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「タミフル効かないこともあるんですよね」「・・・」「リレンザは?」「効くと思います」 新型インフルエンザに備えて「残ったタミフルは保存しておくように」と外来で言っている毒多ぁですが、新聞を見ていたら・・・ 治療薬「タミフル」が効かないインフルエンザウイルスによる集団感染が、横浜市内で先月発生していたことが、同市衛生研究所の調査で分かった。 タミフル耐性ウイルスによる集団感染は、国内では初めてで、世界保健機関(WHO)に報告された。 耐性ウイルスが広がる中、新型インフルエンザが発生すれば、タミフルに耐性を持って流行する可能性があるため、別の治療薬を備蓄するなどの対策が必要になる。 今年はたいした流行もなく終わってしまったインフルエンザですが、欧州では、タミフル耐性のAソ連型インフルエンザが拡大しているようです。 タミフル耐性ウイルスの割合が最も多いのはノルウェーで、70%の高率で認められているようです。欧州18ヵ国では分離されたウイルスのうち14%にタミフルに強い耐性を示す遺伝子変異が検出されたということです。 いずれ日本にも拡大すれば(今のところ日本ではタミフル耐性ウィルスは1%程度)、タミフルではなく、リレンザ(吸入薬なので子供は使いにくい)を備蓄する必要があるかもしれません。リレンザは吸入薬です
2008年02月29日
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「掃除機買い換えようと思います」「代損は吸引力とデザインだけですね」「排気がクリーンなのは?」「オキシジェンです」 ダニ・ホコリ・アレルギーの家族から掃除機の相談を受けることがありますが、お金があるならば「オキシジェン」がお勧めです。 排気に出るホコリはゼロ、まるで空気清浄機です。花粉の時期に部屋を締め切ったままで掃除が出来るのが何よりの強みです。 TVCMで有名な「代損」は吸引力とデザインのみです。排気は「オキシジェン」に劣ります。 とりあえずは今の掃除機でガマンして、買い換えるならば少々無理をしても「オキシジェン」です。 えっ?、毒多ぁの家ですか?、セントラルクリーニングですので、掃除機は有りません。ホースだけ持って、部屋を移動、カチッと壁の穴に差し込んで、排気は縁の下から室外です。 もちろん、亀クリ開業の際は「オキシジェン」を辻安全食品様から購入の予定です(開業祝は無理かなぁ~辻社長様~)。アレルギーにはこれしかない!世界最高性能オキシジェンヽ(^o^)丿
2008年02月28日
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「エビとカニが昇格するね」「表示が義務になるんだね」 新聞を読んでいたら、エビとカニが昇格すると書いてありました・・・ 加工食品の食物アレルギー表示について、厚生労働省は、卵やそばなど5品目ある表示義務の対象に、エビとカニを追加する方針を決めた。27日に開く専門家による審議会にはかり、新年度に省令を改正する予定。 アレルギー物質の表示制度は2002年4月に開始。小麦、そば、卵、乳、落花生の品目をわずかでも含む場合、食品衛生法で表示が義務づけられた。違反すると罰金などの罰則規定がある。エビとカニは、大豆やゼラチン、イカなどと同様に、メーカーに表示を促す「推奨」対象の20品目に含まれていた。 厚労省研究班(班長=海老沢元宏・国立病院機構相模原病院)が2005年度、アレルギー患者約2300人を調べたところ、呼吸困難などショック症状が重かった食物は、義務対象の5品目に次ぐ6位がエビ、13位がカニと高かった。また違反事例のチェックに必要な両品目の検出技術も、保健所などで可能になったことから、厚労省は義務化を決めた。 義務化の実施時期は審議会で決めるが、準備ができたメーカーは順次、表示を始めるとみられる。 必ず表示する義務品目は7品目になりました「卵」「乳」「小麦」「そば」「落花生」「エビ」「カニ」。 表示が勧められる推奨品目20品目は18品目になります「あわび」「いか」「いくら」「オレンジ」「キウイフルーツ」「牛肉」「くるみ」「さけ」「さば」「大豆」「鶏肉」「豚肉」「まつたけ」「もも」「やまいも」「りんご」「ゼラチン」「バナナ」。 えっ?、毒多ぁですか?、エビは平常心ですが、カニは理性がなくなります。アレルゲンかしら?
