れいんぼータウン

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跡部景吾=ワタシノオウジサマ

跡部景吾=ワタシノオウジサマ



授業中にメールを送る。

それが日課。

相手はモチロン。

わが王子様。


2004/05/01 14:26
To:景吾
[件名]けごたんへ♪
――――――――
景吾大好き☆


   -END-



いつものようにメールを送る。

帰ってくる返事はいつも同じ。


2004/05/01 14:30
From:景吾
[件名]Re:けごたん
へ♪
――――――――
勉強しろ


   -END-



これを見て微笑むのも日課。

アホらしいメールでも必ず返してきてくれるのが跡部のいいところ。

授業も終わり、チャイムが鳴り響く。

もちろんすぐに教室を出る。

目的はモチロン彼氏・跡部 景吾。

その時、知らない男に話しかけられた。


「淺川さんだよね?」

「うん。何か用?」

「ちょっといい?」

「え?何?」


湿った布が口に当たる。

薬品のにおい。

一瞬のうちに力がぬけていく。


気がつくととある教室に来ていた。

辺りは夕日で照らされ、紅くうつる。


「・・・ちょっ・・なんで縛られてんの!?」

「ちょっと餌になってよ。」

「は?餌?食われるの?景吾にだったら食われてもいいけどね」

「・・・ラブラブなのは分かったからよ、跡部を呼び出せよ」

「なんで?」

「ムカツクからボコる」

「なっ・・最低!そんなんなら堂々と本人に言えばいいじゃない!」

「お前を人質にしねぇと動かなねぇだろ。アイツ。」

「ひどい人ね」

「うるせぇ。てめぇも殴られてぇのか?」

「殴れば?」

「おー、言うじゃねぇの」

「殴ってみなさいよ(景吾の綺麗な顔を殴るくらいなら私の顔を・・・)」

「お望み通り殴ってやるよ!!」


殴られそうになった瞬間。

教室のドアが勢いよく開いた。

そこに立っていたのは王子様、跡部 景吾だった。


「よぉ、そこで何やってんだよ?アーン?」

「・・・ちょうどいいところに来やがったな。跡部。」

「どうでもいいけどよ、 湊を放せ」

「ああ、放してやるよ。お前を殴ったらな」

「アーン?」

「覚悟しろよ、お坊ちゃま。」

「いいぜ。殴らせてやる。感謝しろよ」

「・・・ちょ・・待ってよ!何?殴るって・・・景吾・・やめてよ!そんなこと・・・」

「俺様が死ぬとでも思うか?」

「・・・でも・・・・・・」

「ごちゃごちゃ言ってんじゃねぇよ。まさか怖気づいたか?」

「まさか。殴らせてやろうじゃねぇの」

「やだ・・・・待って・・・・」


男の手が勢いよく跡部の頬にあたる。

跡部が倒れると同時に後ろにあった机とイスが倒れる。


「やめて・・も・・・見たくない・・」

「――― 湊を放せよ」

「もう1発な」

「・・・ふざけんな」


跡部のきれいなストレート。


「これでも放さねぇのか?アーン?もう1発くれてやろうか?」

「や・・結構です・・・・・!!」


男は走ってどこかへ行ってしまった。

2人きりになる。

夕日の紅が2人の影をうつしだす。

座り込み、泣く 湊。

頬から少し血を出した跡部。


「・・・・なんで・・」

「あ?」

「・・なんで殴っていいなんて言ったの?」

「決まってんだろ。ンなもん」

「何もしてないんだよ?景吾は・・・」


「大切なヤツを守って何が悪い」


「・・・・・・バカ景吾・・・大好きだぁ・・・・・・」

「お前ものこのこついていってんじゃねぇよ」

「何か変な薬みたいなのかがされて・・・記憶なくて・・・・」

「俺の 湊によくそんなことするぜ。あいつ等。」

「景吾、血・・バンソウコウ貼るからじっとしてて?」


ポケットからバンソウコウを取り出し、跡部の頬に貼る。

しばし見つめ合う。

そして 湊が跡部の頬に手をかける。


「痛そう・・・」

「こんなもん痛くねぇ」

「うそばっか」

「お前を傷つけられる方がよっぽど痛いぜ」

「クサイ。」

「うるせぇ・・・」


沈黙が続く。

紅でうつしだされた影は寄り添い、口づけを交わした。

その後、跡部が優しく抱きしめる。


「心配させんな。・・・お前がいねぇとダメなんだよ。バーカ」

「もう1回監禁されないかな・・・」

「別れるか」

「もう監禁なんて嫌です。」

「そんなこと言わなくてもいつでも会いに行ってやるよ」


もう1度、口づけ。



―――次の日から返ってくるメールの内容が変わった。


2004/05/02 13:50
To:景吾
[件名]けごたんへ♪
――――――――
景吾大好き☆


   -END-



いつものようにメールを送る。

帰ってくる返事は・・・。


2004/05/02 13:52
From:景吾
[件名]Re:けごたん
へ♪
――――――――
愛してるぜ


   -END-



跡 部 景 吾 = ワ タ シ ダ ケ ノ オ ウ ジ サ マ 。







fin....


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