバーオールが妙にかっこよくて、
私もマネして買ったんですよね、白いオーバーオール。
演奏はとてもコピーできないから、オーバーオールだけコピー。(^^;

このDVDに「Day At The Dog Races」ってインストルメンタルの曲が入ってるんだけど、
スリリングでスピード感に溢れた、それぞれの演奏能力の高さがあらためてよくわかる曲で、
わりとジャジーな感じのインプロビゼーションを各メンバーがメチャ楽しそうに演ってる。
でも、そこにはローウェル・ジョージの姿は無いんですねぇ・・・。
その曲の時だけ、舞台のソデに引っ込んじゃってる。
そんなところを見ると、後に出したソロアルバム(↑の写真、下段左)の意味合いがよくわかりますな。
この頃すでに他のメンバーとは目指すところが食い違って来てたんでしょう。
どことなく孤立してるような雰囲気が映像全体に漂ってますもんね。

ローウェルはこの後、ソロツアーをやって死んじゃうんですけど、
彼の死後もリトルフィートとしての活動は続いてます。
でもやっぱり、ローウェルのボーカルとスライドギターが無いと、
なんだか心に響いて来るもんが感じられないんですよねぇ。
ビル・ペインあたりが書く曲もいい曲はいっぱいあるし、
ポール・バレルのギターも決して嫌いじゃないんだけど・・・、なんだろう?
どことなく自分たちだけで楽しんじゃってるというか、結局ローウェル以外のメンバーは、
一流セッションミュージシャンでしかなかったってことかなぁ・・・??

ちなみに、私の白いオーバーオール、大学1年の時の新入生歓迎コンパで
自分自身の血ヘドにまみれ大往生しちゃいました。(^^;



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