2008年02月27日
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「次に食べたらどうなりますか?」「死にます」「そんな真面目な顔して言わなくっても・・・」「薬があります」「200万で売ります」 診療中に北里のORTのMさんから緊急メール!「『たけしの本当は怖い家庭の医学』のゲストのドクターが角田先生のようです!」 早速知り合いにメールを転送して、診療を早めに切り上げて自宅に戻り20時からTVを見てしまいました。 前半は普通の杉花粉症の話でD大のアレルギー科Dr.がゲストでしたが、後半は花粉による運動誘発性アナフィラキシーの話でした。 ゲストは!、出ました、アナフィラキシーの権威!、角田和彦先生(なぜか毒多ぁの同級生はみんな賢い)でした。 ゲストの川合俊一さんが、生鯖で5回アナフィラキシーを起こしたにもかかわらず「もう一度食べたらどうなりますか?」と聞いたら、角田先生はキッパリと「死にます!」、川合さんが「そんな真面目な顔して言わなくても」と不安そうな顔をしたら・・・ すかさず角田先生はポケットからショック時の救急に使用する「エピペン」を取り出しましたが、たけし院長は「今日は特別200万円で!」。 なかなか盛り上がりましたが、少しだけ疑問点がありました。 稲科花粉の共通抗原で「パン」は危険、ほかにもシラカバ花粉では「リンゴ」「イチゴ」「バナナ」「キウィ」「セロリ」が共通抗原という話をさらっとして終わりでした。 バリバリの菊アレルギーの角田先生が菊科花粉の共通抗原「バナナ」「メロン」「スイカ」に触れなかったのは怪しい。絶対にディレクターがカットしたに違いない。 今月17日に行われた東京マラソン(2万7500人参加)では、バナナ6万本、レーズン40万粒、アンパンとクリームパン2万個ずつ、人形焼6000個が用意されました。やっぱりスポンサーへの配慮かしら? それと、たけし院長はペンキ屋のご子息で小児喘息の既往があるようですが、あのたけし院長の「チック症状」を角田先生が見逃すはずがない!、絶対にCSの話題をディレクターがカットしたに違いない。角田先生また出てねヽ(^o^)丿 えっ!、どうして「死にます」なんて言ったかって?、悪意に満ちた毒多ぁと違って角田先生は超ハイレベルの善意の医師です。善意100%で何でもはっきりとアドバイスします。
2008年02月26日
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「BCGが個別接種になります」「・・・」「MRの3期と4期があります」「・・・」 20時から、保健センターで「平成19年度予防接種連絡会議」がありましたので、亀クリ設計図会議を抜け出して出席しました。 集団接種だったBCGが個別接種になり、MR第1期、第2期の他に、第3期:中学1年生、第4期:高校3年生に相当する年齢のもの(ただし、麻しんおよび風しんに既に罹患した者及びそれぞれのワクチンを2回接種した者を除く)、が加わりました。 出席した、ただでさえ過重労働の小児科医達は、さらに仕事が増えることになり、まるでお通夜のような、重苦しい会議でした。 健診や予防接種は、必要とはわかっていても、あまりやりたくないのが小児科医の本音です(あまり多いと本来の診療に支障をきたします・・・)。
2008年02月25日
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「開業するんですか?」「順調に行けば7月頃です」「近くでしょうか?」「日赤の前のローソンの2階です」 昨年末に、突然開業の話が持ち上がり、高山市名田町のビルの2階で開業することが決まりました。 とんとん拍子で話が進み、あっという間に地鎮祭です。 17年間高山で小児科24時間診療を続けていた毒多ぁの実績を評価してくださった皆様からの「激務の小児科勤務医はもう無理なので、余生をのんびりと飛騨で過ごしてください」というプレゼントです。 これからは、ごくごく普通の医者ですヽ(^o^)丿 えっ?、名前ですか?、知らないうちに「亀山クリニック」になっておりました。
2008年02月24日
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「微熱が続いています」「マイコ抗体(+)です」「だるくて頭痛と吐き気もあります」「肝炎ですね」 先月から微熱と倦怠感のある10才の男の子(IgE:217、ダニ4、HD4、蛾3、ユスリカ成虫2、ヤブカ1、ヨモギ1)。頭痛と吐き気を訴えて受診しましたが、鼻粘膜と咽頭扁桃の発赤を認めましたので、血液検査をしたら、イムノカードマイコプラズマ抗体(+)、GPT:113、と上昇しており、マイコプラズマ肝炎が疑われました。 抗生剤内服と安静で、1週間ほどでGPT:113→27と、正常値に回復しました。若いと復活するのも早いね。 肺炎マイコプラズマは、肺炎以外の多彩な症状を現します。ここ1年ほどでも、中耳炎多数、扁桃炎多数、蕁麻疹または紅斑多数、嘔吐下痢多数、熱性痙攣数名、心膜炎1名、肝炎1名、受診しております。 たいていはミノマイシンかクラリスくらいで改善しておりますが、40℃1週間続いて3回点滴に来た児が4名居ります。何回か肺炎を繰り返した児も居ります。抗生剤よりは、最後は自力、みたいな病原体です。
2008年02月23日
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「知り合いじゃなかったの?」「顔が変わって・・・」「ステロイド塗りすぎて顔崩れてたからね」 小児期にもアトピーがあった25才の男性(IgE:460、ブドウ球菌2、カビ1、HD1)。1年前から体がカサカサ、半年前から頭と顔がガサガサジクジクしておりましたが、近医で何の検査も指導もなくステロイドを塗りまくっておりました。 どうしようもなくなって毒多ぁを受診しましたが、受付嬢のお知り合いでした。 診察所見では、鼻粘膜と咽頭扁桃が真っ赤に腫れて、顔全体カビだらけ、一部びらん熱傷状態で皮下膿瘍まで出来てバイキンだらけでした。 溶連菌迅速検査をしたら(+)でしたが、おそらく半年前からずっと皮膚感染症を繰り返しているにもかかわらずステロイド漬けにして、知り合いの当院受付嬢ですら誰だかわからないほど顔が崩れてしまったのでした。 ステロイドは主作用は消炎(赤みただれを抑える)ですが、副作用は免疫抑制剤(カビ・バイキンを増やす)です。長期連用をすると皮膚感染症が悪化します。恐い恐い(>
2008年02月22日
