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「お土産送っておくね」「なに?」「CS・ES緊急カードだよ」 湘南寒ガール様から後日、CS・ES緊急カードというのが送られてきました。各位 CS・ES緊急カードのお申し込みありがとうございました。早速送らせていただきます。このカードを携帯することによって緊急時の不安や混乱が少しでも軽減されることを願っています。 緊急連絡先については、その方とよくご相談の上ご記入ください。また、「特に注意してほしいこと」のスペースは狭いので、記入事項が多い方は別の紙を挟みこむなどしてお使いください。先着100名様に限り2枚100円とさせていただきます。お知り合いなどにご紹介いただけるとうれしいです。またご意見やご感想などをお聞かせいただけたら幸いです。 本カードについて、かとう内科クリニック 加藤清先生(横浜市中区)からご推薦を、化学物質過敏症支援センター様からご後援をいただきました。心から感謝すると共に、ご報告をいたします。 CS和の会~化学物質過敏症の仲間たち~緊急カード係 http://home.n01.itscom.net/wanokai/katudou.htm
2008年08月30日
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「待たせてすみません」「耐えられなくて日赤で待ってました」「CSで待ち合いがダメなの2人目です」「窓開けて換気しかないって」「窓開けて換気します」 バリバリのCS+金属アレルギーの湘南寒ガール様が久々外来を受診しましたが、重症の皮膚炎はマコモ風呂と漢方(駆於血剤)内服でかなり良くなっておりました。 しかし、亀クリの外来で気分が悪くなって、お向いの日赤外来で待っていたそうです。 新装開業ですので、かなり化学物質には注意しておりましたが、やはり、ある程度はしょうがないようです。 2ヵ月間当科外来のCSが誰もぶっ倒れませんでしたので、大丈夫と思って油断しておりましたが、さすが、化学物質検知器の湘南寒ガール様にはバレテしまいました「ちゃんと窓開けて換気してね」。 北里の教授様からは「窓を開けて換気が一番」とのご指導のようですので、最強の化学物質検知器である化学物質過敏症外来のORTのMさんが来る前に、毎日極力窓を開けて換気をすることにしました。 そうそう、たくさんもらったお祝いのお花も片づけなくっちゃ(*^^)v北里の宮田名誉教授の賢くなる本 vs 田舎の毒多ぁのバカがうつる本値段は変わらないのに中身は大違いだねヽ(^o^)丿
2008年08月29日
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「また帯状疱疹が出ました」「前にもやったよね」「3日前から夜尿症も始まりました」「何か事件でもあったの?」「実家が火事で焼けてしまいました」「それは夜尿症でも帯状疱疹でも出るよね」 昨年、帯状疱疹の当科最年少記録を作った6才の男の子。またまた右背部に帯状疱疹が出て受診しました。 3日前から突然夜尿症も出たとのことで、聞いたら、実家が火事で焼けてしまったそうです。 帯状疱疹は10才未満ではまれですし、成人でもよほど弱っていなければ出ることはありません。 夜尿症も、昔は抗うつ剤のトフラニールが意味もなく使われていたように、突然の強いストレスや環境変化で起きることがあります。 6才の児には耐えられないほどの実家の火事ストレスは、言葉では表現できずに、身体言語(帯状疱疹と夜尿症)で、母親に訴えかけているのでした。 カウンセリングなんて苦手な毒多ぁは、とりあえず、抗ウィルス剤(バルトレックス内服+アラセナ軟膏)と黄耆建中湯を処方してその場をしのぎました。 その後来ないので、何とかなったのでしょう。
2008年08月28日
