公園内には5つのトレイルがあり歩きやすいように比較的整備されている。また100m毎に目印の杭が埋められているので安心。しかし公園事務所から遠ざかるにつれてその杭が見当たらなくなってきたが、トレイルの分岐点には各トレイルを示す案内ボードがあるので、森の中で迷うことはなさそうだ。足音をあまり立てないよう静かにゆっくりとトレイルを歩くが、どうも東南アジアの熱帯雨林と比較し鳥の鳴き声が少ないように感じる。この国立公園はそもそも原生林ではなく二次林なので生息する鳥が案外少ないのかもしれない。ゴクラクチョウを本当に見ることが出来るだろうかと少し不安になってきた。
翌日も早朝から一人で森の中のトレイルを歩く。1時間ほど歩いたところでオオウロコフウチョウというゴクラクチョウの仲間が枝の上で羽を振るわせ鳴いているのを発見した。これでようやく1種ゴクラクチョウの仲間を見れたわけだ。満足感に浸りながら双眼鏡で観察を続けていたら、突然頬の辺りにチクリとするような鋭い痛みを感じた。驚いて周囲を見渡すと蜂が私の周りを飛んでいる。蜂に刺されたのだと気づき、ダッシュでそこから逃げた。後で判ったことだが、私がオオウロコフウチョウを観察していた場所のすぐ側の木に蜂が巣を作っていたのだった。1匹か2匹に刺されただけで済んだことは不幸中の幸いだったのかもしれない。かなり腫れはしたけれど・・・。