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「2種混合を受けたら真っ赤に腫れました」「以前3種混合では腫れましたか?」「大丈夫でした」「溶連菌(+)です」 鼻炎と扁桃腺で時々受診する12才の男の子(IgE:450、蛾3)。2日前に近くの内科で2種混合(DT)ワクチンを接種したら、腕が真っ赤に腫れたとして受診しました。 右上腕部が12cm×8cmの大きさにポンポンに腫れておりました(飛騨ではパンパンとは言わない)。 鼓膜発赤を認め、鼻粘膜と咽頭扁桃が真っ赤に腫れておりましたので、溶連菌迅速検査をしたら(+)でした。 2種混合ワクチン(沈降ジフテリア破傷風混合トキソイド)はジフテリア菌(Park-Williams No.8株)および破傷風菌(Harvard株)を個別に培養後除菌ろ過して得られた各毒素液を精製濃縮し、かつ、ホルマリンを加えて無毒化したトキソイド原液を混合し、さらにアジュバント(免疫増強剤)としてアルミニウム塩を加えて、調製した不活化ワクチンです。 中に入っている添加物は3種混合とほぼ同様ですが、以前3種混合では大丈夫だったとのことです。 どうやら、溶連菌感染で体調が悪いところに、ろくに診察もせずに注射を打って、ダブルパンチだったようです。 そういえばちょうど1年前にインフルエンザにかかって神経症状が出た(呂律が回らなくなった)ことがありました。絶対にCSありそうです。 いずれ金属アレルギーの検査(パッチテスト)をさせていただく予定です。
2008年02月21日
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「卵で眼が真っ赤になりました」「卵除去中でしたよね」「インフルエンザの検査してください」「溶連菌検査のほうがいいと思うけど・・・」 給食で卵除去中の7才の男の子(IgE:70、小麦2、卵白2、オボムコイド2、牛乳1)。2日前から咽頭痛と咳嗽を訴えて受診しましたが、卵を食べたら眼が真っ赤に腫れたそうです(給食では除去中!でも家では食べても大丈夫とのこと!?)。 鼻粘膜と扁桃腺が赤く腫れておりましたので、溶連菌検査をお勧めいたしましたが、強い要望により、インフルエンザ検査をさせていただきました(37.2℃もちろん陰性)。 毎日、溶連菌で、蕁麻疹・紅斑・アトピーの悪化した児がたくさん来ますので、いつも大丈夫な卵よりは溶連菌(あるいはマイコ)による感染性の蕁麻疹が疑われましたが、弱気な御用聞き外来の毒多ぁには、拒否する精神力はありません。 ふだん除去せずに給食だけ除去!、毒多ぁの見解は無視してインフルエンザ検査!、押しの強いS気味の母も、少しMの毒多ぁ(サイズはL)にはそれほど苦痛ではありません。
2008年02月20日
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「マコモを飲んだから出たんでしょうか?」「歯の治療でしょう」「親切そうな歯医者さんでしたけれど・・・」「親切でも無能な歯科医は良くありませんよ」「アマルガムとパラジウムと・・・」「金属よりもバカ歯科医の除去が必要です」 5才頃からアトピー性皮膚炎の30才の男性(IgE:1180、ダニ5、HD5、杉3、エビ1、カビ1)。3ヵ月前からマコモ浴を始めましたが、歯科治療後皮膚炎が悪化して、(原因を除去せずに)マコモ飲用したらさらに症状が悪化しました。 当科を受診したので、パッチテストをしたら、クロム(++)、パラジウム(+)、コバルト(+)、コールタール(+)、金(?+)でした。 今かかっている歯科医に問い合わせてもらったら、アマルガムとパラジウムと金と銀が使われていたそうです。 いまどき「アマルガム」なんて信じられません。アマルガムは水銀合金です(銀・スズ、あるいは銅や亜鉛なども含む)。水銀合金を口の中に平気で使う歯科医は危険です。たいていは50~60代以上の無知無能な老歯科医に多いようです。 アレルギー体質の人が歯科受診の際には、いまどきの、きちんとした、金属アレルギーの知識を持った若手歯科医を選ぶ必要があります。 えっ!?、結局どうしたのかって?、すぐにまともな別の歯科医を受診していただいて、金属除去、レジンに替えていただきました。
2008年02月19日
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「どこに避難してたの?」「自動車学校で合宿」「大丈夫だった?」「自宅で久しぶりにマコモ入ったらまた出てきちゃった」「この食事じゃしょうがないよね」 金属アレルギーと化学物質過敏症(CS)で皮膚がドロドロだった湘南寒ガールさん。 皮膚炎は歯の金属除去とマコモ風呂入浴ですっかり綺麗になっておりましたが、昨年自宅の改築の話が持ち上がった際に、化学物質からの避難先を探しておりましたが、当クリニックの入院を院長に断られ、その後伊豆やら猪苗代やらあちこちのCS避難施設を探していたようですが、どうやら自動車運転免許取得合宿に避難先を求めていたようです。 無事免許は取得できたようですが、合宿所の食事が「真っ赤なウィンナー」「極彩色の漬物」など、CSにとっては耐えがたい食事だったようです(その時は食べても症状が出なかった)。 久しぶりに自宅に戻ってマコモ浴をしたら、皮膚が痒くなって、家族からマコモには入らないほうが良いのではといわれましたが、しばらく続けたら、合宿所の毒が抜けたのか、また綺麗になったそうです。 ここ1年ほどで、毒多ぁの外来でマコモ風呂を開始した4名の患者さん(重症ステロイド皮膚症アトピー女児2名、重症化学物質過敏症+金属アレルギー性の成人女性2名)は、すっかり良くなって、まったく外来には来なくなりました。 毒多ぁも一応医者なので、保険診療の範囲内で治癒を目指したいのですが、汚染が重症でどうしようもなくなって最終兵器のマコモに頼らざるを得なくなる患者さんがますます増えているのは、医者として残念でなりません。運転免許合宿のご飯のおかずはすごい色53歳の誕生日はカシミヤマフラーとBARBAPAPAのアロマ芳香器ゲット
2008年02月18日