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「夜尿症毎晩です」「尿浸透圧低いですね」「しばらくかかるんですか?」「温める漢方試してください」 毎晩あふれるほど漏らす6才の女の子。尿浸透圧を計ったら、540と低浸透圧尿でした。尿の濃縮力(抗利尿ホルモンの分泌)が乏しいものと思われました。 夜尿症は、脳下垂体後葉から分泌される抗利尿ホルモンの量が少ないために尿が濃縮されずに薄い尿が多量に漏れる状態です。 抗利尿ホルモンや成長ホルモンは夜間熟睡して脳が成熟すると分泌されますので、脳が未熟だったり強いストレスが加わったりすると分泌が少なくなります。 たいていは、冷え症のアレルギーの児に多いので、「冷え」と「汚染」対策は喘息などと同様です。 冷たいものが大好きで、咽頭扁桃と鼻粘膜と鼓膜の発赤を認めましたが、最近熱を出したことがないとのことでしたので、温める漢方薬(黄耆建中湯)を処方したら・・・ 4日後に38.6℃の熱が出ましたので、聞いたら、乳児期に、熱が出ると言われるままにキチンキチンと解熱剤を使っていたそうです。 今回は「熱が冷え症解決の特効薬」であることを説明して、看病の練習のやり直しをしていただくこととしました。 すぐに反応して、なかなか有望です。
2008年08月27日
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「診てもらって来いと言われました」「来るなという意味でしょう」「うつるんですか?」「なんでもうつります」 まだまだ残暑で夏カゼが来ます。夏カゼのなかでも学校保健法で第2種伝染病に指定されているのが咽頭結膜熱(プール熱:主にアデノウィルス3型)です。主要症状消失後2日間休む必要があります。 夏カゼでも第3種伝染病に指定されているのが、流行性角結膜炎(主にアデノウィルス8型)、急性出血性結膜炎(エンテロウィルス70型)、は医師の許可があるまでお休み。手足口病(エンテロウィルス71、コクサッキーウィルスA10,16)は全身状態の安定するまでお休み、です。夏カゼですので、発疹があるからお休みということではありません 市内の保育園でも、一部の保育園は、手足に発疹を1個見つけると大騒ぎです。必ず「診てもらってくるように」と言われますが、本音は「来ないでほしい」という意味ですので、母親から「行ってもいいですか?」と聞かれると大変困ります。 山奥には病児保育園も病後保育園もありませんので、病気になったら、保育園の顔色をうかがって、言われるとおりにするしかありません。 医療は不安の上に成り立ちますので、誰かが「心配」「不安」を感じた時点で医療が発生します。 児が「助けてお母さん」と言ったら医療です。児が「大丈夫」と言っても母が不安になったら医療です。親子で大丈夫と思ってもジジババが騒いだら医療です。一家全員「大丈夫」と思っても保育園と町内会が騒いだら医療です。医療は社会とのお付き合いに他なりません。 手足口病も咽頭結膜熱(プール熱)も夏カゼです。夏カゼのウィルスは約120種類(エンテロウィルス70+アデノウィルス50)居りますので、小学校に入るまでの6年間に全部かかろうとすると年間20回夏カゼにかかる必要があります。 たいていは知らないうちにかかって(不顕性感染)知らないうちに治ってしまいます。カゼは「うつりますか」と聞かれると「うつります」。ただし「発病するかどうかはわかりません」。 丈夫な児は大丈夫でも、アレルギー体質が強いとか、弱っている児、基礎疾患のある児は強い症状が出ますので、お付き合いでお休みする必要があります。(「夏カゼなんかがこじれる体質に問題がある」なんて外来では絶対に言えません)。 病児保育園のない山奥では、保育園の空気(カゼひいたら来るな)を読めないと村八分になりますので、注意が必要です。
2008年08月26日
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「3種混合打ったところがしこりになりました」「次は水銀入ってないメーカーの方がいいですね」 生後1ヵ月からアトピー性皮膚炎があり、除去食+強酸性水で良くなった8ヵ月の男の子。 3種混合の1回目も2回目もしこりになったとのことでしたので、母子手帳を見たら水銀の含まれているメーカーでした。 腫れた場合の対策としては、虫刺されと同様ですが、しこりはそのうちに消えます。 次回の対策としては、間隔をあける、量を減らす、水銀を含まないメーカーのものにする、などの方法がありますので、水銀を含まないメーカーのものを打つようにお勧めいたしました。 えっ?、毒多ぁのところはどうなのかって?、もちろん水銀を含まない(チメロサールフリー)北里のものです。
