MOOMIN KINGDOM 2

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1・7 いやがらせ

・・・信じられん。

信じてみようともあんまり思えないんだな。

とりあえずは彼女のところへでも行ってみるか。


「おはよう、遥ちゃん。」

「あっおはよう。」

「どう、調子は??」

「元気だよ、でもね・・・」

「でも?」

「友達ができないんだ・・・」

そりゃそうだろな・・・

「でも僕がいるじゃない。」

「うん。」

「まぁ元気だしてよ。そうだ、いいこと教えてあげよう。」

「どしたの?」

「お母さんとお父さん見つけたよ。」

「えっ!」

「でもね、まだ言えないんだ。」

「なんで?」

「警察とちょっといろいろお話しないといけないんだよ。」

「そうなの?」

「もうちょっと待っててね。」

「うん。」

親御さんはもう死んでると思ってるだろうな。

実際警察も動かないからなぁ・・・

僕が動くしかないのかな。

ちょっとなきそうになりながらこっち見てますけど。。。

なんとかなるだろう。

そうだ、本題だ。

「ねぇ、こっちに来てから変わったことある?」

「なんかね、予知能力があるみたい。」

「予知能力…どうゆうこと?」

「この前だって天井抜けることがわかったでしょ?」

…そういえば…

「あれからも悪いことばっかりわかっていろんな人を助けたの。」

……気が狂ってる…それはありえないか?

「それは前までなかった。」

「それをみんな信じてくれる?」

「いや。だから友達がいないんだ。みんなうそつきだって。」

「そっか、ありがとう。」

「またいろいろ調べてくるね、ばいばい」

「ばいばい」

また信じられんことがわかったな。

でも彼女を信じないのは抵抗がある。

多分本当のことを言ってるんだろう。

どうしようか、医者にでも聞いてみるか。

彼女のことが分かればきっとほかにもわかることがあるだろう。

とりあえず今日は寝ることにしよう…



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