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「郡上でワールドカップだって」「ドーピングなんて小児科には関係ないよね」 郡上市長(大会実行委員長)から「イビデンスペシャルNOKIAスノーボードFISワールドカップ2008GIFU/GUJO大会の開催について(ドーピング関連のお願い)」という文書が回って来ました。 春寒の候、貴職にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。 さて、来る2月22日から24日にかけて、郡上市“高鷲スノーパーク”を会場に、世界最高峰のスノーボード競技会であるスノーボードFISワールドカップを開催させていただきます。 この大会には、世界24ヵ国から約360名の選手の参加をいただきますが、その宿泊地は、高山市内のホテルで、滞在期間は、2月18日から24日までの1週間を予定しております。 つきましては、本大会参加選手が高山市内の医療機関を受診することが想定されますので、誠に恐縮ながら、下記の事項について、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。1.ドーピングにかかわる禁止医薬品に関して、特段のご配慮をお願い申し上げます。2.使用可能な応急・救急医薬品リストと禁止対象薬剤のリストを同封しますのでご参考にしてください。3.禁止対象薬剤を使用される場合やご不明な点は、実行委員会医療救護班担当医師までご連絡ください。 添付文書は財団法人日本体育協会アンチ・ドーピング部会の「2007年禁止リスト ドーピング検査Q&A」「使用可能薬リスト」、2008GIFU/GUJO大会の【使用可能な応急・救急医薬品リスト】でした。 毒多ぁには関係なさそうです。
2008年02月17日
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「一昨日の弁当にあたりました」「今朝の新聞のアレですか・・・」「点滴しましょうか?」「食中毒の薬だけでいいです」 今朝の中日新聞に、バレンタイン食中毒の記事が載っておりました・・・ 県によると14日昼に同店の弁当を食べた19グループ58人のうち高山市内の男女33人(22-59歳)が下痢や嘔吐などの症状を訴え、他の11人が医療機関で受診した。 その33名のうちの1名が毒多ぁの外来を受診いたしましたが、便培養では病原性大腸菌(O-74)と黄色ブドウ球菌を検出いたしました。 毎日のように胃腸カゼが受診しますが、それに隠れて食中毒が来ます。 ここ1ヵ月ほどで外来を受診した比較的重症の感染性胃腸炎52名の便培養でも、陰性11名、病原性大腸菌14名(O-1,O-6,O-15,O-25,O-74,O-86a,O-91,O-121,O-126,O-128,O-146,O-164)、黄色ブドウ球菌3名、MRSA1名、サルモネラO4、などが検出されました。 冬でも胃腸カゼに隠れて食中毒はたくさん来ます。恐い恐い。
2008年02月16日
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「先月から胃腸カゼ4回目です」「下痢はないんですか?」「毎回吐くだけです」「鼻粘膜と扁桃腺真っ赤です」「胃腸カゼじゃないんですか?」「溶連菌(+)です」 昨夜から4回吐いている2才の男の子(たまたま実家に帰ってきて受診)。腹部所見に乏しく、下痢もなく、鼻粘膜と扁桃腺が真っ赤に腫れておりましたので、溶連菌検査をしたら(+)でした。 よくよく聞いたら、年始からこれまでに3回同じような嘔吐があり(下痢なし)、近医を受診したら、ろくに診察もせず、毎回「胃腸カゼ」の診断で整腸剤だけ出されていたそうです(もちろん溶連菌検査はなし)。 溶連菌感染症で嘔吐などの腹部症状はよくあることです。胃腸カゼと思い込んでいると見逃すことがありますので、注意が必要です。 毒多ぁも、開業したら、不採算な溶連菌検査などせずに、全部カゼ(流れ作業)で済ませようと思います。商売商売ヽ(^o^)丿
2008年02月15日
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「毒多ぁにはお煎餅のおみやげ!」「甘いものは苦手です(^^)v」 毎年バレンタインにはいろいろ貰いますが、フェアトレード・チョコレートを知っている人は少ないようです。 カカオ豆は、価格変動が激しく、コーヒー豆とともに投機・搾取の対象(不公正貿易)になっておりますが、スイスのフェアトレード団体「クラロ」は、公正な貿易で、搾取されることも、児童労働もなく、生産者が正当な支払いを受けられる、フェアトレード・チョコレートを生産販売しております。 1960年代のボリビア北部のアルト・ベニ地方のカカオ栽培の農民たちは、搾取に苦しんでおりましたが、70年代から立ち上がり、途上国で初の協同組合「エル・セイボ」を結成しました。現在は公正な価格で「クラロ」に輸出しております。 1980年代のフィリピンのネグロス島では、砂糖価格の暴落により飢えに苦しみ、生活はアメリカへの白砂糖の輸出に頼っておりましたが、経済的自立のため、ヨーロッパのフェアトレード組織の支援を得て伝統的なマスコバド糖(サトウキビの絞り汁を煮詰めただけのピュアな黒砂糖でオーガニックチョコに使用)の生産を復活させました。 パラグアイからは白砂糖が農業協同組合「オティサ」から。 ブラジルからはカシューナッツが「コーペルカジュ」から。 南アフリカからはレーズンが「SAD」から。フェアトレードによってスイスの「クラロ」に適正価格で輸入されております。 今日の収穫は「えび煎餅」「お酒」「チョコ」などでした。また肥りそうっ、てもう肥ってる。フェアトレード・チョコレートバレンタインの収穫
2008年02月14日
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「年始からアトピーが悪化しました」「鼻粘膜も扁桃腺も真っ赤に腫れてますね」「5大アレルゲン完全除去してます」「溶連菌(+)です」 豊橋から受診した1才10ヶ月の女の子(IgE:106、RASTすべて0)。 生後6ヵ月からアトピー性皮膚炎があり、4大アレルゲン(卵・牛乳・大豆・小麦)除去で改善し、生後9ヵ月から米も除去してさらにきれいになったそうですが、年始から耳と首と関節部が悪化してよくならないとして受診しました。 見た感じAD+皮膚感染症(首と関節部のガサガサ色素沈着はカビ、一部発赤びらんは細菌感染)のようでしたが、鼻粘膜と扁桃腺が真っ赤に腫大しておりましたので、溶連菌迅速診断をしたら(+)でした。 一応抗生剤内服(フロモックス)と、殺菌消毒(強酸性水、イソジン液)をお勧めいたしましたが、念のために抗真菌剤外用(ニゾラール)と抗生剤外用(ゲンタシン、テラマイシン)、毒多ぁ謹製ラベンダー軟膏も試していただくこととしました。 その後どうなったかは聞いておりませんが、結構体は小柄で痩せておりました。5大アレルゲン完全除去!。アトピー新患5人も来て、何を食べているか聞くのを忘れてしまいましたが、厳重に制限しても、溶連菌のスーパー抗原が相手では勝てません。名古屋からは無化調かっぱえびせんが届きました原材料など表示!さすが先進国!味の素は入っておりません!