2008年08月25日
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「3種混合で顔が腫れました」「接種部位は?」「打ったところは腫れませんでした」「血液検査しましょうか?」 生後3ヵ月から顔にアトピー性皮膚炎が出て、除去食+インタール+強酸性水でかなり改善した5ヵ月の男の子。 生後6ヵ月頃に血液検査でゼロの確認をしましょうとお話しておりましたが、3種混合の1回目を打ったら顔がむくんだとのことでしたので、血液検査をしたら、IgE:170、卵白5、犬3、でした。 生後6ヵ月よりも前に血液検査が陽性になるのは重症です。卵と犬に関しては相当強力なアレルギー体質を持っておりますので、今回の顔の腫脹は3種混合ではなく卵または犬によるものと思われました。 母には、今後血液検査の数値の上昇を食い止めるようにお願い致しました(上昇しつづけると成人型突入だよ)。 えっ?、3種混合の2回目はどうだったかって?、もちろん大丈夫でしたヽ(^o^)丿
2008年08月23日
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「ハムスターに噛まれました」「元気そうですね」「倒れて失神したんです」「痛くて気絶したんでしょう」「検査して下さい」「針刺したら倒れそうですね」 アトピーと鼻炎で通院中の5才の女の子。友達のところでハムスター(キンクマ)に噛まれたら失神したので検査して欲しいと受診しました。 来院時はすでに元気になっておりましたが、採血検査は恐れをなして、針を刺したらやはり倒れそうになって泣いておりました。 どうやら、大型ハムスターに噛まれた痛みによる精神的なショックでぶっ倒れたようです。 血液検査では、IgE:400、ダニ5、HD5、杉2、ハムスター上皮0、でした。
2008年08月22日
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「血液検査して下さい」「半年前にしたばかりでしょう?」「主治医が卵白負荷してショック起こしました」「鶏肉とか卵黄は?」「全然試してません」「いきなり卵白ですか」「いきなりです」 生後6ヵ月にヨーグルトと豆腐と生卵で蕁麻疹の出た、I県N市から通院してくる3才の男の子。 1才の時から毒多ぁの外来で血液検査+除去食+インタールを開始しましたが、主治医は血液検査はせずに負荷試験が大好きのようで、この春もいきなり卵白を負荷してアナフィラキシーショックを起こしたとのことです。 ふつうは、鳥のものを解除する場合には、鶏肉のスープ→鶏肉→固ゆでの卵黄→固ゆでの卵白の順で試していきます。 ふだん全く鶏も卵黄も食べていない児にいきなり卵白!大胆です。 血液検査はしてくださらないし、インタールも処方してくださらないとのことでしたので、半年ぶりに検査をしたら、IgE:230、卵白4、オボムコイド4、小麦3、ダニ3、ミルク3、サケ3、チーズ3、卵黄3、マグロ2、胡麻2、ジャガイモ2、大豆2、でした。主治医のイジメにも耐えて、卵は少し下がっておりました。 アトピーのコントロールには、数値と症状の両方が必要です。検査値にこだわる保育園にも困りますが、検査もせずに負荷試験ばかりやりたがるのも困りものです。
2008年08月21日
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「アレルギーの検査して下さい」「症状ないのに検査ですか?」「知り合いの児がショック起こしたって」「顔色悪くて貧血っぽいですね」 生後6ヵ月の女の子。離乳食を進めようと思ったら、知り合いの児が乳製品でショックを起こしたと聞いて不安になり、血液検査をしてほしいと受診しました。 皮膚もきれいだし、特に不必要と思いましたが、貧血っぽかったので(母は色白と思っていた)、検査をしたら、IgE:40、卵白3、牛乳1、血色素8.7、MCV71、血清鉄18、不飽和鉄結合能592、食物アレルギー+鉄欠乏性貧血でした。 乳児が貧血になる場合には、母乳の鉄分が不足している場合と食物(腸管)アレルギーで鉄の吸収不全による場合とがあります。 治療は鉄剤(インクレミンシロップ)内服ですが、後者では内服した鉄剤が素通りして便が黒くなります。 えっ?、なんでアレルギーの血液検査をしたのかって?、問診で両親花粉症でしたので、かなりアトピーの確率は高くて当然でしょう。遺伝子がダブルだからね。
