月の耀き

月の耀き

スイス(1)


当時 大親友がローザンヌに語学留学中。
彼女はその前にイギリスに留学しており、すでに英語はペラペラ。
スイスへは、フランス語を学びに行っていた。
イギリスへは遊びに行けなかったが、スイスには必ず行くと約束していたのでそれを実行するにあたり、無謀なことを思いつく。
アメリカを旅して、自由気ままに動きまわれるレンタカーの旅の魅力に病みつきになった私は、スイスをレンタカーで回ろうと提案してみた。
親友は大賛成、一緒に行くもう一人の友人もぜひ!という。
が・・・・親友はほぼペーパーで 友人も大丈夫そうだったら、運転を交替してもいいが自信はないとのこと。
よって ドライバーは私一人に近い。

しかし いったいその根拠のない自信は私のどこからでてくるのか、無鉄砲というか怖いもの知らずというか、レンタカーに決定する。
電車での旅行も計画してみたが、時間のロスと田舎で駅を出たあとの交通手段を考えるとレンタカーの方が魅力的。
電車は安全だが、車は危険という判断もかすんでしまった。

出発前に一応 スイスの交通ルールや常識を調べ、細かい疑問点は親友に調べてもらっていた。
しかし 私にはどうしても 心に引っかかる心配なことが二つあった。
一つは車そのものに対する知識がないこと。
車に何かトラブルが起こった場合、普通の人ならすぐに気づくような事でも私は気づかないんじゃないか?と不安だった。
車のボンネットの中など全く興味はないし、たとえオイル漏れしてても気づかない可能性が。
オーバーヒートも 何がどういうふうになるのか 全くわからない。
トラブル状態のまま走り続けて 大惨事になったら・・・・
不安はつのる。
もう一つは アメリカで何度か経験し 大の苦手だったロータリー式の交差点。
直進したければ 半円回ってロータリーを出て、Uターンしたければ一周回ってくればいいこと。すごく合理的なのだが・・・
ロータリーのルールは単純明快で、先にロータリーに入った車が優先。
進入するタイミング。これはそれぞれの車の暗黙の了解で、自分が入るべきタイミングはわかる。
が、、、絶対に躊躇して 入るべきタイミングで入れなかった。
やっぱり怖い。
その上 一つのロータリーに六本の道がつながっていたりして、入ったはいいがどれが直進の道だかわからなくなったりしていた。

それでも 何とかなるだろう、大丈夫!と心を決めて友人とともに日本を出発。
サベナ・ベルギー航空でブリュッセルを経由し ジュネーブに到着。
機内食のデザートにでたチョコレートケーキがすごく美味しかったのが、とても印象に残っている。
空港には 親友が迎えに来てくれていた。
レンタカーの手続きをしてみると、私たちに用意された車はまたしてもプリメーラ!!
今度はすごくうれしかった。理由:日本車はあまり故障しないから(笑)

スイスでは 年間登録料(激安)を払うともらえるステッカーが貼ってある車は 高速道路をタダで走れる。
レンタカーには 当然ステッカーが貼ってあった。
高速道路でローザンヌに向かう。車線が片側4~6車線あり、かなり運転しやすい。右側通行に慣れるまでは戸惑うが、高速なのでさほど気にならなかった。

ローザンヌに到着し 市街地を走ってみるとやはりものすごく怖い。
ローザンヌは坂道が多く、道路も石畳で その上道が細く入り組んでいた。
彼女に調べておいてもらった 車を路駐できる場所に行ってみる。
スイス全土が このシステムなのかはわからないが、ローザンヌでは路駐できる道路には、赤か黄色か水色の線がひいてあり、その色によって何時間停められるか決まっていた。(どの色が何時間かは忘れました)

行ってみると、スイスよお前もか・・・という気分になる。
ローマに行ったとき 道にギッシリと並ぶ路駐の列、列、列。
絶対に 前か後ろの車にぶつけないと自分の車を出せない。
実際ぶつけて出している所を目撃し、びっくりしたのだが・・・
スイスもそれと同じ状態で車が停まっていた。
ぶつけられると嫌なので、かなり親友のアパートから離れるが 余裕がある場所に車を停めた。

親友のアパートは 彼女曰く、ローザンヌの中では低レベルということだったが とても素敵だった。
確かに古いが それもまた魅力があって 間取りもいい。
彼女はそのアパートをイタリア人の男の子とシェアしていた。
日本では えっっ!!と言う感じだが ヨーロッパではありふれたことらしい。
トレンディードラマのような恋愛は生まれません(笑)
あくまで ドライなシェアメイト。

ローザンヌはとても美しい街で、彼女の部屋の窓からみえる景色は いくらみても見飽きないほど。

久々の再会がうれしくて、話も山ほどあり、明日からの旅の計画は 行き当たりバッタリで行ってみよう!ということになったのでした。





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