2008年02月13日
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「インタール内服したら下痢になりました」「正常に戻りましたね」「インタールは続けても大丈夫ですか?」「母乳は何回ですか?」「10回です」「便は?」「黒くないし臭くないです」 先日貧血のインクレミンシロップで便が黒くなった8ヵ月のアトピー児(IgE:85、卵白2、牛乳2、Hb9.5、MCV73、Fe27、UIBC319)のお母さん。 インタールを内服したら下痢が続くが大丈夫かと不安になり電話をしてきました。よくよく聞いたら、それまでは黒色有形便が1日1回で悪臭があったそうです。 インタール内服後は泥状便が8回(母乳は10回)で、色も黒くなく、悪臭もなくなったそうです。 人間には胃大腸反射という自律神経反射が備わっております。 胃に物が入ると副交感神経の反射で腸が動き出して便意を催して出たらスッキリするのが自然な反射です。したがって、3回食べたら3回トイレに行きたくなるのが自然です。 しかし、現代人は忙しいのと腸内腐敗がありますので、1日1回タメウンチで正常と勘違いしているのです。 乳児は10回授乳したら10回泥状便が出るのが正常です。1日1回有形便で悪臭があるのは完全に便秘で腸内腐敗です。 インタールは食前に内服すると腸管のアレルギーを抑え、腸の穴を塞いで食物アレルゲン(十分に消化されていない大きな蛋白)はカットして、十分に消化された栄養分(アミノ酸)は吸収し、そのうえ99%便に出てしまうという優れものですので、インタールを内服して明らかに便の調子が良いということは、腸の粘膜は真っ赤にただれて穴だらけで、母乳はアレルゲンだらけということです。 便秘や腸にトラブルのある児は、たいていが食物アレルギー(腸管アレルギー)で、食物除去とインタールが有効です。
2008年02月12日
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「診てください」「病棟Nsに御伺いを立てます」「どうでしたか?」「点滴手伝ってくれるそうです」 頭が壊れて、そろそろクリニックに不要となった毒多ぁは、時間外診療は受けておりませんが(もともと救急病院ではない)、それでも来てしまう患者さんも居ります。 診るだけならともかく、点滴というと毒多ぁ1人ではできませんので、夜勤の病棟スタッフの顔色を伺ってから考えなければなりません。 昨夜から38℃の熱のある4才の男の子(IgE:700、ダニ5、HD5、エビ4、牛乳3、杉3、胡麻3、卵白3、ソバ2、サケ2、タラ2.、大豆1、小麦1、鶏肉1)。 鼻粘膜と扁桃腺が真っ赤に腫れて、迅速診断ではインフルエンザ(-)でしたが、悪寒戦慄が強く、39.7℃と熱がさらに上昇して来ましたので、病棟Nsに電話したらOKのご返事でしたので、運良く点滴を手伝っていただけました。 イムノカードマイコプラズマ抗体(+)でしたので、抗生剤(MINO)点滴をしたら、元気になって帰宅しました。 毎日、インフルエンザとマイコと溶連菌が入り乱れて受診します。あんまり検査ばっかりしてると、また保険から何か言われそうです。 それに、毒多ぁの頭もすでに壊れてますので、診療は5分、時間外はお断りできる意志の強い商売人に変身を目指さないと、長生きはできそうもありません。
2008年02月11日
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「今朝救急受診したら検査を断られました」「???」「検査して陽性でも処方できないからって」「解熱剤だけ?」 昨夜から39℃の発熱のあるアトピー・喘息の6才の男の子(IgE:388、ダニ5、HD5、杉2、犬2、サケ2、アジ1、カレイ1、バナナ1、卵白1、マグロ1、タラ1)。今朝、総合病院の救急外来を受診したら、インフルエンザの検査を断られ坐剤のみ処方されたそうです。その理由が「インフルエンザが陽性になっても薬は出せないから」。意味不明です。 昨日3才の妹・喘息(IgE:196、ダニ5、HD5)がマイコプラズマ感染症による呼吸困難で毒多ぁが点滴をしたばかりでしたので、不安になって毒多ぁのパソコンにメールをしてきました(どうしてアドレスを知ったかは不明)。 日曜日恒例のカルテ整理が終わって、帰宅したばかりでしたが、もう一度戻って休日診療をいたしました。 鼻粘膜と咽頭扁桃が軽度の発赤でしたが、念のためにインフルエンザの検査をしたらA型(+)でしたので、もちろんタミフルを処方いたしました(いつもは診察を拒否するのに点滴と鼻の検査とどちらがいい?と強く聞いたらおとなしく検査させてくれた!)。 えっ?、妹はマイコだけでインフルエンザはどうだったのかって?昨日の点滴ですっかり元気になって、今のところインフルエンザの発症はないようです。
2008年02月10日