2008年08月20日
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「2・3ヵ月前から鼻血が頻繁に出ます」「鼻粘膜腫れて鼻炎ひどいですね」「血液検査は早いですか?」「0歳からしてますよ」「主治医に血液検査はまだ早いと言われました」 夏休みでF県から里帰り中の3才の女の子。3ヵ月前から鼻血を繰り返しているために母親が不安になって受診されましたが、鼻粘膜が真っ赤に腫れていてお祖母さんが喘息とのことでしたので、早速血液検査をさせていただきました。 IgE:500、猫5、食物マルチ3、穀物マルチ2、HD1でしたので、環境整備をしていただくこととしました。 食物アレルギーについては、とりあえず大好きな牛乳を控えていただくこととしましたが、食物マルチ(卵白・牛乳・小麦・ピーナッツ・大豆)、穀物マルチ(小麦・トウモロコシ・米・胡麻・ソバ)のどれが陽性かは地元で主治医(あるいはその他の医師)にお願いすることとしました。 どうしてもだめならば、またF県から受診に来るそうです。 えっ?、何で主治医から採血が「まだ早い」と言われたのかって?、それは「採血したくない」ということです。 医師が乳幼児の採血検査をしたくない場合には、無能、不採算、多忙、気分、医学的に不必要、などの要因がありますが、毒多ぁも頭が壊れてから、さらに開業してから、どんどん血液検査をする頻度は減っております。 そのうちに「まだ早い」を連発するようになるでしょう。
2008年08月19日
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「先月から胸が痛くてえらいんやさ」「胸壁痛ですね」「心臓の検査では異常ないんや」「夏バテに補中益気湯処方します」 先月から毎日胸が痛くなってN病院で心カテ心電図異常なしと言われて降圧剤だけ処方されている60歳の女性。 昨夜もシャワーの後に胸が痛くなり、不安を感じて当科を受診されました。 見るからに疲れきった顔で、舌苔は薄茶色で分厚くかなり弱っておりましたので、補中益気湯を処方致しました。 胸痛が中の方(心臓や肺)から来る場合はかなりの重症です。たいていの場合には胸の痛みは壁の痛み、胸壁痛です。 肋間神経痛の場合には鋭い痛みですが、短時間で消失します。胸壁(筋肉・骨・軟骨・など)の痛みの場合には鈍い痛みでゆっくり移動します。 胸の病気は病名にかかわらず「湿熱」です。冷えて湿った熱が忍び込んでおりますので、冷えて疲れてイライラしてジメジメしている時に起きます。温かくしてニコニコしてカラッとしている時には起こりません。 夏は暑かったり冷房で冷えたり、冷え症の人は温度変化に負けてしまいます。夏バテには補中益気湯(または清暑益気湯)が有効です。 今年の夏も補中益気湯は大人気でした。もちろん胸痛も良くなりましたヽ(^o^)丿
2008年08月18日
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「汗をかくのは心不全ですよ」「汗をかくのは健康やと聞いとるんや」「浮腫むよりはましですが必要以上は不健康です」「暑くて痒いから塗るものが欲しいんやさ」 毎年夏になると汗をたくさんかいて首が真っ赤になってかゆくなる74歳の女性。なぜか毒多ぁの外来を受診しましたが、K病院でワーファリンをもらっているとのことでしたので、よくよく聞いたら心房細動とのことでした(脳血栓の予防のための内服だね)。 汗は水毒ですので、本来腎臓で解毒して尿として出るべきものです。必要な時(高温高熱)以外に出る必要はありません。 しかし、ポンプが弱っていると(心不全)、余った水分は、ふだん何もしなくても汗となって噴き出してきます。心臓が弱ってなくても末梢循環不全(冷え症)でも余った水分は汗となって噴き出します。 もっと心臓が弱ると汗すら出ずに、浮腫んできます。末梢循環不全(冷え症)もひどくなると浮腫んできます。 健康な人と不健康な人は汗をかきません。健康な人は必要な時だけ汗をかき、ちょっと不健康な人は不必要な汗をかき、思いっきり不健康な人は汗すらかけないのです。 寝汗や多汗症は冷え症ですので、漢方薬も冷え症の漢方が使用されます。小児では黄耆建中湯、成人では補中益気湯が汗っかきの冷えのぼせ(頭寒足熱の逆転状態)の漢方です。 えっ?、どちらの漢方を出したのかって?、塗るものだけくれと言われたので、強酸性水とクラドイドローションにしておきました。
