れいんぼータウン

れいんぼータウン

Shy



誰モ私ニ近ヅカナイデ・・。
「大丈夫?」

オ願イ・・。近ヅカナイデ
「気分でも悪いの?」

私二喋リカケナイデ・・。
「保健室行ったほうがいいよ?」

ホットイテ・・。私ノコト何モ知ラナイクセニ。
「何で答えないの?」

シツコイ・・。
「何も答えないならもう行くからね。」

早ク消エテ。



「あの~、奈那美先輩居ます?」
「長太郎君!でもそんな奴知らない。」
「そんな奴って同じクラスでしょう。」
「そうだけど、あんなのクラスメイトとも言えないし、何にも知らない。」
「どうしてですか?」
「そんなことより一緒に遊ぼうよ!」
奈那美先輩が居ないと分かった俺は仕方なく教室を後にした・・・。
「跡部先輩・・・。奈那美先輩知りませんか?」
「今日は見てねぇな。なぁ樺地?」
「ウス。」
「そうですか・・。」
「なぁ長太郎・・。お前知ってんのか?」
「何のことですか?」
「奈那美が虐められてる事。」
俺はそんな事聞いたことがない・・。
「知りませんが・・。それは本当の事ですか?」
「あぁ。」
「分かりました。アリガトウございます。」
「それに、アイツは何度もカットをしてる。」
たった今気づいた・・・。
彼女が、奈那美先輩がいつも左腕にリストバンドをつけているのか。
どうして?って聞いたら泣いて教えてたくない。って言ったこと。
「ちょっと、奈那美先輩を探してきます。」
「あぁ、行ってやれ。」
「はい。」
それに、三年の先輩がアイツなんてクラスメイトとも思ってないってことの意味がやっと分かった・・。

「宍戸先輩・・・。奈那美先輩知りませんか?」
「知らねぇな。」
「そうですか。」
「どうかしたのか?」
「いえ・・・。」
「そうか・・・。」
保健室にも居ない・・・。

なら、中庭か?

「ジロー先輩。奈那美先輩知りませんか?」
「ううん。知らないよ~。」
「そうですか。」
「うん。じゃぁおやすみ~。」
中庭も違う・・・。

じゃぁ、図書室?
「あっ日吉。奈那美セ・・ン「知らない。」」
「あっそう・・・。」

どこだよ・・・。
屋上?

俺は走った。
途中、何度か先生に怒鳴られたけど、今はそんなこと言ってられない。

「奈那美先輩!」
「あっ、長太郎・・・。」
そこに居たの、フェンスの向こう側に居る奈那美先輩だった・・・。
「先輩!そんなところに居ては危ないですから、こっちに戻ってきてください!」
「先輩!そんなことはありません!」
「どうしてよ!長太郎だって私のこと分かってくれないくせに!」
「・・・。」
「ほらね。長太郎だって分かってないのよ。」
「先輩!お願いです!止めてください!」
「じゃぁ、私が何でこんなことしてるか分かる?」
「いじめが原因ですか?」
「そうよ!いじめよ!私はもういじめられ始めてから2年目よ!これまでに何度ここで殴らたことか・・・。」
「じゃぁ、なおさらダメです!」
「じゃぁ、聞くけど、何が原因だと思ってるのよ!」
「知りません。」
「貴方よ!」
「どういうことですか?」
「私が長太郎と仲がいいからって私を無視し始めて・・・。最後には呼び出されて、ここで顔を切られたわ・・・。 」
「そんな・・・。」
「もう、耐えられない・・・。サヨウナラ。」
「先輩!」
先輩は飛び降りた・・・。
そして俺は走った・・・。だが間に合わずに先輩は屋上から4階下の地面に叩きつけられた・・・。
「先輩!」
そこで俺の意識は途切れた・・・。

あれから数年たった・・・。
大好きだった先輩に思いを告げる事ができなかった。
そして、助ける事ができなかった・・・。
だから、少しでも思いを告げようと週1回はお墓参りをしている。
今日もその中の一日。

「先輩・・・。ゴメンなさい・・・。許してとは言いません。だけど、貴方が好きです。」

その一言を言い、掃除をして帰ろうとしたときに、跡部先輩がそこに立っていた。
「長太郎。」
「なんですか。」
「知ってるか?」
「何のことですか?」
「奈那美のことだ。」
「何のことですか?」
「アイツは死ぬまでずっと、「長太郎、アリガトウ、大好きだったよ。」って言ってたんだ。」
「先輩・・・。」
「今度指輪でも買ってやれ。」
「はい!」

「奈那美先輩・・・。俺も大好きです。でも、貴方の気持ちには負けていません。この気持ちは、好きより、愛してるの方がいいですね。
先輩・・・・。愛してます。」
「そうだな・・・。その言葉の方がいいのかもしれねぇな。それじゃぁ、俺様は行くぜ。じゃぁな、鳳。」
「はい・・・。ありがとうございます・・・。」

そのとき俺の隣には優しく微笑んだ奈那美先輩が居たように見えました・・・。

「奈那美先輩!」

奈那美先輩の名前を呼んだと同時に、先輩と同じぐらいの優しい風が俺を包んで、通り過ぎていった・・・・。








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