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「貧血の薬で便が黒くなりました」「腸管アレルギーによる吸収不全です」「先月からアトピーも出始めました」「食物アレルギーで皮膚も腸も真っ赤でしょうね」 3週間ほど前からアトピー性皮膚炎の出始めた生後8ヵ月の男の子。アンダームを塗っても良くならないとして当科を受診いたしました。 鼻粘膜も扁桃腺も真っ赤に腫れていたので咽頭培養をしたらインフルエンザ桿菌を認めましたが、両親ともに花粉症(1型アレルギー:アトピー)で、母親が扁桃腺摘除の既往(胸腺リンパ体質)がありました(妊娠中も授乳中も食事は全く気にせず)。 よくよく聞いたら、3ヵ月前にヘルパンギーナで近医を受診した際に貧血(Hb8.6)を指摘されてからずっと茶色の鉄剤(インクレミンシロップ)を内服しているのに貧血が改善していない(Hb8.6→Hb9.1→Hb8.6)とのことでした。 アトピーの児は、皮膚だけが真っ赤なわけではありません。鼻粘膜も扁桃腺も気道粘膜も内臓も腸粘膜も真っ赤です。中からきれいにしなければ、外側だけアンダームを塗っても治るはずはありません。 アトピー(食物アレルギー)の児に貧血が多いのは、腸粘膜での(炎症による)鉄などの吸収不全によります。 鉄剤を内服しても素通りして便が真っ黒になりますが、鉄剤を飲まなくても食物アレルギー(腸管アレルギー)が良くなれば、貧血(消化吸収不全)は自然に治ります。 血液検査ではIgE:85、卵白2、牛乳2、Hb9.5、MCV73、Fe27、UIBC319でしたので、除去食+インタール内服を続けていただくこととしました。
2008年02月09日
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「見なくても診てくれるんですよね」「自分で採取してください」 2週間前から鼻汁・咳嗽・帯下のある30才の女性(IgE:300、イネ科3、ダニ1)。毒多ぁのブログで「見ないでも診てくれる」というのを発見して、帯下の細菌培養検査を希望されて受診いたしました。 鼻粘膜の腫脹充血と鼓膜の発赤を認めましたので、上気道感染に伴うものとして、抗生剤内服をお勧めいたしましたが、検査だけご希望でしたので、自分で細菌培養検査を採ってもらいました(インフルエンザ桿菌+2、コアグラーゼ陰性ブドウ球菌+2、黄色ブドウ球菌+1検出)。 もう一人、10日前から帯下と陰部掻痒を認める10才の女の子(IgE:13、RASTすべて0)も受診しましたが、やはり「見ないで診て欲しい」ようでしたので、母親に膣分泌物を採取していただきました。 咽頭扁桃および鼻粘膜の腫脹充血と鼓膜発赤を認めましたので、抗生剤を処方して内服していただきました(すぐに改善)。 細菌培養検査では、腸球菌+2、大腸菌+1、は女の子だからしょうがないとしても、カンジダ+1を認めましたので、よくよく聞いたら、年始から餅を多量に食べていたそうです。 腸内のカビを増やす食べ物は、カビ食品(イースト菌=ビール酵母、カビチーズ、ケフィアなど)と、甘いものと餅です(イーストコネクション)。 えっ?、見なくても診たことになるのかって?、医師法では無診察診療は禁止されておりますが、保険からの指導では、顔を合わせただけで診察(視診)したことになるといわれております。
2008年02月08日
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「今朝からゼーゼーしてます」「胸郭変形してますね」「原因不明の喘息で2回入院してます」「マイコプラズマ肺炎です」「関節が腫れて真っ赤になったのも?」「マイコによる紫斑病性関節炎でしょうね」「紹介状書いてもらえますか?」「行っても意味ありませんが書いておきます」 生後6ヵ月から喘鳴のある1才の男の子(IgE:46、卵白1)。昨年10月に喘息発作を起こして総合病院に2回入院しましたが、原因不明とのことでした。 しばらく通院しておりましたが、再び喘鳴が始まり当科を受診いたしました。 胸部に喘鳴(呼気時)と右ラ音(吸気時)および陥没呼吸(軽度胸郭変形)を認めましたので、メプチン+インタール吸入を致しました(酸素飽和度SaO2:91%)。(喘鳴は消えましたが)右ラ音が残りましたので、胸部X線写真を撮ったら肺炎でした(SaO2:95%)。 イムノカードマイコプラズマ抗体(+)でしたので、マイコプラズマ感染症として、輸液(ミノマイシン+ダラシン)のうえ、抗生剤(クラリス)を処方いたしました。 感染性の喘息と思われましたので、もう一度話を聞きなおしたら、小児科のほかに整形外科も通院しているとのことでした。昨年10月に入院の際に下肢に発疹(おそらく紫斑)が出て、関節が腫れたそうです。原因不明といわれてなんとなく整形外科と小児科通院しているようなので「意味ありません」と言ったら、明日が定期受診の日とのことでしたので、一応紹介状を書いておきました。 毎日、インフルエンザと溶連菌とマイコプラズマが入り乱れて受診しております。熱の高いのはインフルエンザ(マイコ>溶連菌)、皮膚症状の出るのは溶連菌(>マイコ)、点滴まで必要になるのはマイコプラズマ(>溶連菌>インフルエンザ)、かな?