2008年08月14日
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「10年前から冬痒いんやさ」「冬痒くなるのは冷え症ですよ」「3週間前から暑くても痒いんやさ」「暑がりも冷えのぼせですよ」「かゆいのを何とかしてほしいんや」「とりあえず暑い間を強酸性水と抗ヒスタミン剤で」「かゆいのを何とかして・・・」 10年前から冬になると全身痒くなり、3週間前から今年初めて夏痒くなった50歳の女性。皮膚科でアレロック錠内服とオイラックスクリームをもらったが良くならないとして受診しました。 鼻粘膜と舌が少し充血しておりましたので、鼻炎+於血体質として、アレルギーの話と冷えのぼせの話をしようと思いましたが、漢方や体質については興味がなさそうでしたので、とりあえず暑さによる汗疹ということにして抗ヒスタミン剤(タベジール)と強酸性水のみ処方しておきました「寒くなって漢方に興味があったら来てね」。 冬痒くなるのは冷え症です。冷えて血のめぐりが悪くなって皮脂の分泌が悪くなって結果としてカサカサします(乾燥は原因ではなく結果)。漢方では当帰飲子(弱っている場合には補中益気湯)などの温めるものが使用されます。 夏悪化するのは汚染便秘タイプ(のぼせ>冷え)です。毒の血がたまって温まると痒くなります。漢方では桂枝茯苓丸や桃核承気湯のような駆於血剤(多汗で夏バテしている場合には補中益気湯)が使用されますが、とりあえずは皮膚の表面をきれいにしてクーリングするのが基本です。 最近、近くのおばちゃんたちがたくさん受診しますので、これまでのような小児科(将来のあるお子様たち)と違い、体質とか、中からきれいにするとか、そういう話よりも「すぐに良くしてくれ」という田舎開業医的ご要望が多いので、それに応える練習中です。壊れた頭切り替えるのが大変大変。
2008年08月13日
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「だるいので点滴して下さい」「鼻粘膜が真っ赤でお腹が固いですよ」「便通も生理もOKです」「採血した血液に脂が浮いてますよ」「油ものは食べてません」 5・6年前から倦怠が強くて、最近夏バテ気味なので点滴して欲しいという45歳の女性。 見るからに元気そうで顔も赤みが差していて於血っぽく、診たら鼻粘膜が腫れてお腹がカチカチでしたので、聞いたら、便通も良く生理も順調で、食生活もきちんとしているとのことでした。 更年期(血の道症)+アレルギーと思われましたので、採血したら、血清(ふつうは黄色透明)がラードのように白くてドロドロでした(これほどの血清は初めて見ました)。これではだるくても当たり前! 一応子宮をきれいにする毒抜き漢方(桂枝茯苓丸)を処方して、メルスモン注射を試すこととしました。 IgE抗体は5と低く、RASTはすべてO、総コレステロール220でしたが、中性脂肪が1040(正常50~149)と異常な高値でした。 こんな人はめったに居りませんが、食生活が悪いのか?体質的なものか?不明です。普通の黄色く透明な血清と白く濁った乳び血清
2008年08月12日
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「痛いのとえらいのはだいぶ良うなったんやさ」「まだ地図状舌ありますけど赤くないですよ」「甘いの以外味がわからんのやさ」「亜鉛のサプリメント試してください」 先月頭痛・肩こり・舌痛・便秘がひどくて毒多ぁを受診した61歳の女性。真っ赤に腫れた舌とカチカチのお腹は桃核承気湯で良くなり、舌痛は強酸性水含嗽でよくなりましたが、ご飯を食べても不味い、味がわからないとのことでしたので、亜鉛欠乏を疑い、ドラッグストアで亜鉛のサプリメントを購入していただくことにしました。 舌のトラブルでも、痛いのと、乾くのと、不味いのでは、対症が違います。 痛い場合には、舌診によって、赤く充血している場合には毒抜き漢方(駆於血剤)、舌苔が多かったり浮腫んでいる場合には元気の出る漢方(補剤)、感染がありそうな場合には強酸性水やイソジンで含嗽、などが考えられます。 口が渇いて唾液が少ない場合には、トローチや麦門冬湯で潤いを与えるのが一般的ですが、精神安定剤の飲み過ぎで口が渇く場合や難病(シェーグレン症候群)が隠れている場合もありますので注意が必要です。 味覚障害は、亜鉛欠乏のことがありますので(処方できないので)亜鉛のサプリメントが簡便です。 毒多ぁも小児科勤務医は卒業して田舎開業医になりましたので、不慣れながらも、婆ちゃんたちのいろいろなご要望に対応すべく、壊れた頭で何とか対応しております。
2008年08月11日
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「かなり強いステロイドですね」「かゆくて受験勉強になりません」「お母さんは痒いときどうしますか?」「掻きます」「掻くか冷やすか薬で抑えるかですね」「我が家の家風ですか・・・」 今年受験勉の15歳の男の子。4歳の時からアトピーがありましたが、中1から全身にアトピーが出たために、受験に備えて、より強力に抑える皮膚科に医師を変えたようです。 少し痒がると「掻かずにステロイド塗布」という指導のままに、アンテベートとマイザーをこまめに塗っているようですが、徐々に効かなくなって「ステロイドをやめたい」として受診しました。 受験勉強中はステロイド離脱は困難ですが、10年間検査なし指導なしでしたので、とりあえず、血液検査をしたら、IgE:600、イネ科5、杉4、バナナ2、雑草2、ブドウ球菌1、ダニ1、HD1、でした。 やっとアトピー治療のスタートラインに立つことができましたので、まずは、環境整備とクーリングと毎朝のバナナとココアを控えてもらうこととしました。 ステロイド離脱よりも受験のほうが大切ですので、痒いときにどうするか「掻く」か「冷やす」か「薬で抑える」かは、家風でよく相談していただくこととしました。 えっ?、毒多ぁは痒い時どうしているのかって?、心ゆくまで掻いてから濡れたタオルで冷やします。軟膏は嫌いなので塗りません。
2008年08月09日
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「なんか飛んでますか?」「稲科の2回目で鼻炎と皮膚炎がみんなひどいです」 4・5日前から稲科の花粉症の児が、皮膚はボロボロ、目は真っ赤、花はグジュグジュでたくさん来ます。 イネ科の花粉症は2回ピークがあります。5・6月のピークに比べるとやや花粉量が少ないのですが、7月頃イネ科花粉が治まってほっとしたと思った児が、今週から2回目のピークで、またまた、症状がひどくなっております。暑さと汗が加わればなおさらです。 春の杉やヒノキ(数百km飛ぶ)と比較するとイネ科の花粉の量は少なく数百mしか飛びませんが、雨の少ない年の春~秋は、イネ科花粉が多いので注意が必要です。 特に、雨の上がった翌日の晴れた日に、イネ科の食品(パンなど)を多量に食べて、イネ科花粉の中を走ったりしたら最悪です。よく花粉を落としましょう。
2008年08月08日
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「食生活に気をつけなさいって!」「問題ないと思うけど」「失礼しちゃうわ!」「無駄ですね」貧血検査のお知らせ ○○中学校 この度、貧血検査の結果、お子さんには学校医より次のような指示がありましたのでお知らせいたします。尚、精密検査を受けられましたら、下の欄に診断結果を記入していただき担任へ提出して下さい。1.判定区分 B(要観察)1.指示事項 2.食事に気をつけて下さい (日ごろのお子さんの健康状態を見て、必要に応じて診察を受けて下さい)*のついていた問題の検査項目はヘマトクリット37(基準値38~46)、血小板44.2(基準値18.0~39.0)の2つでした。 まったく意味ありません。 こんなんばっかりで、学校の先生も父兄も大変です。開業医は患者が増えて助かるけどね!