2008年02月07日
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「中医協の答申が出たね」「5分未満の診療は無料だって」「2分長くしないと儲からないね」 新聞を見ていたら「3分診療」を目指す毒多ぁはびっくり・・・ 厚生労働相の諮問機関の中央社会保険医療協議会(中医協)は1日、問診や病状説明を対象にした診療報酬について、所要時間が5分未満なら無料とすることを決めた。今年4月から実施する。これで年200億円程度の診療報酬が削減できる見通しで、患者の自己負担もその分はなくなる。このほか一手術当たりの定額報酬を試行的に導入し、医療費の抑制を狙う。 焦点となっていた2回目以降の診察にかかる再診料は開業医向けを据え置き、病院勤務医向けを小幅に引き上げることを決定済み。1日にそれ以外の論点もほぼ合意に達したことで、2008年度の診療報酬改定の大枠が固まった。中医協は2月中旬に舛添要一厚労相に答申する。・・・毒多ぁも、開業したら「5分診療」を目指すことに作戦変更しましたヽ(^o^)丿
2008年02月06日
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「心雑音ありました?」「病院で機能性心雑音と言われました」「これは肺動脈狭窄音ですよ」「大丈夫なんでしょうか?」「毒多ぁの専門です」「検査してください」「ASD+PSです」 生後1ヵ月からアトピー性皮膚炎の生後5ヵ月の女の子(姉もアトピーでダニ・HD・卵・牛乳陽性)。 先月初診時は顔と頭がガサガサで耳がジクジクしておりましたので、殺菌消毒と除去食+インタール程度の指導で、心雑音は見逃してしまいましたが、今月再診で肺動脈領域にレヴァイン2度の収縮期雑音を聴取しましたので「肺動脈狭窄音ですね」と言ったら、一昨日、出産した病院で(薬で眠らされて)心エコー検査を受けて「機能性心雑音(異常なし)」と言われたそうです。 いつもは専門外の(それも病気ではない)アトピー(単なる汚染)ばっかり来るので辟易している毒多ぁも、たまに自分の専門分野が来ると、わずかに残っている医師の血が騒ぎます。 さっそく、自然睡眠で(薬を使わず)、心エコー検査をしたら、肺動脈の軽度狭窄(大動脈径8.4mm>肺動脈径7.2mm)と肺動脈内の乱流(圧較差4.0mmHg)を認め、心房中隔欠損(径3.4mmL→Rシャント)を認めました。 さしせまった問題はないので、いずれ小児循環器科に紹介することになりそうです。 えっ?毒多ぁが心臓の経過は診ないのかって?、もちろん診ません。開業したら時間のかかる心エコーなんて不採算なことはしません。ハイレベルな専門医療よりは、目指せ3分診療です。商売商売ヽ(^o^)丿心房中隔欠損(ASD)孔3.4mm 左心房(LA)→右心房(RA)にシャント血流を認める肺動脈内は流速が早く乱流を認めるも圧較差は4.0mmHg
2008年02月05日
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「昨日乳入りベビーフードで蕁麻疹が出ました」「溶連菌(-)です」「アレルギー検査してください」 生後2ヵ月から頭部と顔がガサガサだった7ヵ月の男の子。姉もアトピー・卵白アレルギーだったにもかかわらず(運悪く皮膚科通院で治癒)、妊娠中は全く食生活は気にせず、今回も近くの皮膚科で「食べ物は関係ないから全く気にしなくて良い」と言われておりました。 3週間ほど前にカビだらけバイキンだらけで受診しましたので(軟膏不明)、殺菌消毒と除去食の指導をしましたが、全く理解していないのか「昨日乳入りのベビーフードを食べさせたら蕁麻疹が出た」として再受診しました。 毎日溶連菌で蕁麻疹がたくさん来ますので、一応検査をしましたが(-)でした。 血液検査では、IgE:39、牛乳3、卵白3、Hb9.3、MCV66、でした。 母は、あまり気にしていないようです。 まぁ、男の子だからいいっか!?