2008年08月07日
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「学校検尿で精密検査が必要って言われました」「蛋白(3+)潜血(±)ですね」「生理だったんです!」「お役所仕事ですね・・・」尿検査のお知らせ ○○○中学校 尿検査をしましたところ、お子さんの結果は下記のとおりでした。 潜血(3+)蛋白(±)糖(-) 体調を考慮の上、専門医で精密検査を受けて下さい。 なお、検査が終わりましたら、下の欄に記入していただき担任に提出して下さい。精密検査 尿定性正常 生理に伴うものと思われます。 毎月尿検査をして異常があれば精密検査をさせていただきます。 毒亀 セレモニーと書類ばかり多くて、学校の先生も大変です。
2008年08月06日
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「海水浴に行って何かに肩を刺されました」「海の中ならクラゲでしょうね」「ずっとクシャミが出て目と鼻が痒いです」「夏カゼっぽいですね」 3才頃から鼻炎の12才の女の子(ダニHD杉陽性)。4日前に海水浴にったらクラゲか何かに右肩を刺されて、その後からクシャミと鼻汁と目の痒いのが始まって、良くならないとして受診しました。 診察所見では、左鼓膜と鼻粘膜と咽頭扁桃が赤く腫れておりましたので、どうやら、海水浴の疲れと夏カゼとクラゲ毒etc.の複合汚染による症状の悪化と思われました。 夏休みに入って、連日、遠出・部活・レジャーなどのイベントの後に夏カゼが悪化した児が受診します。 病気が一つの原因で出ることはありません。遺伝子+食生活+環境+ストレス+病原体・・・いろいろ重なってバケツがいっぱいになると発病します。 したがって、ふだんから、なんでもいいから努力してアレルゲン・汚染物質・炎症性物質を減らして、バケツに隙間を空けておくと、病原体が来ても、クラゲ毒が来てもあふれません(ダルマ崩しみたいなもんだね)。 たかが夏カゼやクラゲ毒で溢れる寸前まで解毒能力のバケツを毒をいっぱいにしているのが問題です。少しでも隙間があると、少々の毒は平気です。 そうそう、電子カルテの病名を探していたら「クラゲ毒」という病名がデータベースにありました。ついでに「毒」のつく病名を検索したら「ヘビ毒」「サソリ毒」「クモ毒」「イソギンチャク毒」「海ヘビ毒」「フグ中毒」「キノコ中毒」「そら豆中毒」「水中毒」「カキ中毒症」・・・まだまだ、たくさんありましたが、「亀毒」はありませんでした。
2008年08月05日
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「召集令状が来ました」「病人に酷い仕打ちだね」「診断書を書いてください」「喘息じゃないと無理かも」「頼んでみます」 10年前から喘息で近医通院(フルタイド吸入)中の55歳の女性(IgE:800、杉3、ヒノキ2)。別医で十全大補湯(補中益気湯よりもさらに強力に温める補剤)を内服したら皮膚炎がボコボコに出て、先月毒多ぁを受診しました。 喘息とアトピーは裏表である(十全大補湯で喘息が良くなってアトピーが元気に噴き出した)ことを説明して、殺菌消毒と非ステロイド軟膏を処方しましたが、本日は封筒を持って相談に来ました? 封筒の差出人は「検察審査会事務局」となっており、その下には「国民と司法のかけはし 裁判員制度」とありましたので、ぶったまげて、中は見ずに「喘息の主治医に診断書書いてもらって」! アトピーという病名では欠席の診断書は困難(喘息ならばOKかも?)と思われましたので、喘息の主治医のところに行っていただきました。 50代のアトピー喘息でボロボロの田舎のおばちゃんが「裁判員!」信じられません!、いったい国は何を考えているのでしょうか?、日本人(特に飛騨のおばちゃん)には裁判員制度は無理!無理無理!絶対に無理!