2008年02月04日
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「鉄火巻きで口が痒くなりました」「恵方巻じゃないの?」「この子だけは別にしました」「マグロ陰性だからわさびか醤油かな?」 生後2ヵ月から重症アトピー・食物アレルギー、2歳から喘息(牛アレルギー)があって結局牧場を閉じてしまった、牛乳・乳製品除去中の11歳の男の子(IgE:2600ダニ6、HD6、イネ科5、杉4、ブタクサ4、ヨモギ4、サバ4、ウシ4、ネコ3、エビ3、イカ3、雑草3、カニ3、イヌ3、ピーナッツ3、トウモロコシ3、ウサギ3、グレープフルーツ3、ヒノキ2、卵白2、牛乳2、バナナ2、チーズ2、大豆2、オボムコイド2、小麦2、ブドウ球菌2、卵黄2、ソバ2、カビ2、キウィ1、マグロ0)。 夕食で、家族皆、南南東を向いて恵方巻(卵・鰻・干瓢・椎茸・胡瓜など7種類入り)にかぶりつきましたが、食物アレルギーの強いご子息だけは恵方巻きは危険と判断して鉄火巻きにしました。 せっかく鉄火巻にしたのに、口が痒くなってしまいました(口腔アレルギー症候群OAS:Oral Allergy Syndrome)。 わさびか醤油も考えられましたが、一番大事な溶連菌の検査を忘れてしまいました。ハナもノドも赤かったのに!残念(>
2008年02月03日
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「昨日の給食のご飯を残してから何も食べません」「鼻粘膜と扁桃腺真っ赤ですね」「今朝からお腹を痛がります」「尿ケトン(+4)!点滴させてください」「昨日保育園に鬼が来て鬼ごはんでした」「マイコ抗体(+)です」 昨日から突然ご飯を食べなくなった4才の男の子(鼻炎・扁桃炎・中耳炎で耳鼻科通院中、IgE:33、RASTすべて0)。 今朝から腹痛を訴えて受診しましたが、鼻粘膜と咽頭扁桃が真っ赤に腫大し、尿ケトン(+4)を認めましたので、アセトン血性嘔吐症として点滴をいたしました(計600ml)。 血液検査でイムノカードマイコプラズマ抗体(+)でしたので、マイコプラズマ感染症として抗生剤(MINO+CLDM)を併用いたしました。 アセトン血性嘔吐症は、二日酔いのような状態(脱水+ケトン体)です。お酒を飲んだ翌朝はアルコールの利尿作用で脱水します。また、アルコールの代謝産物はアセトアルデヒド(ケトン=アセトンの一種:溜まると死ぬほど気持ち悪くなる)です。 子供はお酒を飲まなくても、簡単に二日酔い状態になってしまいます。 原因はストレスです。神経の細い良いところの御坊ちゃまは、発表会や行事の前になるとお腹が痛くなる・・・アレです。 ストレスが加わると(ふだんは糖を燃焼してエネルギーを得ているが)糖の代わりに脂肪が燃焼します。脂肪の代謝産物は気持ちの悪いケトン体(アセト酢酸、3-ヒドロキシ酪酸、アセトン)です。 二日酔いとアセトン血性嘔吐症(昔は自家中毒)の特効薬は水です。水分を(口からでも血管からでも)どんどん補ってケトン体を尿に排泄させればOKです。 今回のストレス、原因はマイコ+節分の鬼でした。 もともとマイコプラズマ感染で弱っているところに、節分の行事で保育園に鬼が来て(保育士?園長?コスプレ?素顔?)、給食に鬼ご飯(鬼の形をしたご飯)が出て、食べている途中から具合が悪くなって、鬼の顔の部分だけ残したようです。 えっ?毒多ぁは鬼とマイコとどちらが恐いかって?、鬼は見慣れてますが、舞妓にはご縁が有りません。 アセト酢酸 3-ヒドロキシ酪酸 アセトン アセトアルデヒド
2008年02月02日
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「JTが懲りずに毒を撒き散らしてるね」「毒入りギョーザだけ自主回収してるね」「毒入りタバコも全部回収すべきだね」「まったく反省の色はないね」 タバコテロリスト集団「日本たばこ産業(JT)」が、またまたやらかしてくれました。 毒入りタバコで日本国民を毒殺するだけでは物足りずに、今度は毒入り冷凍ギョーザで殺人未遂事件です。 毒入り冷凍ギョーザなど23品目の輸入品はすでに8万袋以上も回収されているのに、毒入りタバコは年間2700億本も販売しておきながら、1本も回収しておりません。 今回問題となったメタミドホスは有機リン系農薬(殺虫剤)でサリン(殺人罪)の仲間です(サリンより弱い)。 今回、JTの回収対象になっていないタバコの煙には、4000種類以上の化学物質と200種類以上の有害成分が含まれております。 厚生省編:喫煙と健康問題に関する報告書によれば、タバコ1本中の有害成分は・・・「発癌物質(ng/本)」ベンゾ(a)ピレン・・・主流煙20~40 ng/本、副流煙68~140 ng/本、ジメチルニトロソアミン・・・主流煙5.7~43、副流煙680~820、メチルエチルニトロソアミン・・・主流煙0.4~5.9、副流煙9.4~30、N一ニトロソノルニコチン・・・主流煙100~550、副流煙500~2750、ニトロソピロリジン・・・主流煙5.1~22、副流煙200~380、キノリン・・・主流煙1700、副流煙18000、メチルキノリン類・・・主流煙700、副流煙8000、ヒドラジン・・・主流煙32、副流煙96、2-ナフチルアミン・・・主流煙1.7、副流煙67、4-アミノビフェニール・・・主流煙4.6、副流煙140、0-トルイジン・・・主流煙160、副流煙3000「その他の有害物質(mg/本)」タール(総称として)・・・主流煙10.2 mg/本、副流煙34.5 mg/本、ニコチン・・・主流煙0.46、副流煙0.27、アンモニア・・・主流煙0.16、副流煙7.4、一酸化炭素・・・主流煙31.4、副流煙148、二酸化炭素・・・主流煙63.5、副流煙79.5、窒素酸化物・・・主流煙0.014、副流煙0.051、フェノール類・・・主流煙0.228、副流煙0.603 タバコにはメタミドホスは入っていないようです!? 有機リン系農薬 メタミドホス と サリン は タバコには入っていないようです
2008年02月01日
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