2008年08月04日
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「何できれいになったの?!?」「旦那が禁煙したんです!!!」「えーっつ!!!」「タスポ様のおかげです!!!」「タスポ様様すごいね!!!」 生後から全身ガサガサの重症アトピーの5才の男の子(血液検査すべて陰性の隠れ型、両親花粉症)。生後8ヵ月の妹(やっぱりアトピー)が血液検査で卵白・小麦・胡麻・大豆・ピーナッツ・が陽性陽性になったのを機会に除去食+インタールを開始したら少しましになった程度で、殺菌消毒しようが、何を塗ろうが、何を内服しようが、基本的には良くなっておりませんでした。 ところが、1ヵ月ぶりに受診したら、驚くほどきれいになっておりましたので、毒多ぁもぶったまげてしまいました!! いくら「アトピーは病気じゃないから(汚染なので)毒多には治せない」と常々言っていても、やっぱり急に良くなると聞いてみたくなります(知らないうちにステロイド飲ませる詐欺師もいるしね)。 なななんと、父親が、禁煙したそうです!! その理由が「タスポが面倒臭い」!! 喫煙は、小児にとっては家庭内暴力です。テロです。犯罪です。 これまでにも、外来のアトピッ子で父(母)親が禁煙したら劇的に良くなった児はたくさんおります。 タバコなんて吸っていたらアトピー・鼻炎・喘息・が良くなるはずもありません。他の努力は全部チャラです。 タスポはすごい!とりあえずタバコ1箱千円に!早くタバコ絶滅を!
2008年08月02日
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「医師会のアンケート来てますよ」「出すの忘れてた」「何度でも来ますよ」 毒多ぁの知り合いの医師でタバコなんて吸う馬鹿はおりませんので、医師会のアンケートを投函するのを忘れていたら、またまた催促が来てしまいました。 平成20年 日本医師会員「喫煙とその関連要因に関する調査」 日本医師会では平成12年および16年に喫煙対策を目的に日本医師会員に対して喫煙に関する調査を実施致しました。また平成15年には医師や医療関係者の禁煙啓発を推進するために「禁煙日医宣言」を行い、禁煙推進活動に取り組んでおります。このような中で、さらに国民の健康増進への貢献を目的として、会員の方々の喫煙に関する意識、喫煙状況および喫煙関連要因(近年、医師の睡眠不足などが指摘されています)を把握するために、改めて会員を対象に「喫煙とその関連要因に対する調査」を行うことと致しました。調査票を受け取られた会員におかれましては調査に協力して下さいますようお願い申し上げます。お答えいただいた内容につきましては、個人及び所属される医療機関のプライバシーを守り、結果の公表は集計の形で行います。なお、本調査票は、日本医師の全会員の中から無作為に抽出させていただきました。 馬鹿馬鹿しいけど、医師会のお付き合いなので書いて投函しておきました。 えっ?、内容はって?、「たばこは吸ったことがありますか?」「今は吸ってますか?」「1日何本吸いますか?」「吸い始めた動機は何ですか?」「禁煙をした理由は何ですか?」・・・よくある質問40問でした。
2008年08月01日
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